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【9/24(Sun)15:00】東浩紀『訂正可能性の哲学』読書会@オンライン

TwitterがXとなった昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
XというとA24配給の映画『X』が出てきてしまうSOCIALDIAのもっちです。

さて、毎月やっているSOCIALDIA読書会ですが、9月は以下の本を扱います。

●東浩紀『訂正可能性の哲学』(ゲンロン叢書)
●申し込みはコチラ(詳細は下に。storesというサイトにとびます。)

選書の理由

2023年8月末発売でまだ出ていないのですが、面白いはずなのでいいから読んでください!ということでnoteを閉じてもいいのですが、ちょっと書いてみます。まずは…

この本の位置づけについて

批評家の東浩紀さんがちょっと前に『ゲンロン0 観光客の哲学』という本を出しました。東浩紀さんが当時社長をしていた出版社である株式会社ゲンロンの刊行物『ゲンロン』のゼロ号という位置付けでコロナ前に出版がなされたものです。ずっと同じところに住むような「村人」でもなく、はたまた根無し草の「旅人」でもなく、家を持ったうえで旅行してまた帰ってくるとうな「観光客」があたらしい「他者の哲学」を作るのではないかと提示した本でした。同書では「家族」という概念が、ちょっとよくわからない形で出てきます。
そんな『ゲンロン0 観光客の哲学』の増補版ということで、つい最近『観光客の哲学 増補版』が出版されました。よくわからなかった「家族」概念と「観光客」をつなぐヒントとしてあたらしく「触視的平面」というワードも入りつつ、ちょっと読みやすくなっています。この続編として出てきたのが次回の読書会で扱う『訂正可能性の哲学』になります。
一応続編なので、『観光客の哲学 増補版』は読んで参加したほうが理解度はグッとあがるかと思います。
でも聞こえてきます、こんな声が…

なんか難しそう

わかります。でも大丈夫です、結構読めます。超要約説明の天才である東浩紀の書いた本なので経験的にとても読みやすいです。
まだ出ていないのでアレなのですが、じゃあなんで主催者は興味を持ったのか。

なぜ選んだのか

「訂正可能性」というワードにとても惹かれて選書してみました。

少し迂回をするようですが、先日実家に帰省した時に父親が「某高校の校長先生が不倫をしているらしい、ニュースにもなっている」ということでちょっと怒っていました。「(そら生徒に示しはつかんわな)」と思う一方で、3組に1組が離婚するこの時代にあってそんな目くじらたてなくてもと「不倫で人生一発アウトもよくないし、そんな怒らなくてもいいんでない?」という話をしたのでした。

家族や結婚を一歩引いてみたときに、そもそも家族と言ってもで一夫一婦制な国もあれば一夫多妻制の国もあり、日本的感性の不倫が他の国では違うなんてことはよくあります。これはまさにやっているゲームのルールの違いで、地域によって初めの掛け声が違うジャンケンみたいなものです。形は違うけどすべてジャンケンという名前で呼んだりします。別の地域の人たちでジャンケンをしようとなると「そしたらこっちに合わせよう」とか「間をとってこうしよう」とか新しいルールが作られていき、ゲームが営まれていきます。

法制度や文化の問題もあるので結婚・不倫はまた少しシビアですが、家族の話もちょっと近いところがあります。歴史を紐解いてみたり、あるいは様々なケースを加味してみたりして、家族が指す形や結婚の形は徐々に変わっていくかもしれません。先ほどの父親との話に戻ると、不倫をしたとしてそれで一発アウトで退場しないといけない社会というのは、果たして生きやすいのかと問うべきなのではないでしょうか。(やっぱり振る舞いが間違っていた、として不倫の振る舞いを反省してやりなおすのもまた訂正可能性という感じもする)

いずれにせよ、寛容に社会をやっていこうとしたときに、「訂正可能性」に気を遣っておくのは結構大事なんじゃないかと思います。なんてことを考えた夏の思い出でした。

ちょっと厚そうな本ではありますが、ぜひ気になった方は読書会へお待ちしております。

読書会でよく聞く不安…

●読書会って行ったことないというあなた
読んだ本について語りたい、次読む本を見つけたい、本を通していろんな人の話を聞きたいという方に向けて読書会をしています。初参加の方もよくいるのでお気軽にぜひ!

●本読み切れるかな…というあなた
そこそこ分厚い本を扱うこともあります。そんな時に、時間もないし読み切れるかな…という不安が出てくるかなと思います。
まず、「読み切れなくてもぜんぜんOK」です。SOCIALDIAの読書会では、聞き専参加の方が毎回結構いらっしゃいます。聞くだけ聞いて、途中で意見がでてきたら発言などがよいのかなと思います。
とはいえ、内容が全く分からないのも大変なので、手元に本は用意いただくとよいと思います。

●知らない人いっぱいいそうというあなた
いっぱいいます!(けど大丈夫です!)
オンラインで実施をすることもあるため、北海道から沖縄までいろんなところから毎回参加いただきます。身近のコミュニティから一歩でて、また違うコミュニティを探してみたいというときに読書会はぜひ使えると思います。
読書会によると思いますが、SCIALDIAの読書会の場合はだいたい20代前半~40代くらいまでの参加者が多い印象です。(もちろん何歳でも参加OKです)

●めっちゃ話長い人がいそうで不安なあなた
よく聞きます。SOCIALDIA読書会ではファシリテーターが入るので、そういう時は(話している方には申し訳ないですが)バッサリ切っちゃいます!みなさんから、話したい事を気楽に話せる場を目指しています。

●興味ある本の読書会がないというあなた
ぜひその意見お待ちしております。次回読む本の検討に加えさせていただきます。

などなど、以下で主催者同士で話をしたりしています。

読書会詳細 

扱う本:『訂正可能性の哲学』
日時:2023年9月24日(日)15時~
形式:オンライン(ZOOM)
参加費:無料
定員:10名程度
お申込みフォームhttps://socialdia.stores.jp/items/64d70500808e2c2b5f8e1c59
※今回から申し込みフォームを「STORES」に移行します。リンク先の画面に従って購入手続きをお願いします。(商品は0円です)

★お申し込み済の方で、参加が難しくなったという方は、お手数ですが以下までご連絡くださいませ。
light.socialdia@gmail.com


さらに「いいね!」と思っていただけた方からのサポートも歓迎しております。頂いたお金はイベントでご登壇いただく先生方への講演費・場所代・さまざまなカルチャーへの寄付金などに充てさせていただきます。その他、ご希望のイベントなども募集しております。