たら(小学校教員)

当たり前のことを当たり前にする、「普通」の先生になることを目指しています。

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最近の記事

「分散」で、担任としてやっておきたいこと

 分散登校で、学習支援ではあるが、学級づくりははじまっている。  今のうちにできることはどんどんしていきたい。  先手を打つことが大切。  今の特徴は、1人1人にかける時間が増えていることである。  これを生かさない手はない。  とくに手をかける必要のある子に対して、  個別に対応する時間を確保できる。  これから子どもたちが伸びていくようなクラスをつくるために。  よくある「できる」「たのしい」「わかる」に沿って書く。 ①「できる」事実をつくる。  プリ

    • なんで学ぶの

       休校中に考えていたことの1つ。  オンラインで学習を進められる今、  自分で学びたいことを自分で選択できる今、  教室で学ぶことのリスクが上がっている今、 (リスク0は、そもそもありえない)  「なぜ、学校で学ばなければならないのか」  ということを考えざるを得なかった。  学校は、自分の可能性を「広げる」場所。  友達との出会い、学びとの出会いは、  可能性の風呂敷を広げてくれると信じている。  それでも、突然休校になった今年、  何が起こってもお

      • 言葉を減らす

         教育実習のときに指導され、  初任者のときに指導され、  最近はようやく言われなくなったなあという言葉である。  なぜ生活や授業で話しすぎてしまうのか。  原因の1つは、自信がないからだろう。  伝わっているか不安だから、2回同じ指示を繰り返す。  不安というだけでなく、実際子どももあまり聞いていない。  たいていそこまでの説明にも無駄な言葉が多く、  子どもたちの聞く集中力も切れている。  授業で先生は音数を減らすこと、  休み時間は2倍しゃべるのがい

        • どうやってほめるの?

           ふと後輩からこんなことを聞かれて、  うーんどうだったっけと迷うくらいには、  ブランクがあいたのだなと思う。  「ほめる」については否定的な考えもある。  ただ、とにかく子どもの心を温めるために、  プラスのストロークをどんどん打っていくということであれば、  「ほめる」「認める」「おだてる」「期待する」  などなんでもいいからやった方がいい。  具体的にほめてもいいし、  「なんか今日いいね」とよくわからないほめ方をしてもいい。  「○○の天才!」と

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        • 学級づくり
          7本
        • 学級びらき
          2本
        • 授業づくり
          3本
        • ほめる
          0本
        • 学び
          2本
        • キャリア教育
          2本

        記事

          おつりがくる日々に

           教室に子どもたちがもどってきた。  子どもたちと関わることで学ぶことは多い。  この子たちとどう関わっていこうかと、  ノートに綴る言葉や文は、いきいきとしている。  相変わらず忙しい日々だけど、  一日を振り返って心を折りたたむ時間をつくり、  学校の一日から学んだことを書き出してみよう。  そして、今日は「もとをとったな」「おつりがきたな」  と思えるようにしよう。  たとえその日うまくいかないことがあったとしても、  後ろ向きで、ぼんやりしたものに

          おつりがくる日々に

          「夢のあきらめ方」とキャリア教育②

           海老澤嗣生「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」という本を読んだ。  夢のもち方、夢の追いかけ方、夢のあきらめ方、追いかけた夢の意味。  こういったことを考えながら、誰もが自分の生き方を見つめ直せる本だ。    教員としては、自身の「キャリア教育」の視点に変化をもたらすものだと感じた。  「夢のあきらめ方とキャリア教育」という題で2回の記事に分けて書いている。  <目次>   Ⅰ 「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」について   ★Ⅱ これから子どもたちに

          「夢のあきらめ方」とキャリア教育②

          「夢のあきらめ方」とキャリア教育①

           海老澤嗣生「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」という本を読んだ。  夢のもち方、夢の追いかけ方、夢のあきらめ方、追いかけた夢の意味。  こういったことを考えながら、誰もが自分の生き方を見つめ直せる本だ。    教員としては、自身の「キャリア教育」の視点に変化をもたらすものだと感じた。  「夢のあきらめ方とキャリア教育」という題で2回の記事に分けて書いていく。  <目次>  ★Ⅰ 「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」について   Ⅱ これから子どもたちに伝

