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WhiteCanvasミャンマー2022授賞式

2023年3月1日、会場としてヤンゴンにあるホテルラベンダー内のワインバー『月とワイン』を借りて、WhiteCanvasミャンマー2022の授賞式を行った。

昨年2020年、カンボジア、スリランカ、タイの3カ国から始まった
「SDGs×ART×ASIA」をコンセプトにしたアートコンテストWhite Canvas。
その⽬的は、優れた才能がありながらも活躍の場を得られていない
途上国のアーティストを世界の表舞台へのチャンスを作ることです。

そもそも「ミャンマーでアートのイベントをやってもいいのか?」

それがよくわからなかった。

2021年2月1日にクーデターが起きてから、表現の自由さえ押さえつけられている。クーデター直後には、ヤンゴンでも多数のデモが起き、死者や負傷者も出た。日本人も2名も拘束されている。

ミャンマーの芸能人やアーティストも、拘束・逮捕を逃れて行方不明になっている人も多いらしい。

確かに、ミャンマーのアート作品は政治的な思いを激しく表現する作品は多い。

そんな国で「アートのコンテストを開催して、逮捕者が出たらどうしよう?」そんな思いが駆け巡る。

しかし、そんな国だからこそ、アートの力で何かできるんじゃないか!?
そんな国だからこそ、アートによる支援を行いたい!!

そんな思いで、ミャンマーでWhiteCanvasを行うことにした。

政治的な作品さえなければ、今のミャンマーと何かできるのではないかと思った。そこで、恐る恐る16才以下の子どもの部門だけを開催してみることにした。

WhiteCanvasミャンマー2022のゴールド受賞者Bhone Myat San君(14)の作品

あまり宣伝できなかった。
宣伝をしまくることに躊躇しなかったかといえば、嘘になる。

だから応募総数は、正直多くない。

しかし思った以上に、素敵な作品は集まった。

WhiteCanvasミャンマー2022のシールド受賞者Mg Zayar Phyo(13)の作品
WhiteCanvasミャンマー2022のブロンズ受賞者Phone Myat San(14)の作品

そして問題は、「作品は集まったものの、授賞式はどう行うべきか?」

ラオスのように関係性があったり、その国の雰囲気がわかっていればオンラインでの受賞式もアリかもしれない。

とはいえ、ミャンマーはそうはいかない。
現地のインターネット事情もわからない。受賞者が安定したインターネット環境もないかもしれない。

まずは、ミャンマーに足を運ぶ。
そして、今年以降をどう開催し続けていくかも考える。

何よりも、アーティストやその親の意見を、直接聞きたい。

「大々的ににやっちゃっていいのか?
それとも控えめに続けて行った方が良いのか?」

その答えを知りたかった。

とりあえず、今回は友人が経営するバーを借り切って、完全プライベートで行うことにした。場所は、ヤンゴンにあるホテルラベンダー内のワインバー『月とワイン』。

ヤンゴンの象徴であるシェゴダンパゴダを目前に望める最高な会場だ。

ただ、受賞者に連絡してもらったが、本当にみんな来るのだろうか?
不安でいっぱいになる。

東南アジアらしく、予定の時間より遅れながら、ぽろぽろと人が集まり出す。

受賞者10人のうち2名、そして受賞者の家族や兄弟、先生などもの関係者を含めると8名の人が集まった。

かなり一安心。

日本語通訳のYaminさんのお力もあり、無事に授賞式を行うことができた。参加者も数少ないアートコンテストの機会だったらしく、とても喜んでくれた。

授賞式後、参加者の親御さんなどにも意見を聞くと、
「もっと大規模な授賞式を行ってほしい!」
とのリクエストの意見も貰う。

とはいえ、通訳のYaminさんも少し苦笑い。
正直、ミャンマー人からみても、どのような規模でイベントを行なっていいかは悩ましいところのようだ。
なかなか、同じミャンマー人の中でも、考え方はいろいろ。

とはいえ、もう少し規模は大きくできるかもしれない。

小さな規模で手探って開催してみたWhiteCanvasミャンマー2022。今年はもう少し大きな規模にできるように約束して帰ってきた。

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