腹囲が気になる福井の旅 武生駅の今庄そばで食べた鰊蕎麦 19.11.26 15:15
永平寺、一乗谷の観光を終えて今日は越前市武生泊まり。
武生という越前市の中心部に宿をとったのだが、驚くほどなにもない。
ホテルに荷物を預けてちょろりと街を散策する。
武生という駅があるのだが、新幹線が延伸したら、福井の次に停まるのは敦賀。地方で新幹線が通り過ぎるようになったら・・・今まで停車していた特急や急行の本数は減らされ街は一気に寂れるんだろうなぁ。なにか手を打たないと死活問題だぜ。
そんな思いで、微妙な地方駅を地で行くような駅舎の中に入ったら・・・見つけてしまった今庄そば。
今庄って合併で現在南越前町になったけれども、よく考えたらこの近くなんだよな。
言ってみれば、小田原で食べる箱根そばみたいなものか(違うか(笑))。本拠地に近いじゃん。
そうなると食べてみたくなるじゃないですか。
福井駅の今庄そばと違ってこちらは明らかに駅の立ち食い蕎麦屋。
福井県武生、厳寒地の駅の待合室内にあり、なーんか田舎の匂いがプンプンする。
プンプンする田舎の香りが出汁の匂いと混ざり合い待合室はなんとも優しくいい匂いに包まれている。
しかし、朝も福井駅で今庄、夕方に武生駅で今庄。
どんだけ今庄そばが気に入っているのかという話ではあるが、この引力に捕まったら引き込まれますよ。
今庄そばいつ食べるのと聞かれたら今でしょと言うわけだ。
そして頼んだのはニンニキニキニキにしん蕎麦。
普段は絶対に食べない代物も地方ならばこそ許される感じ。
横浜に居たときは鰊蕎麦とか存在自体が信じられず、なんで蕎麦に身欠き鰊なんて入れないといけないのかと思っていたが、蕎麦が名産で北前船の寄港地が多い越前では名物料理らしい。
北前船で北海道や東北から運ばれてくる身欠き鰊や昆布。それとこれとに蕎麦が越前で揃えば入れてみたくなる気はわからないでもないか。
成り立ちがそういうことなので、関東の人間には縁が薄い鰊蕎麦。
西日本や裏日本の北前船の寄港地では一般的なのかな?
鰊御殿や鰊長者。どれだけ取れたんだよというほど一時鰊は取れまくっていたらしいし。
で、食べてみたけれども、うーん、どうせ入れるのならかき揚げや揚げ玉、狐がいいかな(笑)
立ち食い蕎麦で比べるのも申し訳ないが。かき揚げやたぬきや狐の出汁に身欠き鰊じゃ味がこすぎる。気がする。
それでも、地元の名物料理。一度は食べないと。折角だから。