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雑多なもの

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#ユング

コンプレックス

ユングによれば、コンプレックスは否定的なものだけではないそうです。

前者の「自我によって受け入れがたかった抑圧された経験」は、否定的な内容ですが、後者はそうではありません。「つねに否定的な感じのみをもつことがないように強調したいのが、ユングの狙いであるとみるべきであろう」と河合は書いています。

フロイトは、抑圧されたもの、欲望(特に性的)との関連の深いものを考えていますが、ユングは、それだけで

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人間のタイプ

『ユング心理学入門』を読んでいて、人間のタイプは箱におさめるようなものではなく、もっとゆるいものだと書いていました。

河合は、ユング心理学を理論と実際の狭間の揺れ動きに心理療法士のあり方を見ているのではないか、と思う記述が散見されました。

この、どちらでもある、とか、固定的でない、というのは、河合隼雄のエッセイの姿勢にも表れているのかなぁ、などと思ったりしました。答えているような答えていないよ

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