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【セミナーレポ】食品・調味量の熱量高いファンを育てる「体験づくり」とは?

コロナ禍のニューノーマルに対応し、新たにご提供を開始した「オンライン体験ソリューション」。この1年で食品・調味料メーカー各社様と実施を重ね、単なるオンラインイベント開催にとどまらず、他施策と連動させて相乗効果を上げるケースが増えてきました。

そこで今回は、海外生産者とつないだオンライン試食会や、オンライン体験コンテンツの店頭施策への展開など、SnapDishを幅広くご活用いただいている株式会社東京デーリーご担当者様にインタビューし、最新事例をご紹介しました。

本記事では、基調講演と事例インタビューセッションのサマリーを前後編でご覧いただけます。

▼セミナーアーカイブ動画をご覧になりたい方はこちら!

【基調講演】テーマ:食品・調味量の熱量高いファンを育てる「体験づくり」とは?

SnapDishは、多くのレシピサービスが「検索」である中、「仲間との会話の場」として使われている。前半基調講演では、食品・調味料の熱量の高いファンを育てる「体験づくり」について、ヴァズ株式会社・阿部が伝えた。

■講師:ヴァズ株式会社 事業開発マネージャー 阿部

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「ファン」が重要視されるようになった背景

図1

なぜファンとの関係が重要か?
ものを買うことの背景は20年前とは激変している。2008年をピークに人口は減少、情報量の爆発が進み、信頼できる情報の重要性が増して、選ばれるようになってきている。

図2

そうすると、従来型のファネル型の施策では、情報が多すぎる中、選ばれるには効率が悪化。人口減少に伴い、ファンとの関係がより重要になってきている背景がある。

ファンが重要なのは皆様もご認識の通りだが、どうやったらファンとの関係を「深められる」のか、関係づくりをテーマにする。

最近よく聞く悩み、本当のファンを増やすには?

図8

SNSで「フォロワー」を増やしても、プレゼント目当ての人が増えるだけ。本当のファンはどうやったら?
直近のセミナーではフォロワーとファンの違いや、本当のファンを増やすにはどうしたたら良いか、という悩みが悩みが必ず上がっている。熱量高いファンづくりで有名なヤッホーブルーイング社でも、過去、既存客に謝礼を出しておすすめしてもらうというコミュニケーションへのモヤモヤから取り組みをスタートしている。

ファンとの関係を深める時の罠
SNSはブランドと生活者が繋がれるようなって便利ではあるが、「フォロワー数」「いいね」を増やすだけでファンが増えない。それが罠になっている。

SNSが得意なのは興味・親近感の醸成。SNSの役割分担については、個前のセミナーでお伝えした通り。

(参考)オンラインセミナー「食品・調味料メーカーの今あるべきSNS運用の姿を、専門家にざっくばらんに聞きます!」


「体験・理解・共有」ファン化に不可欠な3つの要素重要

図3

ファンとの関係を「体験・理解・交流」で深めれば、ファンが増える
SNSでは本当のファンは増えない。ではどうすればいいか? そのために不可欠な要素として「体験・理解・交流」が重要。この3つを押さえれば間違いなく「ファン」が増えていく。この中身を具体的に伝える。SNSで作る「興味・親近感」がベースにあり、その上でファンとの関係を「体験・理解・交流」で深めていく必要がある。

図4

①体験
体験とは、伝聞やただ見ただけではダメ。自分自身が、五感を使って一定時間費やして、空間の中で体験することが重要。これらに当てはまる「体験」をどう作るかが重要。

図5

②理解
知識を押し付けるのではなく、体験して感じた「価値」について「だからいいんだ!」と腹落ちするのが特に重要。「体験」を知識で裏付けする「理解」を作れると、ファン化が進む。動やったら作れるかは、後ほど詳しくお伝えする。

図6

③交流
いくら「体験」と「理解」が進んでも、一人で孤独にさせてしまうとそこで終わってしまう。「体験」や「理解」は、共有してもらい「交流」してもらう。この3つが揃うことでファン化が進む。


「体験・理解・交流」が起きるとどうなるか?

図7

商品愛着度と購買金額にははっきり相関が見られた
スナップディッシュで施策を実施した複数商品についての調査データの平均値のグラフ、横軸は愛着度、縦軸は年間購入金額。「どちらでもない」回答者を100%とすると、「好き」2倍、「第好き」5倍、「人生に欠かせないくらい好き」8倍に増えていく。「体験・理解・交流」を作って「好き」=愛着度を増やしていくことで、結果として商品の購入金額も増えていく。

ファン施策を推進する各社の共通点「体験・理解・交流」

ほかでは、「ファンベース」著者・さとなお氏が所属するファンベースカンパニー社でも、ファン度を上げるのに必要な3つの要素として「知識」「交流」「体験の共有」、前述のヤッホーブルーイング社の最新書籍でも、ファンとの体験づくりで重要視することとして「知る・学ぶ」「交流」「共創」の3つの視点を挙げている。

ファンベースカンパニーが創業以来100社以上の企業のファンベースプロジェクトに伴走してきた中で、ファン度が上がっていくのには3つの要素が必要であることを発見しました。
1つ目は「企業やブランドのより深い知識を得る」、
2つ目は「社員とファンが交流する」、
3つ目は「ファンと企業が特別な体験を共有する」という3つの要素です。

基本的な要素として「体験・理解・交流」が必要であることは、各社に共通するエッセンス。これを作っていけばファンとの関係を深める上で間違いない。

後半は、ゲストを迎え事例インタビューセッションを実施!

後半は、ゲストスピーカーとして、株式会社東京デーリー・大園氏を迎え、スナップディッシュでの施策事例をベースにトークセッションを行った。

図9

・インタビュー内容
 ー店頭施策をオンラインイベント等と連動させた背景など
 ー従来のマネキン施策等と比較してどうですか?
 ー推奨度・購買金額などからみて2年目を継続した手ごたえは?
 ー営業さんや流通さんをどう巻き込みましたか?
 ー施策全体の評価と、今後の展開はいかがですか?
 ー「ファンとの関係づくり」を今後どうしていきますか?など

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※競合にお勤めの方はお断りする場合がございますので、予めご了承ください。


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