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【stand.fm】しっかり「休む」は案外勇気が必要

2/26に更新したスタエフで配信中のエピソードのテキスト版です☺️(実際の音声とは少し言葉が異なる部分があります🙏)

今日はしっかり「休む」ってことは結構勇気が必要だよね…っていう話をしようと思います。

うつの予防法として、よく ストレスに早めに気付けとか、体を動かせとか、規則正しい生活をしなさいとか、好きなことに熱中するといいとか言われたりするけど、うつになりがちな人にとってはそれらは結構難しい話だと思ってて。

私は30代の時に抑うつを、そして40代に入って、まあついこないだですけど、2〜3年パニック障害を経験して…で、今そういう情報を見て思うのは、
まず「良い」と言われることをやってみるよりも先に、嫌なことをやめる・我慢して頑張るみたいなことをやめる、そしてその頑張らない自分に罪悪感を抱かない…そこを克服するのが先かなと思うんです。
そして本当の意味で心を休めて、元気の「気」が戻ってきた時にやっと専門家が「良い」と言われることをヤル気になったらやってみたらいいし、それがまたストレスになるなら、自分にとっての心地良さを求める行動を色々試してみる…って感じで良いんじゃないかなと思うんです。

例えば「ストレス解消」のために旅行したり、友達とご飯食べに行ったり、遊びに行ったり…とか、それが本当に良い気分転換になる人は良いと思うのですが、私のように決まった時間に決まった場所で人と待ち合わせることにストレスを感じたり、友達だとしても人と話すことに気を遣って疲れてしまうような人は、それが一見楽しそうな予定だったとしても、やめておいた方が心が休まると思います。
ストレスって嫌なことに耐えることだけじゃなくて、すごく楽しい興奮状態に対してもかかってると思うので、自分の心の状態と相談する必要があると思うんですね。

あと、運動も私は大嫌いなので、動いた方が良いのは分かってるけど、「動かなくちゃならない」がストレスになるなら、まずそれよりも休んで気力回復するのが先だと思いますし、好きなことに熱中するっていうのも私にとってはすごくストレスを感じる言葉でした。
「そんな好きなことなんてない。そもそも自分の好きなことがわかんないから、そこに向き合うことから目を背けたくて仕事に逃げてたんじゃないか…!」とか思って。。笑
まあ、これはまたちょっと別の話なので、今回は詳しくは触れませんけど、これもまず自分が休んで「気」が戻ってこないと、これまで長年我慢して抑圧し続けてきた、心の内側の奥深くに沈み込んでいる「本来自分が好きだったこと」にまでは到底行き着くことができない…というのが私が経験上行き着いた感覚です。

まず、しっかりと「休む」っていうこと自体が、うつになるようなタイプはとても苦手なんじゃないかと思うんですよね。
先にも言ったけど、休むことに情けないとか不甲斐ないとか、まず罪悪感を感じないように、その思考グセを思い切って捨てていく作業が必要になってくると思うんですけど、休むことって怖いですし、その怖さを手放すのは本当に難しいです。識者の方々がそう話すのを聞いてる感じより、ずっとずっと実際は難しいことだと私は感じました。
まあでも、小さい頃から長い時間かけてその「休むことは悪だ、怠惰だ」みたいな思考がガッチガチに固まってしまっているわけだから、それは外側からゆっくり溶かしていくしかなくて、それに時間がかかるのは当然だと思うんです。
そしてこの作業って、人がなんとかしてくれるものじゃない、というか人はどうにもできないので、もう自分自身であれこれ試して向き合っていくしかないんじゃないかと思うんです。
周りから、いかにもごもっともです…というような正当な意見を聞いたところで、それを消化してハラ落ちするところまで落とし込むのは自分自身にしかできないことなので。

外に出られないくらいまで悪化してからだと、物理的に病院に通うのがものすごく大変ですし、そもそも心療内科やメンタルクリニックは結構混んでて、すぐに予約が取れなかったりもするので、少しおかしいと思ったら、ある程度早めに行ってみるのは良いと思います。
薬を飲むことも私は必要以上に恐れることはないかと思います。ただ私の場合は服用し始めからしばらくの間副作用で吐き気に悩まされるタイプなので、最初1〜2週間は辛かったです。
でも、まずうつの症状を早めに抑えるには下手に我慢して悪化させるより、早めに薬を服用し始めた方がいいのかな…とは思います。抗うつ剤みたいのって、鎮痛剤みたいに飲んだらすぐ効くみたいな即効性のあるタイプの薬ではないので(発作が出た時用の頓服はありましたが、治療するための抗うつ剤としてはしばらく飲み続けないと効果が出てこないので)、これも焦らないことです。焦る気持ちもわかりますけど…。
焦りがあるとやっぱり心底しっかり休むのが難しくなるんで、だから本当だったら期間を決めずに休むのが一番良いかなと思うんですよね。まあ、そんな風に行かない場合が多いと思いますが。。。

そして休んでる間の心持ちとしては、「ああ、今日もこれができなかった…」とかじゃなくて、もし怠さが続いて数日動けずにいて、やっと1週間ぶりにお風呂に入れた…としたら、もうめっちゃ頑張った、私えらい!って褒めて、大好きなおやつとか食べて労って欲しいし、
もし近所のコンビニまで行けたとしたら、「今日はコンビニまで行けた!すごいミッションコンプリートできた!」とか思ってこれまた自分を褒めまくって欲しいと思うんです。
とにかくできることのハードルをうんと下げて、1つでもできた日があれば、めちゃくちゃ自分を褒めてご褒美を与えるくらいな感じでいると良いなと思います。
たとえ何もできない日があってもそれが当たり前で良い。今日1日なんとか生きのびた自分えらい!で良いと思うんです。
誰かに対して言う訳じゃないんで、自分で自分を褒めて褒めまくるのは誰からも咎められないし、「何それ、バッカじゃないの?」と思ってもうつを乗り越えるにはある意味おバカになったもん勝ちなところがあると思ってます。笑
まぁ、そこまで行けなくても、とにかく罪悪感は感じない、感じる必要ないということです。

そして、それを感じさせるようなことを言ってくる人からは速攻距離を取って良いと思います。
私は生きてることに罪悪感を感じさせることを言ってくるのが母だったので、普段からあまり近寄らないようにしてましたが、うつの間は特に実家から距離を置いていました。徒歩圏内の近所に住んでたんですけど、(これ母本人には言えませんでしたが…、)うつの原因の1つは母との関係でもあったので、なるべく会わないようにしていました。
とにかくうつの原因になっていると思われる状況・人からは離れて、できる限り心を乱されない状況を死守して、しっかりと心身ともに自分を休めて欲しいと思います。
そしてまず元気の「気」を回復させることが一番。あとのことはその次、って思います。

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