淡路の天然川鰻|記憶に残るひと皿
蕪は鶉(うずら)となり、山芋は鰻となる。
世界6カ国12都市をめぐる「世界一周!食べ歩きの旅」をはじめる前に、おいしい日本料理を食べておきたい。
そう思った僕は、昨年末に冬の味覚を堪能した、淡路島にある日本料理店を再び訪れた。
今回は食材が限られる、料理人には厳しい真夏。
でもここなら、もし飛行機が落ちても「最後に美味しい日本料理を食べられてよかった」と思えるはず…
そんな僕の期待は、すぐに確信に変わった。
淡路島の旬の食材を使った、伝統に誠実だけど今の空気も取り込み、静かだけどプレゼンテーションも素敵なお料理の数々。
なかでも記憶に残るひと皿は、淡路の天然川鰻。
皮目はパリッと香ばしく、身はふっくらほくほくに、炭火で火入れ。
肉厚な鰻の旨みと爽やかなきゅうりの相性が良く、あつあつの鰻と冷たいきゅうりの組み合わせが食べていて楽しい。
この日は淡路島で農関係の会社を経営している社長さんも一緒で、コースの終盤には思ってもみなかった驚きのご依頼も。
やっぱり大切な仕事は会議室じゃなくて、おいしい時間を共有するときに限る。
(至福の朝ごはんに続く)
記憶に残るひと皿シリーズに掲載しているイラストとコメントは僕の個人的な解釈です。またメニューの内容や価格は訪問時の情報です。
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