"つながりの奇跡"風が吹けば桶屋が儲かる
『風が吹けば桶屋が儲かる』
と言う言葉がある
聞いた事はある人も多いだろう
しかし意味は知っているだろうか?
"一見、関係のないところに
因果関係がある事を示す言葉"だそうだ
私は何となく意味は知っていたが
言葉の語源とか流れみたいなものは知らなかった
どうして"風が吹く"と"桶屋が儲かる"のか?
自分なりにイメージして考えてみた
風が吹く
↓
寒い
↓
温まりたい
↓
風呂屋に行く
↓
風呂桶が足りない
↓
桶屋が儲かる
私の想像ではこんな感じだ
では実際の流れはどうだろう?
調べてみた
風が吹く
↓
目に砂が入り盲目になる
↓
盲目の為、三味線で生計を立てる
↓
三味線の素材の猫の皮の需要が増える
↓
猫が減り鼠が増える
↓
増えた鼠が桶を齧る
↓
桶屋が儲かる
怖いわ!!
まず風が吹いて盲目になるって発想が無い
盲目になったから三味線弾きになって
生計を立てなきゃという発想も無い
そもそも三味線の素材が猫の皮ってのも
知らないし鼠って桶を齧るのか?
ムズいって!!
と言うのが私の感想だ
あなたはどう思っただろうか?
とにかく何も関係なさそうな事から
いろいろあってどこかで繋がっている
という事を表現しているらしい
では実際にこんなことあるのだろうか?
と考えてみた所
あ、あれとかそうかも!
と思うことがあった
それは2011年に起きた東日本大震災の時だ
この日都内では地震の影響で交通機関が
完全にストップした
働きに出ていた人達は
大切な家族の元に帰れなくなった
さらに大規模な通信障害により
連絡すら取れない状態になった
家族の安否すら分からない状況で
不安に駆られた人々の頭にあったのは
「どうにかして家族の元へ帰らなければ」
という思い、それだけだった
だが本来は電車で帰るほどの距離だ
そう簡単には帰れない
まず思いつくのはタクシーだ
しかし考えることは皆同じ
タクシーやバスはすでに大行列
それに地震の影響は道路にだってある
そうして人々が行き着いたのが
「自転車で自力で家まで帰ろう」
だが当然自転車なんて持っていない
そこで皆がこぞって自転車屋に駆け込んだ
数万円~十数万円の自転車が飛ぶように売れた
家族を大切に思う人の気持ちが起こした
普段であればありえない出来事だ
お金をその時に持っていない人も当然いた
クレジットカードは通信障害により使えない
そこでとある自転車屋では連絡先を聞いて
まさかの"ツケ"で自転車を販売したのだ
「後で必ず払います」という口約束だ
人々の家族の為にという思いで
自分の店に行き着いたお客さんに
この店の店主は"やさしさ"で答えたのだ
これも普段であればありえない事だ
後日談でこのお店がツケで販売した自転車の
代金は全てしっかりと支払われたそうだ
店主の"やさしさ"に対して
お客は"誠意"できちんと答えたのだ
風が吹いたことで桶屋が儲かるなんて
誰が想像出来ただろうか?
同様に地震が起きて自転車屋が儲かるなんて
誰も想像だにしていなかったのだ
風が吹けば的な感じで表すとしたら
"地面が揺れればチャリ屋とお客がやさしい"
あれ?ちょっと違ったかもしれない
でもまぁいいか
そんなワケで今日のnoteは
「差し伸べられたやさしさにしっかりと
誠意をもって答える家族思いの人達」
というちょっと良い話でした
最後まで読んでくれて
どうもありがとう
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