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自意識過剰の治し方

社交不安症は恥の病ともいわれ、自意識過剰と切っても切れない関係にあります。

社交不安症の方が過度に緊張してしまうのは「他者から見られた自分」を強く意識しているからです。

これこそがまさに自意識過剰な状態と言えます。

とはいえ脳のリソースには限りがあるので、他のことにリソースを割り当ててやれば自ずと自意識過剰から脱することができるという算段です。

ということで、この記事では自意識過剰を治す3つの方法を考えてみたいと思います。

※注意:筆者は精神医学、臨床心理学等において全くの素人です。話の参考程度にとどめていただけると幸いです。


1.脳内実況

脳内実況とは、目に入ったものの名前や状態をとにかく頭の中で言語化していくことです。

もちろん実際に声に出してもいいのですが、不審者とみなされかねないのでほどほどにしましょう。

例えば人とすれ違うだけでも緊張するという場合には、「身長160cm程度の50代と見られる女性で、服装は黒っぽいジャージでおそらく健康のために散歩をしているのだろう」というように相手の服装や髪型などについて具体的かつ詳細に言語化していきます。

実際にやってみるとわかるのですが、脳内実況をしている最中には「自分がどう見られているか」について考えられなくなっています。

これはおそらくマインドフルネスの状態と似ていると思います。

いま、ここにある情報のみに集中しているため余計なことを考えずに済むんですね。

比較的簡単に行えるので気が向いた時にやってみることをオススメします。

注意点として、あまり赤の他人をジロジロ見つめていると威圧感を与えてしまいます。視界の端で捉えるなど工夫をするといいかもしれません。


2.他者貢献・目的思考

1つ目と似ているのですが、自分の行動によって相手はどんな恩恵を受けるのかを考え、相手に貢献することを目的として意識することで自意識過剰が和らぎます。

しかしいきなり考えろと言われても難しいかもしれませんので、普段から「感謝ノート」をつけておくといいかもしれません。

普段自分がされて嬉しいと思った行動を記録しておけば、それを他人に同じようにしてあげればいいわけです。


3.自分の好きを追求する

引きこもりの子どもへの接し方として、「子どもの好きなものを一緒に見るのが良い」とよく言われます。

趣味を通して間接的に人間に触れるんですね。

自分自身についても同じことが言えると思います。

こと社交不安症の場合は自尊心が低下しており、自分について考えようとするとどうしても自己否定したくなってしまいますから、自分の好きなものに没頭することで不用意な自己非難を避けることができます。

さらに言えば、自分の好きなものを追求した結果、他者貢献へと繋がれば最高ですね。

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