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#29 暗晦な極夜の処方箋

「自分は不幸だ」
「何も上手くいかない」
「ここにいたくない」

誰しもそう思ったことがあるだろう。
そしてそう思えば思うほど、思ってても何もできない自分の無力さを実感し、自己嫌悪に陥る。

「自分は不幸なんだ」「自分は存在価値がないんだ」と思い、空しくなる。
人生すべて楽しくなくなる。好きだったことでさえも。

そんな暗晦な日が出ることがないような、暗然とした人生の陰影に立たされた時、どうやって立ち直ればよいのか。


こんにちは、大学生レフティこと川北健斗です!

今回のテーマは「苦しい時の対処法」です!
誰しもが抱えるこの課題について経験をもとに思ったことを書きました。
(暗晦はあんかいと読み暗闇を表す言葉です)

実は最近の記事は自分に言い聞かせるためにも書いています。(対自分の文章なので拙い文章だと思います)

私の場合、記事を書いていくうちにスーッと思考が整理されてすっきりするし、新たな気づきも多いんです。

前回の「自分らしくあれ」なんてまさにそうで。
「最近自分らしくいれていないな、これじゃあかんな」と思って書いて、「自分らしさ」に気づけました!

力作なので時間のある方はこちらもぜひご一読ください!


人生は谷ばかり…?

「最近不幸なことばっかり重なるなあ…」

皆さんはこのような経験はあるだろうか。
私はよく、というより頻繁にある。

それはなぜなのだろうか。
原因は大きく二つ考えられる。

一つ目は、
「不幸なことをなくすという考え方」
である。

一見、全員が当たり前に持っているもので、至極当然な考え方である。

しかし、立ち止まって考えてみてほしい。
リアルに生きる私たちにそんなことがありえるだろうか?
答えはノーである。

この考え方を持っていることで、「嫌なこと」や「不幸なこと」に敏感になる。
一方で、幸福への感度は落ちる

つまり相乗的に不幸だと感じやすくなるのである。


これが行き過ぎると「不幸なことはなかったか」なんて無意識に探すようになる。

二つ目は、
「他人と比較すること」
である。

「隣の芝生は青い」「隣の花は赤い」なんて言葉があるように、他人のことは何でも良く見えるものである。

そもそも不幸な人を探す人はいないだろうし、不幸な時こそ幸福な人を探すので、当然である。

つまり、他人と比べたところで勝てるわけがないのだ。
そもそも勝てる仕様になっていないのだから。

特に、自分が上手くいっていない時ほど他人は上手くいっている。(相対的に上手くいっているように見える)
それが「自分だけが」という感情を生み、妬みに繋がり、そのことがさらに自己嫌悪を引き起こすのである。

谷を山に変える

「人生の陰影」は、以上で述べた原因によって引き起こされる。
谷をなくせば「立ち直る」必要もないのである。

そこでまず「谷を山に変える処方箋」を紹介しよう。

処方箋①~プロセス転換法

一つ目の原因として「不幸をなくすという考え方」を挙げた。

この考え方を変えるのは難しいし、変える必要もない。
ただ少しだけ立ち返ってプロセスに注目するだけで幸福になるのである。

ここで質問。
「不幸をなくす」にはどのような方法があるだろうか?

多くの人は、「不幸の要素を完全に取り除く」と答えるのではないだろうか。
しかしこれでは「不幸」に対してセンサーが働いてしまう

一方で、「幸福の要素で満たす」という方法で不幸をなくそうとしたらどうなるだろうか?
「幸福」に目が向くことによって不幸を感じづらくなる。

たしかに、実際に幸福だけで満たすとしたら困難なことであろう。
どんなに小さな幸福を集めても難しい。

しかし、「不幸をなくす」ことが目的なのではなく、「幸福への感度」を高めつつ、「不幸への感度」を下げることが目的のため、達成出来る・出来ないは二の次なのである。

プロセスを転換するだけで少し楽になるのだ。

ここで重要なのは、「不幸を忘れようとする」のではなく、ただ単純に「幸福を探す」ようにすることである。

処方箋②~基準内面化法

二つ目の原因として「他人との比較」を挙げた。

これは自分の評価基準を他者との比較によって決める、いわば「基準の外部化」によって起こる。
これでは評価基準は常に変化し、自分の変化に気づけない。(プラス変化もマイナス変化も)

しかし、基準を自分の内面に定めるとどうだろうか?
基準は自分であり、自分の変化に気づくことができる。

他者と比べたら不幸に感じていたものも、自分基準なら不幸でないかもしれない。なんなら成長を感じて幸福かもしれない。

そもそも他人と基準が違うのにどうして幸福度合いを比較できようか
そんなのできないのである。

これが「基準内面化」である。

評価基準が明確かつコントロールできる自分に定めることにより、幸福になれる可能性は格段に上がる

処方箋③~自己肯定法

以上にある処方箋は、一度治してしまえば使う必要のないものであり、常日頃から行う必要はない。
ダメになった時に振り返って修正するだけで良い。
まさに「とんぷく薬」である。

