『ユング心理学入門』を読んでいて、人間のタイプは箱におさめるようなものではなく、もっとゆるいものだと書いていました。
河合は、ユング心理学を理論と実際の狭間の揺れ動きに心理療法士のあり方を見ているのではないか、と思う記述が散見されました。
この、どちらでもある、とか、固定的でない、というのは、河合隼雄のエッセイの姿勢にも表れているのかなぁ、などと思ったりしました。答えているような答えていないような、ふわっとしているようですとんと落とす、そういう文章だと、勝手に思っています。
そして、僕も、その影響を知らず知らず受けているのかもなぁ、なんて、少し思いました。