哲学者からの問い
数学に関して僕は門外漢なのだが、あれは世界を一次元として捉えているのだと思う。ひとつの答えを導き出す『点』を求める分野なのかと思う。
古代のギリシア人なタレスがピラミッドの高さを求めるのに、自身の影が自分の身長と同じ長さの時にピラミッドの影を測り、ピラミッドの高さを導き出したエピソードがあります。
タレスが導き出した『点』はピラミッドの高さという一面(この表現はややこしいな)では正しいです。
が、数学がピラミッドを作る時間や人々の苦労、ピラミッドそのものと相対した時の感動、焼けつく様な太陽、夜の凍えるような寒さ、ピラミッドに辿り着くまでの道程、などを数字で表現しようとすると、膨大な式が必要になると思います。(門外漢なので知らんけど)
絵でピラミッドを表すとどうでしょうか?
絵に関しても私は門外漢なのですが数字よりも二次元で捉える事ができ、朝のピラミッド。ピラミッドの建造の様子。そこで働く人々。図面。もっと簡単に漫画。枚数を描く事でピラミッドを表現する事ができるでしょう。
では、僕が今使ってる言葉(文章)とはなんなのでしょうか?
「やぁ、これは見事な建物だ。地平線から眩く光るピラミッドをずっと追いかけてきたが、本当にデカいなぁ。なぁ、タレス。このピラミッドは位の大きさだろうか?」
「そうだな、アナクシマンドロス。どれ、影の端っこを探そうか」
そう言ってタレスは鞄からジャラジャラと音がなる袋を取り出すとアナクシマンドロスは笑いだした。
「あっはっは!お前の算盤のさばきを見れると思うともう笑ってしまう!」
「ワシの算盤さばきは天下一の速さだからな。行こう」
「行こう」
そう言って巨大という言葉が陳腐に思えるほど圧倒的なピラミッドに背を向けて2人はとても濃い影の端っこを探して歩きだした。
タレスとアナクシマンドロスはこれから建造が予定されているスフィンクスの石材の量を調べなければならないのだが…
文章でもピラミッドの一面を表す事が出来ますが、やはり全体となると膨大な量の文章になりそうな気配はしますね。
このように、言葉を使って表現されるものは、数学で表現されるものに近いような気配がします。
僕は、数学。絵。言葉。
どの表現も限定的な部分で=equal=(このお粗末表現で怒る数学者もいてるでしょうが)で繋げることが出来ると思います。
どの表現も、世界、あるいは、時空限定的にイコール(この表現にします)で繋ぐことができる。
では、この世界とは何なのでしょうか?
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