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福岡がブーストした夏。「鷹祭 SUMMER BOOST」1年目を終えて

こんにちは、マーケティング・コミュニケーション部の中澤です。

2024年夏、初開催のエンタメイベント「鷹祭 SUMMER BOOST(たかさい サマーブースト)」が大盛況のうちに、幕を閉じました。

これまで18年間続いてきたホークスを象徴するイベント「鷹の祭典」から名称を変えて、新たなイベント開発へ挑んだ1年間。

今回のnoteでは、鷹祭 SUMMER BOOSTにどんな想いで取り組んでいたのか?担当社員の声をお伝えします。

【イベント開発担当】
マーケティング企画部:井下真志(右)
【広報担当】
広報室:田中美帆(左)

▼名称変更に至った経緯はこちらのnoteをご覧ください。

ドームを飛び出し街中へ!進化を見せる覚悟

「鷹の祭典の名前が変わる、こんな歴史的瞬間のイベントを任されるプレッシャーはありましたね」
と振り返るのはプロジェクトリーダーとしてイベント開発を担当した井下さん。

昨年の鷹の祭典を経験していても、18年続いてきたうちの1年と全く新しいことを始める今年では、違う重圧があったといいます。

▼昨年のイベント・井下さんの人となりを紹介したnoteはこちら

「ただ名前が変わるだけではなく、いかにインパクトを与えて変わった姿を見せるかという意味で、発表イベントは大事でした」

4月19日に迎えた新発表イベント@キャナルシティ博多。

「とにかく不安しかなかったです」
と語るのは広報担当として新名称を広めるために奔走した田中さん。

「ドームでイベントをやるってなんて簡単だったんだろうと思ってしまったくらい、普段と条件が違うことに頭を悩ませましたね。
鷹の祭典が新しく変わることで話題性には自信がありましたが、その中で何を伝えたいのか、そもそも試合のない日のイベントにお客さんが来てくれるのか、一から考えてセレモニーを作っていかなければいけない。公共の場でもあるからできることに限りもあり、設備の準備にお金もかかってきたり、いつもと勝手が違って、めちゃくちゃ難しかったです」


普段は野球を見に来てくだる4万人のファンの方々に、いかに楽しんでもらうかを考える仕事。今回はそのベースを取り払って街に飛び出し、一から別の場所で楽しみを作らなければいけないことが、球場イベントと街中イベントの大きな差だったといいます。

「当日の朝、準備をする私たちよりも早く来てくれているお客さんもいて、すごく嬉しかったです。ちゃんと届いている実感を得られて、その後の自信になりました。」(田中)

初めて作り上げた街中イベント。想像を大きく超える800人のファンの方の前で新しい名称を発表し、鷹祭 SUMMER BOOSTがスタートしました。

「今思えば、あの時のお客さんはコンセプトも全く知らない状態でいきなりDJやダンスパフォーマンスを見せられて、意図が伝わらなかったかもしれません…(笑)
ただ、ゴールまで見届けたうえで、発表イベントを振り返ると、最初からコンセプトは一貫性をもって進化できたかなと思います」(井下)

▼新名称発表イベントの内容はこちら

選手と共に踊るお祭り。かつてない新境地へ

手ごたえをつかんだ発表イベントを経て、7月にはららぽーと福岡でのプレイボールセレモニー、福岡の商業施設・飲食店と連携したステッカーラリー、JR博多駅前での直前イベントなど立て続けに街中イベントを展開。

そして、大きな山場となったのは7月24日に行った鷹祭 SUMMER BOOST前夜祭です。

「シーズン中に選手を街中のイベントに起用するのは初めてだったので、実際に一番苦労した部分。びっくりしたファンの方も多いのではないでしょうか」(井下)

ホークスの歴史の中でも前例がない取り組みを実現できたのは、なぜだったのでしょうか?

「選手への負担を考え、社内でも賛成派・反対派、色々な議論がありました。実現に至ったのはやはり鷹の祭典の名前を変えるからには、今までにないことを全社の力をつぎ込んでやらないといけない、中途半端になってはいけないという認識は少なからず社員全員が持っていたと思います」(田中)

ホークスが覚悟を決めて取り組む新イベントに選手の存在は欠かせないという熱意で社内を説得し、選手の理解と協力も得て、前夜祭への出演が実現に至りました。

「選手がやぐらに上っている様子はすごい光景でした。踊ってくれて、一緒に楽しんでくれて、盛り上げてくれて、本当に感謝です」(井下)

「選手を呼ぶこと、やってもらうこと、全ての選択が正解だったのかは、やっぱりわからない。だけど、お客さんも選手たちも一緒に楽しんでくれているのを目の前で見て、その瞬間のためにやってきたことは間違いなかったかなと思えました」(田中)

8月4日鷹祭 SUMMER BOOST最終戦は、前夜祭でやぐらの上に登壇し、ファンの皆さんと一緒に盛り上がった柳町達選手のサヨナラタイムリーで劇的な勝利。
見事な結末の後にエンタメライブを行い、鷹祭 SUMMER BOOSTの盛り上がりは最高潮を迎えることができました。

