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2024年九州ツーリング(5日目:人吉から肥薩線沿い、長崎へ)

第1話:2024年九州ツーリング(準備編:やっぱりフェリー?)
第2話:2024年九州ツーリング(準備編:積載と寒さ対策)
第3話:2024年九州ツーリング(1日目:フェリーを乗り継いで、いざ九州へ)
第4話:2024年九州ツーリング(2日目:フェリーから下船して九州上陸)
第5話:2024年九州ツーリング(3日目:門司港から旧豊後森機関庫、高森、延岡へ)
第6話:2024年九州ツーリング(4日目:宮崎・延岡から高千穂~天岩戸~人吉へ)

この日は熊本県・人吉 10897.1kmからのスタートです。人吉駅の駅近にある駅弁屋さん「やまぐち」さんへ、それから2020年7月の熊本豪雨で被害を受け今も八代駅(熊本)と吉松駅(鹿児島)間が不通となっている肥薩線近くを走り、鹿児島県へ入って、そこからは海沿いの国道3号を走り、フェリーのタイミングを見て長崎へ上陸!という予定です。…行けるの?長崎までw まぁ行けなかったら熊本のどこかで泊まろう。

九州ツーの間は宿泊先はどうしてたかというと、初日と最終日だけはあらかじめ予約しましたが、そのほかはどこまで走れるかわからないので、宿は当日の15時過ぎぐらいにネットで予約します。場合によっては、屋根下にバイクが置けそうか見てから予約することもあります。

この日も走りがいがありますよぉ。300kmはいかないですけど。
おはよう!人吉。くもり、気温6度。…くもり予報だけど、小雨降ってるー
お部屋のインフォメーションには「頑張ろう人吉」。お部屋のお茶には「熊本県一の茶産地、人吉球磨のお茶」がありました。
「ホテル サン人吉」でも軒先をお借りできて良かったです! 屋根があるのとないのとでは違いますから。そして(雨の中途中で着るのは手間なので)レインウェアを着込んでの出発です。あんまり降ってないし、途中でやんだらいいな。
前日入った「堤温泉」前で一枚。リピートしたい温泉です。
隣接の球磨焼酎「繊月酒造」前で一枚。「足湯のある焼酎蔵」が見学できるそうですが、先があるのでささっと写真だけ。
球磨川にて。最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つだそう。

まずはJR人吉駅へ! 右折して、「人吉駅弁やまぐち」さんに行きます。やまぐちさんといえば、私的には「栗めし」。人吉のホームでは駅弁の立ち売りをされる菖蒲さんがとても人気で、「人吉駅といえば菖蒲さん」といっても過言ではなく、人吉へ来たかたなら思い出す方も多いのではないでしょうか。(※肥薩線の復活を願いながらも昨年お亡くなりになったことを後で知りとても残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。)

人吉駅弁やまぐちさん。左の建物の中で駅弁を食べたこともあるなぁ、と昔を思い出します。
名物の「鮎ずし」(1000円)、「栗めし」(1200円)、お弁当関係では「塩からあげ弁当」(650円)、「鶏そぼろ弁当」(530円)、「牛カルビ弁当」(700円)…ずらり。
旅先では「東京で見ない駅弁が食べたい」
東京では手に入らないものを購入。なぜ私が東京で駅弁チェック&購入をしているかというと、旅先でご当地ならではの駅弁を食べたいから。この時だと京王等の駅弁大会で「栗めし」「鮎ずし」は出店されている可能性が高いので、思い出の栗めしを食べたいけれど別のものにというセレクトです。
人吉城をイメージした「人吉駅前からくり時計」が出迎える、JR肥薩線 人吉駅。SL人吉が運行されている時は機関庫へ行くまで最後までSLを見送りしたり、迎えたり、乗客の笑顔が多かったですね。最古参のSL「ハチロク」の愛称で人気の58654号機は100年以上の時を駆けて今年がラストイヤー。ハチロクはSL人吉の印象が強かったから、この地を走れないのがとても残念です。
そして人吉駅の隣接に、くま川鉄道 人吉温泉駅があります。くま川鉄道さんも令和2年7月4日の豪雨災害により、被災し全線運休を余儀なくされ、令和3年11月に部分的に運行再開し、人吉温泉~肥後西村区間は代替バスで運行されています。今回は駅で今年の干支入場券を購入しました。
くま川鉄道さんのHPより
「人吉はくまモンより夏目友人帳が多いんじゃ」と県民のまささんから推し情報をたくさんいただく。日本遺産コーナーがニャンコ先生達にジャック! 縁の地のマップを見ていると、「散策されますか?」と人吉駅内にある観光案内所の方。

さて、いろいろな誘惑を断捨離して、人吉から肥薩線沿いを走りながら南下して鹿児島まで行くどー!!! 265号…じゃない方の肥薩線沿いの山道に入ると、ほぼ誰もいないよーーー(≧▽≦) 九州の山道はこれが普通なのかしら。

