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「GAFA」著者の、迷惑なキャリア構築アドバイス

今回の「Youtubeで学ぼう」は、少し方針を変えて一つの動画を深堀りしてきます。

みなさんは、GAFA(ガーファ)という本をご存知でしょうか。

そう!Google, Amazon, Facebook, Amazonの光と闇をテーマにしたベストセラーです。(ちなみに原題は "The Four" で、実はGAFAという言葉は世界的にはあまり使われていません。)

その著者スコット・ギャロウェイ教授のキャリア構築アドバイスがめちゃくちゃ面白いんです。老若男女問わず、テクノロジーと経済を知り尽くした彼の意見には耳を傾ける価値があるでしょう。

↑ 元動画 🍎

本人が言うように、一般的なエールとは違う「迷惑」なまでに現実的な内容なので、くれぐれもご注意を。(一部意訳が入ります)

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どうも。ニューヨーク大学教授のスコット・ギャロウェイだ。

夏の終わりが近づいてきた。多くの人が学校や職場へと戻る時期だろう。
そこで、ほぼ確実に君らの心に響くが、100%無視されるであろう「迷惑な」キャリアアドバイスを贈る。

1. 資格を取れ (Get certified)

リーマンショックの際、大卒者の失業率は高卒者の半分だった。そして、生涯賃金は倍だ。

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大学の学位でなくとも、免許やダイビングでも美容関係でもいい。仕事に結びつく資格を取るんだ。

2. 自分だけの強みを見つけろ (Be remarkabke)

これからの時代、ひとつの専門性だけでは足りない。

ふつうは繋がらないふたつのスキルを兼ね備えることで、自分だけの強みを見つける必要がある。

例えばDJができるCFOや、エクセルが得意なクリエイティブ・ディレクターはそうそう居ないだろう。

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リンツはチョコレートと唐辛子を出会わせた。君は何をかけ合わせる?

3. スキルには相対的に投資しろ (Invest in variance)

所属する組織を成功に導くスキルを6~8個リストアップし、そのうち自分を差別化できる1~2つを特定しろ。

もしみんながパワーポイントに長けていたら、そこに旨味はない。

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しかし、文才がある人か少なく、文章力が君の会社で重要なスキルなら
それは成功のチャンスだ。

4. 都会に住め (Move to a city)

都会に向かえ。郵便番号は経済的な成功を占う大事な指標だ。

 経済成長の2/3は都市部で生まれる。

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人生はテニスと同じ。自分よりも上手い相手と対峙することが成長への近道だ。都会にいれば嫌でも最高の人材とラリーをすることになる。

5. 「ダサい」がイケてる (Boring is sexy)

映画を作る?ヴォーグで働く?飲食店を開く?

いいだろう。君らの「心理的」収入は素晴らしいものになる。
なぜならROIには期待できないからだ。

え?医療機器メンテナンス業者用のSaaSを作るエンジニア?

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ダサいな…だがそこにカネがある。

6. ご褒美は取っておけ (Delay gratification)

自分へのご褒美を遅らせる勇気を持とう。

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アインシュタインは「複利の威力は宇宙で最も強い力である」と言った。
これはお金だけでなく、努力にも言えることだ。

毎日、リターンがすぐに見込めなくても「加算されていく」ものに投資しろ。

7. 強さと根性を見せろ (Demonstrate strength and grit)

フォーチュン500企業のCEOに共通しているものを知っているか?
アイビーリーグの学歴でも、裕福な家庭に生まれたことでもない。

答えは毎日欠かさない運動。
より強いバージョンの自分になる、ということだ。

「ヤバい事態になれば、この部屋にいる奴らを全員殺して食ってしまえばいい。」
そう思えることは自信につながるだろう。

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ちなみに、実際にやれとは言っていない。

8. 情熱を追いかけるな (Don't follow your passion)

ランチョン(チャリティなどを目的とした食事会)に登壇するスピーカーは「ご自身の情熱を追いかけなさい」と言うが、それは彼らがすでに金持ちだからだ。

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一流の税理士はなにも租税法を愛しているわけではない。彼らは何かに精通することが好きだったり、特定の分野で一番になる恩恵を求めているだけだ。

9. 「バランス神話」は無視しろ (Ignore the myth of balance)

仕事で成功し、アメリカ動物虐待防止協会でボランティアに従事し、フードブログまで運営している…
そんな完璧人間の話は誰でも聞いたことがあるだろう。

自分はそんな人間ではないと仮定しろ。

私は最近になってようやくバランス(調和)を手に入れた。なぜかって?
2~30代の時に死ぬほど働いたからだ。

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代償として一度目の結婚生活と髪の毛を失ったが、その価値はあった。

10. 不条理と戦え (Fight unfair)

周りの人はやりたくないけど、自分ができることは何だ?

私はそれなりに信頼されている教授だが、もっと権威がある学者は沢山いる。
私はそれなりの起業家だが、もっと成功している者は沢山いる。

しかし、教授と起業家でありながら、カツラを付けたがるヤツはそうそういない。

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なぜこんなことをするのかって?不条理と戦うためだ。

同僚達が首を横に振る中、自分が喜んでできることは何だ?
不条理と戦え。

それでは、また来週。

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感想

どれもパワフルなメッセージですね。ギャロウェイ教授は独特な言い回しが印象的です。

「ヤバい事態になれば、この部屋にいる奴らを全員殺して食ってしまえばいい。」
「代償として一度目の結婚生活と髪の毛を失ったが、その価値はあった。」

国民性もありますが、日本でここまでハジけた知識人は知りません。

10個のアドバイスの中で、特に共感したのは6つ目の「ご褒美は取っておけ」です。

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compound interest = 複利の力には凄まじいものがありますよね。レバレッジが低くても、継続的に物事に取り組めば大きなゲインを得られます。

例えば僕はアウトプットの習慣をつけるためにnoteを始めましたが、「溜まって」いく記事は貴重な財産だと思っています。

逆に1の「資格を取れ」や4の「都会に住め」は、今後変わっていくかもしれません。

目まぐるしく状況が変わる昨今の世界で、資格の「賞味期限」はどんどん短くなっています。テクノロジーの台頭で「人間らしい」クリエイティブな能力の需要が高まっていることも踏まえれば、目に見えないスキルを磨くことが大事になるかもしれません。

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また、昨今のパンデミックは人口集中だけでなく「都会での暮らし」そのものに一石を投じました。これから数年間は都市部から地方へ生活の拠点を移す動きが世界的に生まれるのではないでしょうか。

みなさんはどう思いますか?
ぜひコメントやTwitter等で感想を教えて下さい!

ちなみに、彼を含む知識人の公式YouTubeチャンネル紹介noteもあります。
ご興味があればぜひ。

この記事を書いた人

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Neil(ニール)
ecbo (荷物預かりプラットフォーム) とプログリット (英語コーチング) でUI/UXデザイナーとしてインターン。現在はIT企業でデザイナー。 ハワイの高校。大学では法学を専攻。もともとはminiruとしてnoteを運営。

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