【連載台本・世にもになるまで書いてみた・48作目】アバター・カンパニー②
前回はこちら!
これまでの話はこちら!
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○ 会議室(回想)
部長がプレゼン中。かなり熱が入っている
部 いいですか!?
これからの時代「プライバシー保護」を大切にしなければなりません!
そこで私が提案するのはこちら。「アバターワーキング制度」です!
一同 ピンときていない。
部 皆さま「バ美肉おじさん」という言葉をご存知でしょうか?
こちらをご覧下さい。
大型スクリーンに表示されたのはバーチャルYouTuber
部 「バ美肉おじさん」というのは、
バーチャル世界の美少女の動きや声を、
我々のような中年が代行することだそうです。
この仕組みを職場でも取り入れていけば、
職場環境改善・売上向上が見込めるのではと!
いかがでしょう!!
一同 微妙な反応。
だが1人だけ前のめりな人が・・・
社 おもしろいねぇ。ちょっとやってみようか!
部 本当ですか!?
主 (ナレーション)社長の一存で、
我々の部署だけとりあえず2ヶ月限定で導入されることになった。
○ 職場・オフィス(回想明け)
主人公 資料を制作中。
主 (ナレーション)ぼ・・・(咳払い)
要するに私は「巻き込まれた」というわけだ。
だからこの景色も本当は・・・
主人公が見ている視界。
左からメイド・ボディビルダー・猫が並んでいる。
VRを取ったあとの視界
左から50代女性・20代女性・40代男性が体中に機械を着けながら働いている。
主 (ナレーション)メイドはベテランのAさん。
とにかく若く見られたいのだろう。
ボディビルダーは小柄な新入社員のBさん。
そういや「筋肉マニア」だっけ?
猫は40代男性のCさん。あの強面で猫が好きなのか・・・
ペ ねぇねぇ。パソコン動かなくなったんだけど・・・
隣席のペンギンが主人公に話しかける。
主 これはここをこうしたら・・・ 戻りましたよ。
ペ あ、ありがと~ 助かったわ~
主 (ナレーション)ちなみにこのペンギンは40代のおばちゃん社員。
何でペンギンなんだよ・・・
ペ そういえばさ、なんで(主人公)さんってその格好なの??
主 そうですね・・・ この格好働きやすいし、それに・・・
ペ あー わかった。彼女さんとか!?
主 ・・・ち、違いますよ。 この姿が楽なだけです。
ペ ほんとぉ~?
2人 たわいもない話で盛り上がる。
するとけたたましいサイレン音が鳴り響く。
ペ (ため息)またか。あれだけ注意されてるのにねぇ。
(主人公)さんも気をつけてね。
主 はい・・・
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