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#9 先週発表されたGDPデータとパウエル議長の会見についての感想と振り返り

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おはようございます。最近朝のニュース番組で流れるツイート紹介のコーナーに採用されるためにどの仕事よりも真剣に取り組んでいるすなっちゃんです。

さて、今回のテーマは「先週発表されたデータについての振り返りと感想」です。

先週は非常に重要なデータが2つありましたので、それについてチャートや仮想通貨市場なども交えながら説明していきたいと思います。

それではいきましょう。


米GDP成長率 第2四半期

まずは先週発表された第2四半期の米GDP成長率についてみていきたいと思います。

今回発表されたGDP成長率の結果は前期比-0.9%でした。第1四半期の
-1.6%に続いて二期連続でのマイナスです。

誰がどう見てもこれは悪材料なのですが、この結果についての議論は現在でも活発に行われています。

経済は今ものすごく予測しづらい環境になっています。労働市場の回復と今回のGDPデータは対照的な方向を示していることや、第1四半期の国内総所得(GDI)は良かったのにGDPは悪かったことなどから、議論が活発になるのも納得できます。

どっちにせよ今回の景気後退を示す発表を受けて市場は、さらに歓喜していたようにみえます。

市場予想は+0.3%だったのに対し結果は-0.9%だった、それでも市場が喜びを見せていたということは市場は悪いニュースを良いニュースと解釈していたということです。

おそらく喜んでいた人はこのデータの発表を受けて、FEDが次の数ヵ月で金利の引き上げと金融引き締め政策にブレーキをかけると予想していたのでしょう。

次はパウエル議長の会見について見ていきます。

パウエル議長の会見


今回ほとんどの投資家はさらなる75bpsの引き上げを予想していたはずなので、そこまで驚きはなかったのではないかなと思います。

これで二連続となる75bpsの引き上げ、1990年中頃から考えると三回目になります。

さきほどほとんどの投資家は75bpsの引き上げを予想しているといいましたが、実際は割と75bpsなのか1%の引き上げになるのかどっちなんだと議論が交わされていました。

その結果からか、パウエル議長の会見終了後の30分は市場が大きく反応しました。

今回はパウエル議長が発言した内容の中で、大事な箇所をピックアップしたので見ていきましょう。

225-250のレンジが私たちが考える中立の幅だ。

過去3-4ヵ月では、「中立レートは何パーセントなのか?」という議論が活発に行われていました。

このパウエル議長の発言に対しても様々な意見が飛び交っており実際のところこの220-250が正解なのか不正解なのかはプロ投資家にもFEDにもまだわかりません。

そこで私が過去数ヵ月間チェックしていた「FEDが目指す中立レート」を考えるうえで非常に重要となるデータを見てみましょう。

上のチャートの赤線がFFレート、青線が2年国債利回りになります。下のチャートはFFレートと2年国債利回りがどれほど離れているか(スプレッド)を定量化したデータになります。

下のチャートを見ればわかるように、2022年の3月中旬にはスプレッドが2%以上開いており、そこから急落しています。

このFFレートと2年国債利回りのスプレッドが急に縮まってきたのは何を表しているか?

それは中立となるレートです。

つまり債券市場がFEDに中立となるレートはどこかを教えている、ということです。FEDはこのスプレッドを見て、FFレートを誘導し、スプレッドを0に近づけようとしています。

まだ中立レートにはたどり着いていませんが、もうすでにFEDは中立レートに向かって限りなく近づいていることがわかります。

もし今噂されているように、9月に50bpsの引き上げが行われた場合、債券市場のこれからの動き方によって変わりますがスプレッドは0にさらに大きく近づくでしょう。


もう一つ気になったパウエル議長の発言があります。

今までの引き上げは非常に大きく、早い段階で行ってきた。そしてそれらは経済に大きな影響は与えることができなかった。

つまりFEDが行っている政策に対して金融市場がそれほど大きな反応を示していないということです。

これには私も同意見です。それと同時に今までのパウエル議長が発言したトーンと違うなとも感じました。

今回の75bpsの引き上げはFEDがこれからも同じ道を進みますよ、ということを示しているのですが、パウエル議長は今回のも含め今までの引き上げは異常に大きいと会見で何度も発言していました。

この発言から市場は、「パウエル議長がこれだけ何回も異常だと言っているならまた75bpsの引き上げがくることはないだろう」と解釈しています。

FEDもこれから発表されていくデータに応じて柔軟に対応していくと発言していました。

市場はここからインフレは下がると予想しているわけですね。債券市場を見てもそのように考えている人が多いということがわかります。

先週発表されたGDPデータとパウエル議長の会見についてはここまでです。

ここからは先週の株式市場について見ていきます。

先週の株式市場

前回の記事で強気を示すインジケーターとして紹介した「ウィリアム % オシレーター」について再度見ていきます。

今回はこのインジケーターについての説明は省略しますので、このインジケーターが何を表すのかがわからない方は前回の記事を読んでみてください。

前回の記事の投稿時(7/30)には、この下のチャートは-80%以上で月足を終われば強気相場が来る可能性が非常に高いと説明しました。

そして見事に7月を-80%以上で終わってくれました。

歴史的に見れば-80%以下になった時、市場が底に当たりそこから長期的に強気相場がきます。

こちらも前回の記事で読み方は説明していますが、簡単に言えば今まで  -80%以下になった5回の内全てが長期的に高リターンを出しているということです。

-80%以下になってから5年後には平均144%のリターンが見込めます。

このインジケーターが100%正しいとは言えませんし、まだ歴史的に5回しか起こっていないので確実にこれほどのリターンが見込めるかはわかりませんが、これから市場がどう動くかの材料にはなると思います。

仮想通貨市場


次は仮想通貨市場について見ていきたいと思います。

これはビットコインチャートで、2013年からの週足です。

青線は200日EMA、黄色線は200日SMAを表しています。

このチャートを見ると、今までこの2つの200日線が非常に強いサポートとして動いていたのがわかります。

ただ、今回は初めてこの2つの200日線の下で週足が終わりました。

ツイッターではこの線が再度サポートとして活躍すると楽観的でいた投資家が多かった印象ですが、結果的には下に割ってしまいました。

私的にはこの2つの200日線のレンジがレジスタンスに変わると予想しますが、これが騙しでここから急騰する可能性が全然ありえます。


まとめ

今回は先週発表された2つのデータについての感想と、株式市場と仮想通貨市場について振り返っていきました。

今までにないような経済状況の中、市場が今までどおりに反応するはずがありません。これからは今まで起きなかったことが簡単に起きると思います。

このような環境の中で、この記事を読んでいただいた方々にさらに有益な情報を発信していきたいと思っていますので、またお時間がございましたらよろしくお願いします。

ありがとうございました。


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