朝10時過ぎ。おおおおお!!! 看板が出てきました! 左は「大畑駅(おこばえき)」、直進は「矢岳駅」方面です。大畑駅は鉄道好きな方ならグッとくる駅です。日本で唯一、ループ線とスイッチバックを併せ持つ秘境駅で、駅舎には名刺がたくさん貼ってあります。だいぶ前に貼った私の名刺はまだあるだろうか、なんて思いましたが先を急ぐので直進して矢岳駅を目指します。
※2020年4月の大畑駅。たくさんの名刺が外からでも見えます。
※2020年4月の大畑駅。桜満開の中出発する「いさぶろう・しんぺい」号は美しかった!
そして、大畑駅から矢岳駅の間の「古仏頂踏切」。
列車が通らないとこうなっちゃうのよね(><)
矢岳駅〜真幸駅間の昌明寺踏切。
絶句。
11時前。矢岳駅に到着。
山間部を走る肥薩線の中で最も標高が高い矢岳駅。536,9mの標高が刻まれています。
矢岳駅には「人吉市SL展示館」があり、以前も見に行ったSLにご挨拶。天気がいまひとつなせいもあり、なんだか暗くて申し訳ないわ(^^;;)
「D51-170号」が展示されています。変わらぬ姿にちょっと元気が出てきました!
かろうじて、6度ぐらい?
駅舎内
記念撮影コーナーの日付がちゃんとその日に。どなたかが毎日めくりに来ているのかと思うと、鉄路の復活を祈らずにいられません。

そして、そのまま鹿児島方面へ南下して、鹿児島入り!

鹿児島県湧水町と宮崎県えびの市の境界で一枚。

これで、福岡、大分、熊本、宮崎、鹿児島の5県に入りました。鹿児島は桜島までは行けませんでしたが、吉松駅まで行きました♪ 吉松駅の隣には「観光SL会館 ぽっぽ亭」があるので、以前乗り換え時間の都合で行けなかったから今回はリベンジ!

吉松駅にて。まさかカブで吉松駅まで走るとは数年前は想像してなかった。
ちょうどお昼頃に「ぽっぽ亭」に到着。
一押しとのことで「和風ちゃんぽん」(700円)をいただきます。とり南蛮定食(900円)と悩みました。おしょうゆは地元の醤油・味噌の蔵元の「かねよしょうゆ」。野菜たっぷりで美味しくいただきました!
売店コーナーには地元のものや鉄道関連グッズも販売。(許可を得て撮影)
ぽっぽ亭の隣にはC5552
北海道から九州まで広く活躍されたC55系。C55 52号は昭和12年製造、小郡機関区〜糸崎機関区〜鳥栖機関区〜大分機関区〜宮崎機関区〜若松機関区を経て、昭和47年に吉松機関区に配属。
吉松駅には近代化産業遺産の「石倉」(燃料庫)があります。明治36年(1903年)に作られた施設で、鉄道関連施設としては現存最古級の石造遺産!
そして石倉のお隣には「鉄道の資料館」。
歴史や鉄道関連のものがぎっしり。

鉄道好きな方にとっては、吉松駅ではお時間とることをおすすめします(^^)ゝ さて、山道を黙々と走った次は長崎方面へ向かうため海側の道へ!

14時前。268号にて。
よし、ようやく国道3号に出た! それまで孤独な山道が多かったので、国道で交通量が増えてくるとちょっと安心します。国道も渋滞したら嫌ですが、孤独な山道よりはいいかなぁ。。。

さて、熊本に再度入ったからには、りょうちゃんにも挨拶しないとね! 佐多岬でも、川根でも各地でお会いしましたが、地元&各地の有名人です。「国道3号線のどこかでお見送りできるといいですね」と言ってくださったのは嬉しいですが。が! 国道3号って、門司から鹿児島まで500kmぐらいあるものですから、もうちょっとヒントを…と思っていたら通過してしまったようで、「戻るから待ってて!」とUターン。久々に無事にお会いできて良かった!

パニアケースという名のスーツケースにステッカーを貼ってもらいました♪
忙しいのに待っていてくれてありがとう!!!!!
やっぱり今年の干支にちなんで、入った方がいいであろう「道の駅 竜北」。(…だから、時間ないんだってばw)
同道の駅には特産の「晩白柚」! 一個買いたい!…でもパニアにもリュックにも入らない(><) 2、3個買うお客さんを見ながら羨ましいと思い、隙間に入りそうな小さいデザートを購入。(…だから、時間ないよw)

熊本港から島原港へフェリーでワープする予定でしたが…

マジか! …というか、まぁそこそこ便があるのかなぁと思ったくらいで真剣に時刻表を見てなかったw そう、自己責任です(^^;;)

幸いなことに、港のおっちゃんから「もう少し走れば長洲からフェリーが出てるよ」と絶妙なアドバイス! おっちゃんを信じて熊本港から長洲港へ向かいます。(…自分で時刻表みてみなよw)熊本港の近くに宿があれば、もう泊まっちゃおうかなぁとも思いましたが、宿のある気配がなく(^^;;)

最終便20時の便で長洲港から多比良港へ向かいます。
熊本と長崎を結ぶ有明フェリーにて45分の船旅です。原付125cc以下は1,100円。
乗船!
フェリーの中には売店も! カステラもあるぅ
(…だから、45分で着いちゃうよw  今晩の宿、まだとってないよね?)

そうそう、今晩の宿とってなかったw  遅い時間だから、なるべく多比良港の近くがよかったけれど、そうそううまくいくわけもなくネットで調べると1時間ぐらい走らないと宿はなさそう…。とはいえ、やっぱり港近くがいいのでダメもとで電話してみると、一人だったらOKとのこと!良かった!

多比良港下船!
からの宿着!


人吉〜鹿児島・吉松〜熊本・長洲港〜長崎・多比良港を走り、5日目終了。(…計画なさすぎでしょw)


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