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通(つう)が見ているのはキャラだけじゃない

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


僕は大のマンガ好きだが、マンガを読むようになったのは小学5・6年生の頃からだ。

初めてマンガが面白いと知ったのは友人の家で読んだ「ONE PIECE」を読んでから。

テレビでアニメを見たりしていたものの、アニメの中には原作がマンガのものも有るということをそもそも知らなかったのだ。

アニメはアニメとして存在しているものと思っていた。

それ以降、マンガとの出会いが遅かった(?)のを取り戻そうとするかのようにマンガを読むようになっていった気がする。

そんな長年マンガ好きをやっている僕による“通な”マンガの読み方をまた一つご紹介する。

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▼ 通(つう)が見ているのはキャラだけじゃない
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以前の記事でもお伝えしたが、マンガというのは、画家やイラストレーターに負けない画力を必要とされながら、小説家や脚本家のような物語の構成力が問われる、アート界の総合格闘技だ。

ただ、マンガでは表現が難しい部分も有る。

それは「音」や「スピード感」といったものだ。

映画や動画と違い、当然「音」は聞こえないのでどんな音がするのか、どんな音量なのか分からない。

どんな声でしゃべっているのか、どんな声色なのか、分からない。

どんなスピード間でその一コマの中の動きが展開されているのかも分からない。

が、マンガではそれらを読者にイメージさせる工夫がされている。


『描き文字』というものだ。


「ドンッ!」「ゴロゴロ」などの擬音語や、「ピカピカ」「キラキラ」などの擬態語をそのまま文字で描くことで表現する。

百聞は一見に如かずなので、大人気バレーボールマンガ『ハイキュー!!』の一コマをお見せする。


ネットのこちら側、黒いユニフォームのチームはセッターがボールを受け、スパイカーにトスを上げようとしている瞬間。

ネットの向こう側の選手は、ブロックをするべく大きく右から左に移動している。

体育館の床をバレーシューズで踏む「キュッ」という音をその横移動に合わせて、選手の背後に大きく描くことで移動の向きや動きのダイナミックさを表現している。

そしてこの作者の上手いところは、この『キュッ』に矢印を加えたりするところだ。


次のシーンではセッターがボールをトスする様子に小さく柔らかい字体で「フワッ」と描き添え

その次のシーンでは、先ほど大きく横移動した選手がスパイクをブロックした時の大きな音を「ドバ」という大きな字で描かれている。

この『描き文字』が有ると無いとではそのコマの躍動感が全然違うし、

この『描き文字』が上手いと下手とでもそのコマの躍動感が全然違う。

今回例でご紹介したのはどちらかというと擬音語の方だが、表現力に優れた漫画家のマンガの中では擬態語も非常に効果的に表現されている。

キャラクターの心情などを考えさせるような仕掛けとして使われていたりすることも多々あるので、そういったところも探しながら読んでみるとまた一味違うかもしれない。


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