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#2 ヨーロッパ5大リーグ分析part2:国籍から見た5大リーグ~外国籍選手の適切な比率を考える~

こんばんは、BOBBYです。

前回は年齢に基づいて分析を行いましたが、今回は国籍に基づいて分析したいと思います。
(前回の記事はこちら

現在 ヨーロッパサッカーは特にグローバル化が進んでいます。世界中から優秀なプレイヤーが集まる、非常に激しい競争環境となっており、それがサッカーを面白くしています。

今回はそのグローバル化が進む中、どこの国からのプレイヤーがより多いのか、またどのリーグがより自国の選手を重用しているかについて見ていきたいと思います。

目次


5大リーグ全体の国籍別選手数

5大リーグ全体の国籍別選手数



まず初めに5大リーグ全体の国籍別の選手数について見てみます。(ちなみに プレミアリーグのチョコク選手の定義は イングランド人です。)

まず分かることとして、フランス・スペイン・ドイツ・イタリア・イングランドの5大リーグの自国の選手数が最も多いことが分かります。
リーグとしてのレベルが高いだけではなく 選手育成も特に優秀であることがわかります。その中でも特にフランスとスペインは選手数が群を抜いています。

面白い事実は、上位4ヵ国がフランス・スペイン・ドイツ・イタリアと、ちょうど2006年から2018年までのワールドカップの優勝国と同じであることが分かります。自国選手の育成がナショナルチームの強さにもつながっているのですね。

5大リーグの国々に続くのは、ブラジル・アルゼンチン・ポルトガル・オランダです。これらの国々もサッカー強豪国として有名ですね。

その後に続くのは国々も、ワールドカップの本選によく出る国で、なおかつ ベスト16以上に進出している国が多いです。ただこれらのヨーロッパの国の中には毎回ワールドカップに出られていない国もあり、いかにヨーロッパからワールドカップに出るのが困難であることが分かります。

また下位に位置する国々を見ると、日本代表が試合をしても互角以上に戦える国が多いように感じます。将来このランキングに日本が入ってくると、日本代表のワールドカップでの更なる飛躍につながってくると思います。

各リーグ

5大リーグの自国選手の割合

続いて5大リーグの自国選手の比率について見ていきます。

まず一番に目に入ることとしては スペインのラリーガがもっとも自国選手比率が高いことです。57.17%と50%を優に超えています。自国選手比率が最も低いプレミアリーグが31.20%と、 26%もの違いがあります。その意味では ラリーガは、自国の選手を大切にしていて、 逆にプレミアリーグはよりグローバル化が進んでいると言えます。

まだ もう一つ気になるのリーグ1の選手比率が43.50%であることです。1つ前のデータでは、5大リーグ全体のフランス人は最も多い 334人でしたが、リーグ1の中のフランス人の比率はそれほど高くなく、つまりフランス人選手はフランス以外の4大リーグで活躍している傾向があることが分かります。

各リーグごとの国籍別選手数

最後に各リーグの 国籍別選手数 を見てみます。

プレミアリーグの国籍別選手数(上位20か国)

プレミアリーグ特徴
・スペイン人とポルトガル人が多く、また当然ながらイギリス国内選手も多い。

SerieAの国籍別選手数(上位20か国)

セリエA特徴
・イギリス人の選手は他の5大リーグではあまりプレイしていないが、SerieAには6人在籍している。
・アルバニア スロベニアと言った サッカー強豪国とは言えない 東欧の国からも選手が多い。これは、地理的に近いことが 背景にありそう。

LaLigaの国籍別選手数(上位20か国)

ラ・リーガ特徴
・アルゼンチン・ブラジル・ウルグアイといった南米の選手が多い。言語面での適用が比較的容易であることが背景にありそう。

League 1の国籍別選手数(上位20か国)

リーグ1特徴
・ラリーガ同様、語学面での不安のないアフリカのフランス語圏の国の選手が多い。(アルジェリア、セネガル、マリ、コートジボワール、モロッコなど)

ブンデスリーガの国籍別選手数(上位20か国)

ブンデスリーガ特徴
・ドイツ周辺の国出身の選手数が多い。(フランス、オーストリア、オランダ デンマーク、スイス)
・日本も10人と全体の中で7位と健闘している。

全体の特徴ですが、フランス人選手とブラジル人選手はどこのリーグにおいても多いですね。また地理的・言語面が選手獲得に大きく影響していることが分かります。日本はこれらの面において不利でしかないのですが、その中でもブンデスリーガで奮闘していることは特筆すべき点です。

まとめ

・選手数とワールドカップ優勝国を見ると、競合リーグにおいても自国選手の育成がナショナルチームの強さにもつながっている。
・ラリーガは、自国の選手を大切にしている一方で、プレミアリーグはよりグローバル化が進んでいる。
・選手獲得には、地理的・言語面が大きく影響している。

リーグの経済的な側面と競争力の強化から考えると、リーグのグローバル化は欠かせませんが、一方で自国選手の育成側からいえば、ある程度に外国籍の選手数は抑える必要があります。また、サポーターからすると、自国選手が少なすぎると、応援のモチベーションや、自分たちのコミュニティを代表している感覚の欠如にも繋がります。

リーグは、クラブ・国のサッカー協会、サポーター、スポンサーなどの各ステークホルダーの意見も参考にして、自国選手の育成と外国からの人材獲得の長期的な戦略を立てることが必要になります。日本もヨーロッパへのトップ選手の移籍が続き、今後Jリーグもアジアをはじめ世界に進出したいため、この問題を考えていくが大切だと思います。

今後もスポーツに関する記事を書いていくので、是非良いねとフォローよろしくお願いいたします。


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