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火っ越し①【連載台本・世にもになるまで書いてみた・60作目】

これまでの話はこちら!


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○ マンションの一室

 荷物を全てトラックに詰め込みがらんとした部屋。
 居住者の女性 立ったまま物思いにふけ、この部屋で過ごした思い出に浸っている。
 その顔はスッキリとした表情。どこか悲しげなようにも見える。
 そんな中、引っ越し業者の男性2人(A・B)が部屋に入ってくる。

A あのー よろしいですか?
女 (振り返って)・・・すみません。色々思い出してしまって。
A まぁその気持ちわかりますよ。
  全て引っ越し先に搬入してよろしいですか?
女 ・・・・・・はい。よろしくお願いします。私は先に行ってますので。
A かしこまりました!
  (Bに)おい。先にトラック戻ってるから支払い受け取っとけ。
B は、はい!!
  では今回の料金はこちらになります。
女 ・・・わかりました。カードで。
B かしこまりました。

 女性 カードで引っ越し料金を支払う。

○ トラック・運転席

 B トラックに戻ってくる

A 遅かったな。
B すみません・・・ カード支払いが手こずっちゃって。
A ん。よし。じゃ向かうか。
B ・・・はい。

 エンジンを掛け、「引っ越し先」に向かい始める。

 走るトラックの映像。
 トラックの側面には「東京火っ越しセンター」の文字。
 タイトルテロップ『火っ越し』


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