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体癖と感情~感じやすい感情を乗り越える~

※こちらの記事は『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキストマガジン』という月額制マガジンに収録されています。
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「あらゆる感情は、美しいものだ」

まだ心理カウンセラーになるために、心理学を学んでいるときに聞いた言葉です。
この言葉を基礎として、日々心理カウンセリングを施しています。

そう、あらゆる感情は美しいもの。
恐怖も、悲しみも、怒りも、そして喜びも。

すべての感情は、私たちをより良くするために、私たちの心の奥深くから表れてくるから。

感情に良し悪しはなく、あえて言うなら、すべてが”良し”。
すべての感情は私たちの行動に影響を与え、自分自身が生きていくための機動力になります。

その一方で、私たちはしばしばその感情の取り扱いを間違えてしまいます。

悲しいのに無理に笑顔を作ったり…
怒りを抑え込んで後になって暴発させたり…
怖いからって閉じこもりきりになったり…
うかつにも不幸な人の前で喜びをあらわにしすぎてひんしゅくを買ったり…

それが社会的に正しいことであったとしても、なかったとしても、感情をうまく取り扱えないことによって、私たちは時として人だけでなく、自分さえも傷つけてしまいますね。

自分の内側から出る感情をうまく取り扱うことができたとしたら、人生はさらに生きやすくなるのではないでしょうか。

そんなわけで、今回の『タイヘキストマガジン』は”体癖と感情”に焦点をしぽって記述していきます。
ちょっとした対策も付けておきました。
最後にNLPの技法も書いてあります。

体癖によって出てきやすい感情の種類も異なっています。
ある人は劣等感を感じやすく、ある人は淋しさを感じやすい。

それらの感情が感じやすくなるのは、過去の経験からの影響や、ミネラルなどの栄養素の過不足も原因としてはありますが、それほど大きな事件がその人の歴史になかったとしても、同じような栄養を摂っていたとしても、やはり体癖によって感じやすい感情が見られるのです。

体癖とは”体の癖”。
そして”心の癖”でもあります。

というよりも、その体であるからこそ、その感情を感じるのではないかと推測されます。

なぜなら、あらゆる感情の正体は、”神経伝達物質”。
セロトニンやドーパミンやアセチルコリンやノルアドレナリンなど、60種類ほどの物質が、過剰になったり不足したり、他の神経伝達物質と配合したりすることによって、私たちをその場において「適正」と脳が判断する状態を作っているのです。

感情とは”体から発している”もの。
ということは、セロトニンが出づらい人もいれば、ノルアドレナリンが出やすい人がいる、つまり”個性”があってしかるべきなわけですね。

「体癖によって出てきやすい感情の種類も異なっている」というのは、科学的に見ればそういった理屈があると考えられます…

…あれ?
いきなりちょっと難しい話になってしまいましたね(-_-;)
はい、難しいのおしまい(笑)

とにかく、あなたがこの記事を読むことで…
・自分の感情の取り扱いがうまくなる
・感情に振り回されなくて済む
・嫌な気持ちよりも、楽しい気持ちになれる

ように書いていきたいと思います。

感情の種類

TA(Transactional Analysis、日本語で”交流分析”)という心理学では、「感情には、恐怖、怒り、悲しみ、喜びの四種類しかない」としています。

それぞれ、
怒り=現在の問題
悲しみ=過去の問題
恐怖=未来の問題
を解決しようとして出てくる感情としています。
(喜びのみは解決する問題がない)

怒りを感じるのは、生命やアイデンティティが脅かされるのを防ぐため。
悲しみを感じるのは、過去を終わらせて未来に向かうため。
怖れを感じるのは、これから起こる危機を避けるため。

感じていたらつらい気持ちになるネガティブな感情も、私たちをより良くしようとして出てくるのです。
人は、本当は喜びに向かっているのですね。

その他の感情は、上記四つのうちのどれかでグループ分けされます。

怒りグループ
・イライラ
・恨み
・嫌悪感
・敗北感
・悔しさ
・自己卑下
・劣等感
・優越感
など

悲しみグループ
・憂鬱
・虚しさ
・自己憐憫
・後悔
・喪失感
・淋しさ
・憐み
など

恐怖グループ
・絶望感
・焦り
・不安
・恥ずかしい
・緊張
・心配
・猜疑心
・無気力
など

喜びグループ
・楽しい
・嬉しい
・ワクワク
・達成感
・お得感
・充実感
・リラックス
など

以上グループ分けしましたが、例えば”悔しさ”のように怒りと悲しみが混じったものもあるでしょう。
神経伝達物資の配合が異なるわけです。

自分自身がどの感情を感じやすいかを知っておくことで、自分自身のコントロールもうまくいくようになるでしょう。

そして多くの場合、体癖によって感じやすい感情がパターン化されているのです。

感情の方向性

すべての感情は、”行動の入り口”です。
逆を言えば、”行動は感情の出口”ということになりますね。

年末年始でごちそうを食べ過ぎて、「これではマズい」と焦り、エステに行ったりダイエットをしたりするわけです(笑)。
そうやって経済が回るのです(笑)。

よく売れる商品は、消費者の恐怖を煽ることで購入を促していると言われています。
五種には超有益情報ですね(笑)。

自己嫌悪でリスカやアムカをする人もいますし、喪失感から無くしたものとは関係ないものまですべてを捨ててしまう人もいます。
感情によって行動を起こしているわけですね。

果たしてその行動は、自分を幸せにするものなのか?
もしそうでないなら、感情と行動の間に、今までとは異なったものを挟むことが大切なのではないでしょうか。

「怒りは現在、悲しみは過去、恐怖は未来の問題を解決するために出てくる」と前述しました。
であるなら、怒りグループが出てきたときはそのエネルギーを発散することに使い、悲しみグループが出てきたなら感じ切って過去を終わらせて、恐怖グループにはそうならないような手を打つ方に、感情を方向づけしていくことが必要ですね。

多くの人が感情を持て余し、その感情が出てくることをもって「自分は不幸だ」とか「自分はダメだ」とか「あいつは酷い人間だ」ということにするのです。
そうするよりも、せっかく出てきた感情なのだから、うまく活かしていく方がよいと思いませんか?
できるだけ、人に迷惑をかけずに。

感情をうまく活かすことが、”自分の体癖を活かす”ということにつながってきます。

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