【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|3日目レポート
2021年11月に実施された「瀬戸内海国立公園(淡路地域)食と自然環境の循環」をテーマとする環境省のファムトリップに、食と持続可能性の専門家として筆者が参加しました。
この記事では3日間のファムトリップの3日目の内容を紹介します。1日目と2日の記事はこちらをご覧ください。
3日目のテーマは、インバウンド向けのコンテンツ検討です。
今回のターゲットは1日目と2日目に続き、20~30代が中心で新しいことへの挑戦や経験、自分にとっての意義に価値を置き、優先度の高い事項に重点的に投資する新型ラグジュアリー層(Modern & Selective Luxury)です。特に海外からの誘致に向けた視点でコンテンツを検討しました。
1. 芝生ヨガで気持ちいいスタート
さぁ3日目がスタートです。ファムトリップの仕事をしていると、よく「遊んでるみたいで楽しそう」と言われるのですが、実際には歩き回るし食べ続けるし、たった1回のフィールドワークを通して地域を正確に理解してコンテンツを検討しないといけないので、心身ともにハードな仕事です。3日目になると朝起きるのもちょっと辛い...
そんな参加者のために今回はホテルの芝生広場にヨガの先生が来てくれて、朝ヨガの体験アクティビティーを用意してくれていました。実は筆者自身は今回がヨガ初体験!できるかなぁ…と不安でしたが、先生の優しいガイドのもと、生まれて初めて脳だけではなくカラダも目醒めるような新鮮な感覚を体験させていただきました。
2. 淡路島食材を使用した料亭ランチ
さてお腹が空いてきました。3日目のランチは「fuku」の服部さんによる淡路島の食材を使った日本料理のコースです。京都の老舗料亭で修行を積んでから淡路島に戻り、自力で仕入れからはじめ、現在はほぼ100%淡路島産の食材でコースを構成されています。
この日のランチは全9品。淡路島の食材の豊かさ、季節感、コース全体の緩急、空間、実演調理、接客など、どれをとっても非常に高いレベルで、淡路島の食の可能性をふんだんに感じさせていただく素晴らしい時間となりました。
このファムトリップのあとも、fukuには何度か訪問させていただいています。記憶に残るひと皿では、夏に訪問した際のメニューも紹介しています。
3. 専門家6名によるワークショップ
午後からは、ファムトリップに参加した筆者を含む専門家6人(旅行会社やメディアなど各分野のプロフェッショナル)で3日間の振り返りワークショップを実施し、今回のテーマである「食と自然環境の循環」に向けた提案をまとめて終了しました。
提言内容の詳細は記載できませんが、インバウンドの誘致に向けたガストロノミーツーリズムのコンテンツ造成については、こちらの記事も参考にしていただければ幸いです。
今回のファムトリップで感じたことは、淡路島の食の豊かさと若手シェフの実力の高さです。いまあるコンテンツをもとに、持続可能性や生物多様性などのコンテクストを整理・発信していくことで、さらに力強い観光コンテンツになると確信しました。
より良い食体験をすべての人に届ける株式会社フードピクトでは、全国の自治体や観光協会などを対象にしたファムトリップへの専門家派遣や、ガストロノミーツーリズムのコンテンツ造成支援を提供をしています。ご相談・ご依頼は気軽にお寄せください。
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