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本当に欲しいものは売っていない。それなら自分で作ろうじゃないか

今日はめっちゃ早起きしました。6時前だったけどもう日差しが燦燦だった。もう夏になってしまうのね・・・おはようございます、きむらです。今日も味覚は絶好調です。

ワイヤークロッシェとは


さて、私が開いているアクセサリーのお教室、ジャンルは「ワイヤークロッシェ」というものです。知ってる?知らないよな。「ワイヤー」を「クロッシェ」するのです。ワイヤーとはほっそい針金のこと。クロッシェとはかぎ針編みのこと。かぎ針を使って、毛糸を編むのと同じ要領でアクセサリーを作るテクニックです。

私の使う針金は、「銅線」か「純銀線」です。どちらもやわらかく、サスペリアのようにワシワシと体に巻きついて痛そう、ということはありません。太さも0.2mm〜0.3mmと細いので、それこそ毛糸のように編むことができます。(ネットでワイヤークロッシェつら!難しい!手が死ぬ!と言ってる人は、太さはあってますが大抵素材が違います。ステンレスや真鍮線では大変です。100均とかのはそんな感じだと思います)

ちょっとしたハンドメイド歴

私は大昔、テグスでかわいいクマさんとか、スイーツとか、作りたくて挫折した口です。いろんな金具の使い方がわからず、完成させたアクセサリーは常にボンドにまみれていました。私にアクセサリー作りは無理だなと諦めていました。

逆に、編み物は好きでした。でも親から少し習って、本を買ってやってたくらい。編み込み模様は毛糸の色をどうやって変えるのかわからず、各色全部巻きついて収拾がつかなくなりました。そして大抵何玉も多めに使って終わるので、セーターはいつもずっしりしていました。かぎ針より棒針派。まあぶっちゃけかぎ針ってダサい・・・ゴホゴホ、えーっと、昭和風情が抜けないって思ってました。モチーフ編みのバッグとかたわしとか・・・オサレにかけ(自主規制)

結婚して子供ができた時、久しぶりにかぎ針編みと再会しました。赤ちゃん小物ってかぎ針編みのものが多いんですよね。ベスト、帽子、ミトン、靴下、おくるみ。たくさん作って、重宝しました。毛糸と編み針だけあればいろんなものが出来る手軽さ、身軽さ。作っててゾクゾクしました、楽しすぎて。自分の子供に自分で作ったものを着せてあげられるっていうものあったんだと思います。子育てのすきま時間に、かぎ針編みは最高の趣味となりました。

子供が生まれる前から銀粘土でものづくりをしていました。「シルバーのアクセサリー」が粘土工作と同じ要領で自分で出来る面白さにはまっていました。もうアクセサリー作りも怖くないぜ!と工具や金具とも仲良しに。そんなある日、「純銀ワイヤーをかぎ針で編んで作るアクセサリー講座」のお知らせがきたのです。

赤ちゃんのお世話をしながら銀粘土の扱いはちょっと大変だな、と思っていた矢先の吉報です。編み物がアクセサリー作りに生かせる?!これはと速攻で申し込みました。「自分の好きなこと」だけを学べる講座は、それはそれは面白かった。先生方は相当厳しかったけど、それがまたよかった。もっとダメ出しして。どんどん怒って。いやーん。

なぜ自分で作るのか

資格を取ったのが2004年、今からなんと16年も前のことです。

その時の「楽しい楽しすぎて死ぬ生きたい」の思いで今まで活動してきていますが、どうも認知度がアップしない。
昔は材料がとにかく手に入りませんでした。純銀線なんて全然なかったです。某店に是非材料を取り扱ってくださいと直談判した時も、銀であれば尚更、(商品として)動かないと仕入れられないと断られました。今でこそ、アクセサリーの材料専門店も街にたくさんありますけどね。(銀線は今もちょっぴりですが)
あとはかぎ針編みのハードルが高いのか?とも思っています。棒針と違って針に糸が1本しかかかってないのが信じられませんと言われたことがあります。さもありなん。
編み物しますか、皆さん?学校では教えてくれなかったっていう声もありますね。

そもそもアクセサリーを作らない。
アクセサリーは買うものだし、流行もあるし。
そもそも着けない。
そもそも別に必要でない。
そもそも不要不急である。
・・・あああ。

先日某所で読んだコメントの中にはこんなやりとりが。
「今回いろいろ見直した。習い事もたくさんやめた」
「私も!でもすっきりした」
「家の中で自分でできるから習いにいく必要もないと気づいた」
・・・あああ。

でもねえ奥さん、それなら尚更、作れるものは自分で作ればいいと思うのよ、なんならお教室に通って、よ。
作る楽しさ、新しい知識を学ぶ喜び、自分だけの時間。これらは自分で向き合わないと手に入らない、見えない「人生に必要不可欠なこと」と思う。

私のお教室に通っている人で、「編み物が好きです」っていう人の割合はけっこう少ないんですよ。時々「えっ?かぎ針で編むんですか?」って強者もいるくらい(笑)、編み物と無縁だった人が8割。かぎ針編みに挫折した人、やったことない人。あとは「なんか趣味が欲しいなあと思って」って人も多い。
そして、みんなここから、毛糸の編み物をするようになったり、他のクラフトにもチャレンジしてみたり、頼まれてお友達に作ったり教えたりって少し新しい世界も広がったりしているようです。

一生ワイヤークロッシェします

生きていくことは大事。食べるもの、健康、お金も大事。でも、「そんなに必要でないもの」が「必要なもの」を支えているんだと思う。
私、普段は一人で行動するタイプです。陰キャ(死語)だと思います。でもワイヤークロッシェが好きすぎるので、その時だけは頑張って伝えようと持てる知識を総動員して臨みます。そして「水曜どうでしょう」好きが功を奏して、結構愉快なレッスンになっているのではと思っております。

自分の趣味の時間が持てて、自分でアクセサリーも作れて、とてもいい気分になります。お教室でお待ちしております。

(なんなら私のお教室でなくても、何かものづくりを自分の生活に取り入れるのってとてもいいことだと思います。この機会に、是非自分の趣味の時間をみつけてみてください。余白を見つけて人生を楽しみましょう!)

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