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育休中は仕事のブランク期間か

育児休業を取っている女性から、よくこんな声を聞きます。
「育休を取っている間、同僚は日々仕事をしながらスキルアップしている。自分だけ取り残されるようで、気持ちが焦ってしまう」
「職場復帰した後、以前のように働けるのか不安。浦島太郎になってしまうのでは」

たしかに職場を長期間離れていると、会社の業務の状況が分からなくなるでしょう。でも、だからと言って育休期間が仕事上、ブランク期間だとは思いません。

いや、むしろその逆です。育休中は会社の業務からは離れますが、それ以上に大変な仕事=育児という大仕事の経験を積んでいます。そして、その経験が多くのビジネススキルを向上させています。

言葉を知らない赤ちゃんと一生懸命にコミュニケーションを取ることで、観察力、推察力、コミュニケーション力などが高まります。相手の気持ちになって考える習慣が身につきます。

また、育児は思いがけないことの連続です。計画通りに進むことはほとんどありません。そのためにあらかじめ何を確認して何を用意しておけばよいのか、リスク管理能力も身につきます。

もちろん、家事・育児に追われる中で効率的に進めるにはどうすればよいか、段取り力も格段に高まります。そのほか、まだまだ挙げれば切りがありません。

育休中は、家で育児=「人生最大のプロジェクト」に専念して働きながら、ビジネススキルを磨いていると考えてはいかがでしょうか。

職場復帰後、しばらくは諸々の環境ギャップに慣れるのが大変でしょう。しかし慣れた後は、相当スキルの高いビジネスパーソンとして活躍することができます。

上司や同僚の方も、ぜひ育休をこのように考えていただき、復帰後に自動的にマミートラックに追いやることのないよう、お願いします。

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