福岡の街とともに創り上げる。イベントコンセプトを体現

社員の熱意はもちろん、進化した鷹祭 SUMMER BOOSTを盛り上げようとする様々な人の想いが集まってできあがった街中イベント。普段と違う状況はこんなところにも表れていたそうです。

「この半年間は日々、色々な新しい登場人物とばかり打ち合わせ…(笑)。すべてが一からの開拓だから、想いを伝えて、協力を仰いで、できることを模索して…って感じであっという間に夏を迎えていましたね。すべての方々の協力のおかげで、なんとか完走できました」(井下)

キャナルシティ博多での発表イベントに始まり、ららぽーと福岡、JR博多駅前広場、そして福岡市役所前広場での天神夏まつりと、鷹祭 SUMMER BOOSTを一緒に盛り上げようと手を貸してくれた協力者は数知れず。

様々な人たちの想いを重ねて、ホークスだけのイベントではない、まさに「福岡の街とともに創り上げる」イベントコンセプトを体現することができました。

その熱量をファンの方にも伝えることができた結果か、鷹祭 SUMMER BOOST試合当日はDJタイムにはじまり、多彩なアーティストやパフォーマーが創り上げるエンタメ空間で球場がひとつになりました。

「野球ってどちらかというと、お客さんが一投一打にプレーを見て盛り上がるイメージ。イベントで一緒に何かをやってもらったり、 参加してもらったリアクションは新鮮でした。
ドーム内のDJタイムでは「え、こんなにスタンドからノリノリで応えてくれるんだ」と球場の空気に感動しましたね」(井下)

グラウンドからスタンドの盛り上がりを見つめる井下さん(中央)

鷹祭 SUMMER BOOSTを語るうえで欠かせない存在といえば、日替わりで登場した豪華ゲスト陣。

出演者はどのようにして決まっていったのでしょうか?

「最近流行っているかどうかというより、みんなが知っている曲で一緒に楽しめるというのが大前提。ブーストポーズをダンスと一緒に広めたくて、初日にはDA PUMPさん。最終日は今年のユニフォームテーマ「レボリューション」つながりでT.M.Revolution 西川貴教さん。ご本人には「安直だな~(笑)」ってコメントをいただきましたけど、パフォーマンスは圧巻の一言でしたね。お二方を軸に、幅広いジャンルのエンタメを盛り込めるように人選が決まっていきました」(井下)

ゲストを招致するうえでは、ホークスがこれまで取り組んできたエンタメ活動の人脈が多大に活かされたそう。

福フェス(FUKUOKA MUSIC FES)の担当者や、E・ZOに劇場があり日頃から付き合いのある吉本興業さま、これまで始球式のご縁でつながった芸能事務所の方々、多方面に話を持ち掛けていきました。そういった意味では、鷹祭 SUMMER BOOSTはホークスがこれまで培ってきたことの総力を挙げて、創り上げたイベントですね」(井下)

野球という枠にとらわれないエンターテインメント企業を目指すホークスが日々の取り組みの集大成を表現するイベント、それが「鷹祭 SUMMER BOOST」だったといえるのではないでしょうか。

イベントを終えて、今思うこと

鷹の祭典から、鷹祭 SUMMER BOOSTへ。
名称を変えて挑んだ、1年目。
イベントを終えて、両者に今の想いを聞いてみました。

「初年度としてできることに果敢に挑戦できたという意味では100点と言いたいところですが、この先の伸びしろも感じたので、点数を付けるとしたら70点。
ユニフォーム配布のイベントは他にもどんどん増えてきたからこそ、その先へ進まないといけない。年間を通してこれがホークスのメインイベントなんだという胸を張れるイベントにしていきたいです」(井下)


「鷹祭 SUMMER BOOSTに向けて毎週のように情報を出して、とにかく『何が起こるんだろう?』とワクワクさせたかった。
でも、初めてのイベントでこちらの想いが伝わりにくい部分もあったかな。街中へ出ていくからにはホークスファンを楽しませるだけでなく、今まで野球を見ていなかった新しい、幅広い人たちとの接点を増やすことをゴールとして、話題作りをできるようにこれからも頑張っていきたいです」(田中)

今回のインタビューを終えて2人の口から出てきたのは、充実、安堵、反省の言葉。
街中へ飛び出した初めてのチャレンジは、たくさんの課題点を見つけながらも「来年はどんなイベントに育てていけるのか?」私たちもこの先の大きな可能性と期待を感じられる結果となりました。

SNSやアンケートを通じてファンの皆さまからもたくさんの声が寄せられています。それらも参考にしながら、今後もファンの皆さまの期待を超えるイベントを作っていければと意気込んでおりますので、どうぞご期待ください。

▼鷹祭 SUMMER BOOSTを振り返るイベントレポートはこちら

そして!
ここからはエンタメの夏を終えて、勝負の秋へ。
早いものでペナントレースの佳境を迎える9月も間近に迫ってきました。

ブーストした勢いそのままに、今年こそ4年ぶりのリーグ優勝、そして日本一を掴み取れるよう、ホークスへ熱いご声援をよろしくお願いいたします!

(マーケティング・コミュニケーション部 中澤佑輔)

▼終盤戦応援特設サイトはこちら。ドームをイエローに染めて戦おう!

https://www.softbankhawks.co.jp/ex/lastspurt/


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