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【長野県木曽町】大河ドラマに合わせて木曽観光にでかけてみた 宮ノ越あたり散歩 22.01.15_09:40

宮ノ越宿は中山道36番目の宿場町だ。
整然とした宿場が今風にではあるが残されている。観光ではなく生活の宿場町だ。
本陣なども残されているのだが、コロナ禍で公開していなかった。

周囲は木曽義仲関連の伝承で彩られているのだが、歌川広重の木曽街道六十九次・宮ノ越を描いた浮世絵には、義仲のよの字も出てこずに、木曽川だろう橋を渡る夜の光景がデザイン的に描かれている。
出張の週末、大河ドラマの放送前に、そんな木曽義仲の伝承が残る木曽路を訪ねてみた。


■ 宮ノ越駅

そんな宮ノ越への最寄り駅はやはり宮ノ越駅。
明治の頃はいっとき中央東線の終着駅であったことも・・・その栄光は1年も立たずに木曽福島駅に持っていかれたらしいが。

Wiki調べで、1日の利用者数が50人に満たない程度。
宿場町の最寄り駅としては驚くほど何もなく、利用者も少ない。

でも、静かな感じがローカル駅の魅力だったりもする。
雪がすべての音を吸収してしまっているような、なーんの音もしない駅の佇まい。

次の電車はいつ来るんだろう?
前の電車はいつ出たんだろう?

今日は車だからいいけれども、乗り鉄だったら不安になるだろうな。

駅前には商店すら1つもない。
道路標識の案内がないと到底辿り着けそうもない駅。
今日は車で来ているから、そのことのほうが一大事だ。




■ 義仲館

宮ノ越駅から車ならあっという間のようなところに木曽義仲館がある。
伊那からは車なら中央アルプスを貫く権兵衛トンネルを抜けると1時間足らずでたどり着ける。

長野県って広大だなと感じるのは、中央アルプスという大山脈が国境になっていないということ。
おかげで木曽も伊那も信濃の国。木曽義仲は今も昔も信濃の英雄なわけです。

木曽は伊那と違い雪の深さに驚かされる。
木曽なんて言う今も昔も山の中な場所から、源氏の御曹司とはいえ、木曽義仲は人を集めて平家に立ち向かったわけで、ロマンを感じずにはいられない。


そんな義仲の伝承を伝えるはずの義仲館なんだけれども、展示がしょぼすぎるんだよなぁ。
何年か前に来た時はもう少し展示品が多かった気がするんだけれど・・・。

大人300円か・・・高いとまでは言わないけれども・・・いや、高いな。

木曽義仲も結局伝承、伝承で史実として確実視できるものってあまりないんだろうな。

鎌倉幕府ですら後年の吾妻鏡程度なんだから、こんな田舎の義仲のありていをきちんと記録した古文書なんて・・・なかなか難しかろう。

確実に言えることは、何年か前の大河ドラマの義経のときに巴御前を演じていた小池栄子が今回の鎌倉殿の13人では北条政子になっていること。
大出世じゃん(笑)
それ以上の出世は、みんな忘れちゃっているかと思うけど、義経のときに梶原景季を演じていたのが小栗旬だったこと。

日本の俳優ってムラ社会か座付き役者みたいだな。
同じ逆者がぐるぐるぐるぐる。またお前か・・・って、K1のイベント見てるみたいだ。
そりゃ、日本のエンタメはつまらなくなるはずだわ。

そして、今回の大河の巴御前には秋元才加が。
放送後には眉毛が話題に・・・。

義仲館の義仲巴の銅像の巴御前の眉毛は・・・離れてた・・・。




■ 義仲の墓がある徳音寺参拝

義仲感の裏手には徳音寺という寺がある。

木曽義仲と巴御前の墓がある。

義仲館から距離にすると大したことないのだが、雪が残っていて歩きにくい。

その分、周囲の景色はいいのだが。

義仲の暮らした頃の木曽の冬もこんな感じだったんだろうか?

高い建物が一切ないから、不思議とそんな事を考えさせられる。


巨大な山門、古びだ堂宇。

境内はいい雰囲気なんだけれども、ここにある墓石の下に義仲が埋まっていないことは誰が見ても明らか。

弔う気持ちが立てた墓ということで・・・

だからなのだろうか?参拝の人は誰もいなかった。




■ 義仲ゆかりの南宮神社参拝

鉄道を越えて国道まで戻る。

国道を少し入ったところに南宮神社が建っている。

元はどこやらの村の鎮守だったらしいのだが、木曽義仲がこの地に移して美濃国一宮の南宮神社を勧進したものだそう。
勧進先が諏訪大社じゃないところが肝心。木曽という地域性なのだろうか?

木曽義仲の伝説はちょっと眉唾な気もするけれども、この近くには旗揚げ神社などもあり、義仲の存在を強く感じる地域であることは確か。

神社の裏の滝が凍っていて美しかった。

神社の雰囲気は国道からチョット入っただけなのに異様なほどおどろおどろしい。
たしかに霊験あらたかな気がする。

義仲でなくてもこの場所に神社を作ろうと思うのは至極当然な気が。

国道からはちょっとよれた程度の距離感だけれども、宿場からはそこそこな距離。

この距離感を考えると、昔はもっと雰囲気があったはずで、そうなるともう・・・・。

こんな田舎から京都まで攻め上りおごる平家を都落ちさせた木曽義仲という人物・・・。

その生き様にやっぱりロマンを感じざるを得ないなぁ。

男のロマン、栗はマロンだ!!






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