歌って魂が震えて泣けてきますね
TBSのモニタリングという番組をご存知ですか?
まあ、『ドッキリ』を仕掛けて、その様子を観察するという、昔からあるタイプの番組とも言えます。
この番組に
この変装ばれる?バレない?
というコーナがあります。
これは、プロの歌手が、何者かに変装して歌い、周囲の群衆やターゲットの芸人をモニタリングするという企画です。
この企画の中で、最初は『半笑い』していたターゲットである観客や芸人たちが、仕掛け人である歌手の圧倒的な歌声にフリーズし、魅了されていく様を見るのが、たまらなく好きです。
そして、不覚にも、毎回涙してしまいます。
特に、スキマスイッチの回では、もう号泣。
歌って、どうしてこんなにも魂を揺さぶるのでしょうか。
プロの歌唱力ってすごいですね。
しかし、プロに限らず、歌声は魂を揺さぶります。
私は、合唱曲『群青』を聞くたびに涙しています。
https://youtu.be/fZPTSS9eStw?si=SMTVjSW9b_PIJ1QD
『群青』は東日本大震災で離れ離れになった生徒達を思って、音楽の先生が作った歌だとか。
私が勤める中学校の卒業式でも、4年前より、この曲を歌ってきました。
2019年3月。
コロナ禍の混乱の中で行われた最初の卒業式。
高校入試後は、感染症対策で生徒達は自宅待機。
もちろん卒業式の練習はなし。
しかも、卒業式に保護者の参列もなしという異例の失業式。
当たり前の日常が突如して当たり前でなくなったことを身をもって知ることになりました。
そんな中、当時担任をしていた生徒達に伝えたのが、
この『群青』誕生の話だったのです。
「君たちは、新型コロナウィルスという未知のウィルスによって、当たり前の日常生活ができないという非常事態にいます。
実は、2011年の3月11日の東日本大震災があった時、私は当時3年生を担任していて、翌日の卒業式の準備をしていた時に、いまだかつて経験したことのない、長い揺れを感じ、『これはただごとではない!』と驚いたことを記憶しています。当たり前のように、明日を迎える保障がないことをみなさんは、今身をもって経験しているわけです。
みなさんが歌う合唱曲『群青』は東日本大震災で卒業式をできずに、離れ離れになった仲間を思って作られた曲なんです。
こんな非常事態であっても、こうしてみんなが無事に集まれること自体が尊い奇跡であること。
その意味を感じ取って、歌ってほしい」
こんな話をした記憶があります。
このあと、思い切り歌を歌うことも、人前で大きな声で笑い合うことも憚られる世の中になったことは記憶に新しいはずです。
そんな抑圧された思いもあるせいなのか、余計に歌が心に染みるのかもしれません。
そういえば、昨日行われた職場の忘年会。
この忘年会自体も、実に四年ぶり。
その二次会はカラオケで、思いっきり熱唱したのも、そのせいなのかもしれません。
歌は心。
歌っている時で、魂が震えているのでしょうね。
だから、すっきりとするのかもしれません。
歌って、素晴らしいですね。
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