それに加えて「自己肯定感を高める」という「常用薬」も服用すべきだろう。
それが相乗的に働いて幸福度合いを高める。

私は、「自分はできる人間だ」と毎朝自己暗示したり、日頃から小さな成功体験を積み重ねたり、1日の終わりに良かったことを1つだけピックアップして書き留めたりしている。

このように日常的に自己肯定感を高めることによって幸福度は高まる。

谷から這い上がる

以上では「谷を感じ取らずに山に変える」方法を述べてきた。

しかし、誰しも人生の中で一度くらいは谷に落ちることは間違いなくある。

そうした時にどのように立ち直り、這い上がることができるのか。

処方箋④〜感情表現法

どん底に落ちた時、多くの人は「自分の中で抱え込もう」とするだろう。

そうするとどうなるか?
解決できないと、自己嫌悪になり、自分だけが不幸だと思い、集団にいることもいたたまれなくなるだろう。

また、自分自身が「何に対してどのように不幸を感じているのか」も分からなくなることさえある。

そして気付かぬうちに色々な方面から心のストレスが溜まっていく。

だからこそ、感情を表現することは大切なのである。
「感情を言葉にして吐露しろ」ということではない。
無理して気丈に振る舞う必要はないということである。

感情を表現することによって、他者に自分の本音を伝えられる
他者に伝えることで手を差し伸べてくれる人は必ずいる。

これは他者に向けたものでもあるが、それだけではない。
自分の内面にあると、隠して目を瞑ってしまいがちな感情に気づくことができる。

すなわち、自分自身が「何をどう感じているか」の理解が深まるということである。

ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情も表現することで、より心の動きを捉えることができる。

処方箋⑤~原因特定法

成功にも失敗にも必ず理由がある
再現性がなくとも上手くいった・上手くいかなかった理由はあるのだ。

「どん底に落ちた時、どんな行動をしていたのか?」
それを振り返ることでどこがダメだったのか気づくことができる。

原因を特定することによって、「自分の全てがダメ」という誤った認識ではなく、「自分の○○がダメだった」と正しく認識ができることで、自己肯定感の低下を防げる

加えて、這い上がるために重要なのは、上手く行った時にも「どんな要因があったのか」を振り返り、認識しておくことである。

それにより、成功条件と失敗条件を比較して、行動の適正化を行うことができる。

プロスポーツ選手がルーティンをつくるのに近い感覚だろう。

処方箋⑥~現在集中法

物事が上手く行かない時は意識が過去や未来に向いていることが多い。

それにより、過去の雑念や未来への不安が押し寄せてきて更なる失敗を生む。

しかし、過去や未来は制御下にないため、自分ではコントロールできない

そうであるならば、過去や未来に意識を向けても仕方がない。

だからこそ、「今」この瞬間に意識を向けるべきなのである。

「今」に完全に集中していれば滅多に失敗なんてしない。

また「今」この瞬間に集中することで自分の状態の変化も知ることが出来る。

その気づきが日々のコンディショニングやハイパフォーマンスに繋がり、幸福に繋がるのである。

ところで皆さんはBeRealというアプリをご存知だろうか。

これは1日のある瞬間を写真に収めるアプリである。
通知が来た2分以内に撮影すると撮影可能枚数が増える。


私は、BeRealは「今」この瞬間に目を向けることを仕向けるサービスであると捉えている。

これを上手く利用することができれば、「今」を共有し、「今」この瞬間を大切にすることができるだろう。

終わりに

最後まで読んでくださりありがとうございました!

今回は「苦しい時の対処法」について描きました!
如何だったでしょうか?

これらの事は私自身が意識して取り組んでおり、自分の中で解決策がない人にはおすすめである。

最後に一つ私が苦しい時に聴いて勇気づけられる曲の歌詞を紹介する。

立ち上がれよ 何度踏まれても
勝ち誇れ いくら負けたとしても
溜め込んだ涙を力に 咲き誇れる人であれ

『雑草』 ベリーグッドマン

歌詞にあるように、「何度踏まれても立ち上がって、いくら負けたとしても勝ち誇る」ためには多少の壁にぶち当たっても落ち込んでいる暇はない。

また、この曲を聴くと、「涙を力に咲き誇れる」唯一無二の存在になろうと思える。

皆さんも曲や映画の琴線に触れた一節を残し、心のコンディショニングに使っていくと良いと思います!

ぜひ実践してみてください!!

それでは!


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