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神奈川散歩

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神奈川県内をウロウロしたときのお話です
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2021年11月の記事一覧

頼朝も政子も参った日向薬師に参拝 21.09.23_10:10

日向に来て彼岸花だけを見て帰るわけには行かない。 頼朝も、政子も通った日向薬師に参拝しないと・・・。 日向薬師はかつて霊山寺といい、子院12坊を擁する大寺院だったそうだ。 それが、こんな山の中、明治の廃仏毀釈で、多くの堂宇が失われた。 それでも今も薬師如来の霊場、日向薬師として参拝客が・・・後をたたない・・・は言い過ぎか・・・(笑) 重要文化財の薬師堂の屋根を葺き替えたのが数年前。 創建の頃の様式を感じられるようになったのは凄い。 って、天平の頃の様式を知る由もない

日向の集落、日向神社は白髭神社 21.09.23_07:50

日陰道を抜け、日向まで戻って白髭神社に参拝。 高句麗の王族若光を祀る神社だ。 こんな山奥に高句麗王って・・・とも思うのだが、日本に亡命してきた若光は東国整備を命じられ大磯に上陸したそう。 今の湘南平・・・高麗山はその名残だとか。 その後、伊勢原の日向に移動し、埼玉の日高へと移っていった。 彼岸花の巾着田で有名な日高には、高麗神社もあり、市内を流れる川が高麗川。今も高句麗王の伝説が生きている。 国を追われた王族の悲しい歴史。 山奥へ山奥へと追いやられていく悲劇。

古道日陰道は日向薬師の参拝道 21.09.23_08:15

日向薬師の門前の日向の集落。 日向薬師への参道を日陰道と呼ぶらしい。 日向の集落も昔は日陰と呼ばれていたのではないかと個人的には勘ぐっているのだが・・・。 日陰というよりは、日向っていったほうが、画数のせいか?アイドルっぽいし、イメージもいいしね。 欅とか櫻とかもありえない(笑) 集落の名称は別にして、参道の名前は未だに日陰道だ。 確かに山と林の影では有るけれども、そんな呼び方しちゃうかな・・・と思わなくもない。 頼朝や政子も通った日向薬師の参道だし、もう少し明るい名

神奈川で彼岸花といえばここ 伊勢原日向 21.09.23_07:30

浜離宮で秋桜を楽しんで、その前に、鎌倉で彼岸花を鑑賞して・・・。 秋だなぁと実感したら、やっぱり伊勢原の日向に行かないわけにはならない気がしてきた。 伊勢原の日向は彼岸花の群生地として知られる。 しかも、田んぼの刈り入れとタイミングが合うために、日本の原風景に出会える神奈川では得難い場所。 ただ、大山の裏街道で、驚くほどの山の中。 先祖はさぞ悪いことでもして逃げてきたんではなかろうかと思うような立地は、だからこそ原風景が残っていると納得してしまう。 駅まではものすご

縮小された八幡宮の例大祭の週末 鎌倉散歩スナップと感想 21.09.19

縮小された八幡宮の例大祭、週末の鎌倉。 ホントならワチャワチャと祭りが続いて流鏑馬で〆になるはずなのに、平日の間にあっという間に神事だけ執り行って例大祭は終わってしまった。 コロナ禍だから仕方がないのだけれども、武家の神社の例大祭が疫病で縮小される・・・しかも2年連続でって・・・なんとなくご利益を疑ってしまう・・・。 八幡宮。御神木の大銀杏が倒れた事件以来、なんとなくご利益は怪しものだとは・・・ 自身の状況も手におえていないのに、民の願いまで聞いてられるのか・・・それを言

縮小された八幡宮の例大祭の週末 鎌倉五山第三位寿福寺参拝 21.09.19_14:30

最後に駅への帰り道、鎌倉五山第三位寿福寺を参拝することに。 というか扇ヶ谷辺りをウロウロしたときは必ずのこと。 鎌倉には珍しい長ーい参道は流石五山第三位の風格。 ただ、趣のある仏殿は公開禁止。 ちょっと残念だけれども中門から覗けるから良しとしましょう。 寿福寺は鎌倉の中でも特に源氏伝来の地。 今日は珍しく墓地まで向かって政子と実朝の墓参りをしたくなったのはなんの風の吹き回しだろう? 墓地には他に、高浜虚子や大佛次郎なども眠っている。 静かでいいところだけれども、墓地が

縮小された八幡宮の例大祭の週末 英勝寺の彼岸花 21.09.19_13:50

というわけで、英勝寺の参拝を終えたけれども、やっぱり彼岸花を紹介しなければ・・・。 彼岸花を秋の花ね・・・で済ましてしまえばそれまでだけれども、曼珠沙華とかいた場合、赤い花が放射状に伸びる姿が女性の情念を感じさせる。 学名はリコリスといって、ギリシャ神話の海の女神からとられているのだとか。 洋の東西を問わず、やっぱり曼珠沙華には女性を感じるらしい。 真っ赤な上に毒があるところもやっぱり・・・ね。 そんな花が尼寺に咲くっていうだけで、なんとなくエロティックでしょ。 現実

縮小された八幡宮の例大祭の週末 鎌倉の尼寺英勝寺参拝 21.09.19_13:50

浄光明寺から英勝寺へ。 英勝寺は今も鎌倉に残る唯一の尼寺。 太田道灌の屋敷跡に建つ寺院は水戸藩とも関わりが深いとか。歴史探索には外せないお寺です。 境内はこじんまりとしているようで実は結構広かったりもする。 最近戻ってきた山門がひときわ存在感を放ち、洞窟あり、竹林有りとアミューズメント的にも面白い。 尼寺だからというわけではないだろうけど、境内の手入れも行き届いていて散策していて気持ちがいい。 仏殿、山門、鐘楼、 祠堂に 祠堂門が重要文化財だから、文化的にもなかなか