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【舞台】「ジョン王」@埼玉会館を観てきた

いつもなら彩の国さいたま芸術劇場で演るシェイクスピアシリーズですが、改修工事中につき埼玉会館で開催。
近所にこんなすごいカンパニーの皆様がいらっしゃるなんて!と思って、行かない理由がありませんでした。

旬くんの舞台を観るのは2004年の「お気に召すまま」以来。(確かその時が私にとって初めて自分でチケットを買って観に行った舞台だったと思います。花男の花沢類ブームがくるほんの少し前で、シアターコクーンの前から7列目という良席が取れてしまい、めっちゃドキドキしながら観たのを覚えています。)
あの時もなんてシュッと美しくて華のある役者さんだろう…と思ったけど、今日も久しぶりにステージの上の旬くんを観て、やっぱ吸引力がものすごいなぁ…って思いました。目が離せなくなります。

シェイクスピアなのに全然予習してなかったから、飽きずに最後まで観られるかちょっと不安だったけど、大丈夫でした。
蜷川さんの後を継いで演出が吉田鋼太郎さんになったので、鋼太郎節というか笑えるポイントもあり、歌もあり、殺陣もありで面白く観られました。
それでも前半80分/休憩20分/後半80分とやっぱり長いのですが、お客さんがクラシックのコンサートより静かでびっくりしました!
すごい集中力と素晴らしいマナーの良さ!!


パンフレット読んで気付きましたけど、今回もオールメールシリーズの一環だったんですね!
女役を演じてらした玉置玲央さん、すごい熱演で惹かれました。
パンフレットの後ろの方に「お気に召すまま」含む過去のオールメールシリーズの振り返りも載ってたから買ってよかったです。


演目最後の方に瀕死状態のジョン王(鋼太郎さん)が喋るシーンで、苦しそうなガサガサ声で囁くように喋るところがあるんだけど、言葉がしっかり聞こえてくるのが、なにげにすごいなぁ…と思いました。
クラシックピアノのコンサートで弱音がホールの後ろまで美しいまま届くのとなんか似てるかもしれないと思って。
あとエンディングの演出かっこよかったです。イントロの演出を回収する感じなんですけど、なんかバンクシーの世界観みたいでした。。


エンタメ色強めの脚本・演出になってたから、もしかしたら賛否あるのかも知れない…?って思うけど、クラシック音楽にも新しい流れが来てるように、演劇でも古典に新しい解釈を織り交ぜて現代でも通じる作品になっていくのは良いんじゃないかなぁと思うし、私のようなライト層にはとても入りやすく、ありがたいことだなぁ…って思いました。

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