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大富豪①【世にもになるまで書いてみた】

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○ サカイの家・リビング(午後21時頃)

 ある初夏の日。男子大学生4人が大富豪で遊んでいる。
 サカイの番。カードは残り3枚。

サ まず2出して、8切ってからの~ 4! はい上がり~

 サカイ 連続で大富豪となりご満悦。
 トヨダ・カナモリ わかりやすく悔しがる。
 シマムラ 無表情。

ト 何だよ。またお前かよ~
カ サカイ君強すぎだよ・・・
シ ・・・・・・
サ (高笑いして)俺は一度も負けたこと無いしな! 
  ほらさっさと大貧民を決めたまえ!

 サカイ ポテトチップスを食べながら、他3人を高みの見物。
 テーブル上のトランプの山札が映る。
 タイトルテロップ『大富豪』

 テロップ明け
 大富豪の決着が付く。
 大富豪:サカイ 富豪:シマムラ 貧民:カナモリ 大貧民:トヨダ

サ よしっ! じゃあ4回戦な~ じゃ大貧民くん配ってくれ!

 サカイ トヨダにトランプを渡す。

ト (受け取らず)あのさ、違うヤツやんない?
カ 確かに!神経衰弱やらない??
サ だめだめ! 夜通しやるつったら大富豪しかないっしょ!
ト お前あれか? これ以外は弱いからやりたくないんだろ?
サ ち、違うし! ほらつべこべ言わずにさっさと配れ~ 

 トヨダ 渋々トランプを配り始める。
 サカイ 何かひらめく。

サ そうだ! 次のゲームから全てのローカルルール解禁な!
カ え~ ややこしくなるからやめようよ~
ト そうだ。覚えられないじゃんか。
サ あのなぁ。お前らが余りにも弱すぎるから「ハンデ」出してんだよ! 
  俺ら出身バラバラじゃんか? 
  慣れたルールならお前らでも勝てるんじゃね?
ト わかったよ・・・ 確か5が「5切り」で・・・

 トヨダ・カナモリ ルールを確認し出す。
 サカイ その様子をニヤニヤしながら見つめている。

サ (心の声で)ふっふっふ! 
  何を隠そう俺は全てのローカルルールが頭に入っている!
  (カナモリ→シマムラ→トヨダの順で顔を見て)
  お前らごときが俺に勝てるはずがないだろw
シ ・・・・・・サカイ君。
サ ん?どうしたシマ?何かあったか?
シ ・・・・・・本当に解禁していいんだね?
サ 当たり前だろ!
シ ・・・そう。

 サカイ 意気揚々と大富豪4回戦を始める。


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