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苦手な相手とのコミュニケーションのコツは、先に"負ける"こと。

例えば、

・お店の店員さんがなんだか感じ悪い
・子どもの習い事の先生がツンケンしている

など、「苦手な人だけれどコミュニケーションを取る必要がある」という場面で困ったことはありませんか?


そんな時にやってみてほしいのが、「こちらから笑顔で感じよくふるまう」です。


先日、飲み会に参加したときに、その威力を感じたのです。

その日、店内はとても混んでいて、注文を取りにきた若い店員さんは明らかにイライラしていました。

店員さんが部屋を離れたあと、幹事の方と「なんだかイライラしていますねぇ」と話題になるくらい、ツンツンしていたんですね。


それが1時間過ぎたころには、ニコニコ笑顔で「ご注文お伺いします!」と変わりました。

別な店員さんかと思うくらいの変化です。


実は幹事さん、この店員さんがオーダーを取りに来たときからずっと丁寧に、明るく、感じよくこちらの依頼を伝えていました。

店員さんが厨房へ注文を伝えに部屋を離れる度、「ありがとう、お願いします」と声をかけ続けていました。


これは、人間の【返報性の原理】を生かしたんですね。

返報性の原理とは、相手から何かを受け取ったときに「こちらも同じようにお返しをしないと申し訳ない」という気持ちになる心理効果のこと

返報性の原理とは?4つのパターンとマーケティングで活用する際の注意ポイントを解説」より


あなたも、

・相手がイライラ怒っていると、自分もつられてしまう
・逆に、穏やかな人と一緒にいると、なんだか自分も穏やかに過ごせる

といった経験はありませんか?


もし「相手が先にイライラしてるんだから、こっちだって!」と戦闘体制に入ってしまうと、イライラの連鎖が続き、場の空気全体もギスギスするかもしれません。


ここは、先に"負ける"、つまり先に穏やかに感じよくふるまうほうが、全体の利益につながると考えます。


ちなみに、わかりやすく"負ける"と表現はしましたが、そもそも人間関係って、勝ち負けではないですよね。

初めましての相手でも、家族のように近い人同士でも、持ちつ持たれついい関係を作れたらいいのではと思います。


もちろん、こちらが感じよくしても、相手が100%感じよく変化する保証はありません。

そんな時、もしその相手が近い関係の人なら少し長いスパンで、しつこくならない程度に「感じよく」を続けてみます。

もしくは、一度「どうしたの?」と本音を話す場を作ってみるのも手です。

もし相手が店員さんのように関係の薄いの人なら、「あの人、相当イライラしてたんだな」と思ってサラッと忘れましょう!

でも、「簡単に忘れられない、自分ばかり頑張ったのに…」とモヤモヤしてしまうなら、その行き場のない気持ちを早めに発散させます(私はこのタイプです…)。

例えば、
・カラオケで歌う
・ソファや枕などを叩く
・いらない紙をビリビリに破く
などの方法があります。

頭で考えてばかりだと、自分の中のイライラやモヤモヤが増えてしまうので、体を使って内側に溜まった負のエネルギーを外に出すのがおすすめです。


まとめると、

①イライラしているなどで苦手な人とコミュニケーションを取る時は、こちらから先に感じよくふるまう返報性の原理を活用する)

②相手がすぐ変化しない場合
 ・近い関係の人…長い目で見るか、本音で話を聞く
 ・関係の薄い人…忘れる、もしくは体を使って自分の中のイライラやモヤモヤを発散

参考になれば幸いです。

もしあなたがコミュニケーションで大切にしてることや困ってることがあれば、教えてくださいね。


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