SDGs絵本06『愉快なトイレが世界を救う』
目標6 安全な水とトイレを世界中に、は英語だと『Clean Water and Sanitation』。直訳は『清潔な水と衛生管理』なので、『トイレ』なんて言葉は一切入っていない。しかし、日本語のトイレという言葉のインパクトはあまり強い。
トイレのキャラ創りには気合が入る。なぜなら、息子のための絵本を作るために進めているこのプロジェクト。もまだ2歳の息子も、トイレのキャラクターは気に入ってくれるんじゃないのか!?(うんこドリルもちょっと前には流行っていたし)
しかし日本に住んでいると実感は湧かないが、世界ではトイレや公衆便所など、基本的な衛生施設を利用できない人が24億人以上いる切実で大きな問題だ。
トイレから連想する世界遺産で、パッと思いついたのが古代ローマ。
古代ローマといえば、水洗トイレという印象があった。
実際、火山で失われた古代ローマの遺跡・ポンペイからは、多数のトイレの跡が発掘されている。
古代ローマ人の、エトルリア渡りの上下水道技術はすばらしかった。すでに水洗式の公共トイレもあって、壁沿いのベンチに穴がくりぬかれ、それに腰掛けて用を足した。汚物は下水道経由で河川に流された。ただ現在と違い便座間に間仕切りはなかったのでプライバシーはなく、むしろ会話を愉しむ社交場の趣きだった。排便後の後始末は海綿(スポンジ)でやった。
よくよく調べてみると、かなり衛生的にはツッコミどころが多いが、今から2000年近く前にトイレが存在していたこと自体が驚嘆の一言だろう。
世界遺産に登録されているポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域には、トイレだけではなく多数の『水』まつわるものが多く残っている。フォルム浴場、スタビア浴場などの公共施設群には男湯、女湯とも更衣室、微温浴室、温浴室(男湯は冷浴室も)や、プールも備え付けられていたようだ。
整備された上下水道の水道の弁は、水の量を調節する仕組みが現在とほとんど変わらず、きれいな水を町中に送っていた。トイレが社交の場となっていたらしく二人掛けのトイレが存在した。トイレは奴隷とその主が共同で使用しており、トイレの壁に「見事だ」と奴隷による落書きが残された遺構がある。発掘された排泄物や骨の調査から、身分によって食事の内容に違いはなく、皆健康的な食生活を送っていたらしい。(Wikipediaより)
元々、この古代ローマのポンペイとは関係なくデザインしていたトイレのキャラクターは、気合が入り過ぎて、なかなか定まっていなかった。
気色が悪い悪い緑の本体のキャラクターから、トイレ以外の「水」も意識した水滴もどきのキャラクターへと紆余曲折を経て迷走していた。
そんな末にたどり着いていたのが、丸い身体の便器のキャラクター。その便器をスリムにさせて、ヨーロッパらしく(?)しょんべん小僧のテイストも足してみた。
ポンペイという町の名前も良い。
ポンペイと水を組み上げる『ポンプ』を足して、さらに、子供が好きになってくれそうな『ぷぅ〜』という擬音も足して、世界遺産×SDGs6のキャラクターはポンプゥと名付けた。
イタリア語でありがとうは『グラッツェ』。世界遺産が多数そんないするイタリアを代表するにはもってこいのキャラクターなのではないだろうか。
世界には、不衛生な水が原因による疾患で死亡する子どもの数は年間180万人を超える。『水の問題』を解決することが、命、教育、経済までも大きく左右して、世界を救う近道だ。
いたずら小僧なポンプゥが地道だけど魔法のように『水の問題』を解決することができるのであれば、世界からたくさんの「グラッチェ」が溢れるだろう。
考えを巡らすだけで、ワクワクだ。
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