名前貸します。③/全6話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・102作目】
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〇 ニュース映像
夕方のニュース番組。
小惑星が発見されたという話題。
男性アナウンサーによる原稿読み。
男 (声のみ)日本小惑星協会は、先日発見された小惑星に「サトウタロウ」と命名しました。
○ 音楽番組
男性シンガーソングライターによる歌唱。
男 それではお聞き下さい。「サトウタロウ」。
アコースティックギターによる演奏が始まる。新曲はバラード系。
○ コンビニ・レジ
男性店員と女性客の会話。
女性客 ダンボールの荷物を置く。
女 すみません。宅配便の受付お願いします。
男 かしこまりました。ではこちらの伝票に必要事項をお書き下さい。
男性店員 女性客に宅配伝票とラミネートされた見本を渡す。
見本のアップ。宛名欄の仮名が「サトウタロウ」となっている。
主人公のナレーション
主 普通すぎる名前が使いやすかったのか、まさかまさかの大ヒット。おかげで・・・
○ 主人公の家・リビング
主人公 光り輝くモノを手に取り、信じられないような表情。
主 マジ・・・? こんな額見たこと無いんだけど・・・?
光っていたのは通帳。残高欄がお金のジャラジャラ音と共に光り輝いている。
主人公 思わず顔がにやける。
主 これだけあったら・・・ ふふふ・・・
画面が突然白黒の静止画に。
主人公のナレーション。
主 しかし、こんな日々はそう長くは続かなかった。
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