もぐり ②/全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・100作目】
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〇 大学・ある教室
主人公 教壇に立ち、「もぐり」の説明を始める。画角のイメージは大手予備校の配信授業。
主人公の横にはプロジェクター。「もぐりについて」というタイトル画面が表示されている。
主 そもそも「もぐり」とは何か。
一言で表すと「履修登録をしていない講義に勝手に参加すること」である。
やり方は実に簡単。好きな講義に潜り込む。ただそれだけである。
しかし、出席を取るのか取らないのかは把握しとかなければならない。
例えば・・・
主人公横のプロジェクターが切り替わる。
切り替わった画面には「出席確認の方法とその1例」が映っている。
主 1番もぐれるのは当然「出席無しの講義」。正直、誰でもできる。
その次に「出席カードを提出する講義」。
これはまぁ出さなきゃいいだけの話だから問題ない。
ここからレベルが少し上がって「必ず出席を取る講義」だったり、
「抽選で受講生が決められた講義」、「違う学部の講義」「既に単位を取った講義」・・・
とにかく色々あるってわけだ。
初心者ができるのはそうだな・・・ せいぜい「出席カード」まで。
慣れてくると1・2回は「出席を取る講義」ができる
・・・いや、無理か。
とても簡単だけど、それなりのリスクもある。例えば・・・
再びプロジェクターの画面が切り替わる。「もぐりのメリットとデメリット」
主 メリットは「様々な講義を受けることができ、幅広い教養・友人関係が構築できる」こと。
その一方で「バレたときの単位不認定・最悪のケースで退学」という、かなりのデメリットもある。
そもそも授業料を払わずに受けてるわけで、れっきとしたダメな行為なのだが・・・
ま、難しい話はしないでおこう。
まさにローリスクハイリターンの遊び。それが「もぐり」だ。
じゃあ何でやっているのか?
俺が最初に「もぐり」をしたのは3年前。
大学のことなど、まだ何も知らない1年生の時だった・・・
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