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今年もやっぱり山梨の桜 甲信国境で中華を頂く 一品香 20.04.04 12:30

山高神代桜を見て帰宅の途。
中央高速のインターを目指して長野県の県境に来た。
長野と山梨の県境。信濃と甲斐の境いというとちょっと川端康成的かな(爆)

で、そんな県境には昔から国界という長距離トラックの運ちゃんのたまり場でもある昔ながらのドライブインがあり、今日はそこで昼飯でも食べて帰ろうと来たのだが、国界がある交差点の向かいに中華料理屋を発見した。
農家が片手間でしている風の感じがおかしくて引き寄せられるように入店してしまった(笑)

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ものすごい広い砂利の駐車場の奥にぽつねんと建つ自宅兼店舗は決して片手間とは見えないけれど、牧歌的な雰囲気のこんな田舎でなぜ中華なの?という疑問と入り口にかかる驚くほど立派な木製の看板にオヤジ心を鷲掴みにされた。


サッシの入り口を入ると、店内は思いの外広い。
ご近所の人らしい二人の老齢な女性が楽しげに食事をしている。その光景だけで妙に安心させられた。

いらっしゃいませと女性店員の声。すぐに分かる中華系のイントネーション。ははんそういうことか?と変に納得したりして。どういう人生の遍歴なのかわわからないが、中華系の人がこの地にたどり着いて商売を始めた。しかもこんな田舎に・・・は農家の人との結婚の結果か、それとも想像も及ばないような紆余曲折なのか?色々なドラマが勝手に頭の中を駆け巡る(笑)

テーブルに座ってメニューを見ると台湾系中華料理だ。
麻婆豆腐と薬膳ラーメンがおすすめらしい。
医食同源に基づき本格的な味と健康の両面を大切にしているとメニューに書いてある。
そういう能書きはどうでもいいのだけれども、折角おすすめだと言うので麻婆豆腐セット1000円を頼む。ついでに餃子400円も。
初めての店でやっぱり餃子は外せない。それが店の実力のバロメーターな気がするので。

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しばらくして餃子からやって来た。
少し焼きが薄めな餃子は中の大程度の大きさ。
餃子のタレを準備している間に麻婆豆腐も到着。
思いの外辛さは薄め。四川ではなく台湾だとこれくらいなのか?
豆腐とひき肉感はいい感じだ。

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麻婆にしろ餃子にしろなんとなく味に野性味がある。
肉が違うのか?臭いわけではない、味が野性的なのだ。伝わりにくいけれども。
これを本場の味というのだろうか?なかなか面白い味。
野性味のお陰で辛味というパンチの薄い麻婆豆腐が野太い感じの食べ物になっている。長野と山梨の県境で食べる中華らしい。

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これはこれでありだなぁ。
これを目的にここまでくることはないだろうけれども、近くに来たときのついでに・・・って感じなら悪くない。

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うーん、面白い店を見つけた。
目と鼻の先には蔦木宿という道の駅があり、そこの蕎麦も結構おすすめ。長坂には蕎麦の名店翁もある。目の前の国界だってトラックの運ちゃんが集うほどだから味は悪くない。茅野や諏訪まで行けばまた別な地元の料理もある。周辺は戦国時代並みの群雄割拠だ。ここで中華屋が生き残れるかって、この前を通る時の楽しみになるかも。数回に一度くらいは寄ってもいいかな(笑)

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長引くコロナの緊急事態宣言が発令され、外出自粛のため食べて旅しての写真のストックがこれにて切れました。
思わぬコロナ禍の被害者。
さて、明日からどうしよう(笑)





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