          「夢のあきらめ方」とキャリア教育①

          青天井とスモールステップ

           教材研究において大切にしたいことである。  「スモールステップ」あるいは「ベイビーステップ」というのは、どこでも聞くことができる言葉である。  課題や手順を細分化して、子どもが1つ1つクリアできるようにすることである。 「青天井」は、お世話になっている先生から教えていただいた考え方。 天井がなく、どこまでも高みに向かうイメージである。 どこまでも上手になる、賢くなるために、先生が天井をつくらないようにする。 今回、青天井を意識してやったことのあることを書く。

          青天井とスモールステップ

          目の前の子どもに合わせて変わる

           先生は、目の前の子どもたちから学ぶ。  教え方や関わり方を振り返り、合うようにする。  やり方を通すことは大切だが、  意固地になってはいけないところがある。  自分が「変えて」あるいは「やめて」よかったなと思ったことを書く。 ①「かるた」をやめる  ある年、子ども達の「静か」「集中」をつくるつもりで、  かるたをやった。  多くの子は楽しんでやっていたのだが、  ある子は、まったく勝てなかった。  視覚に入る情報が多く、整理がつかないのだ。  これは

          目の前の子どもに合わせて変わる

          算数、きらいじゃないかも

           算数に自信をもっていない子が、  「算数が怖くない!」と思えるようにしたい。  「算数、意外と嫌いじゃないかも」って。  そのために自分なりに大切にしていることを書く。  習熟度別指導における「じっくり」クラスの指導を想定している。 ①問題文を楽しむ  「なぜかできない」のスタートは、問題文にあると思う。  問題文が理解できないために、見通しも自力解決もできないということを  なくしたい。  そのために「楽しい遠回り」をする。 ・具体的な話をする  ”

          算数、きらいじゃないかも

          魔法の言葉は〇〇〇〇

           「ねえ先生、跳び箱3段跳べたよ」  「そうなの!どれどれ?」  「先生聞いて、自主学習3ページやってきたよ」  「お、どれどれ?」  「お母さん、算数のテスト100点だったよ」  「すごいじゃない!どれどれ?」  「どれどれ」は魔法の言葉です。  忙しくても、とにかく反射的に使ってしまいます。  子どもは見せたいので、見せてくれます。  見せてくれれば、具体的にほめるところが見つかります。  「わあ、手の付き方が上手になったね。   これができればどん

          魔法の言葉は〇〇〇〇

          叱る前にすることがある④

          叱ることは、難しい。 「叱ることは少ないが、叱るべきときには叱る」という姿勢をもっていないといけない。 4回に分けて、そのための方策を、叱ることを考えてきた。 <ブックの目次>  Ⅰ 叱らなくてすむシステムをつくる  Ⅱ 叱る前にやるべきことがある  Ⅲ 叱るまでの段階を意識する ★Ⅳ 叱るときには真剣に叱る Ⅳ 叱るときには真剣に叱る (1)木レベル/林レベル/森レベル  叱る基準は、4月初めに宣言した。  しかし、すべて同じトーンで叱るわけにはいかな

          叱る前にすることがある④

          叱る前にすることがある③

          叱ることは、難しい。 「叱ることは少ないが、叱るべきときには叱る」という姿勢をもっていないといけない。 4回に分けて、そのための方策を、叱ることを考えている。 <ブックの目次>  Ⅰ 叱らなくてすむシステムをつくる  Ⅱ 叱る前にやるべきことがある ★Ⅲ 叱るまでの段階を意識する  Ⅳ 叱るときには真剣に叱る Ⅲ 叱るまでには段階があることを意識する ☆1つ1つ声に出して「~しなさい」と注意をしていけば、クラスにはマイナスの雰囲気が漂う。注意力に課題のある子

          叱る前にすることがある③

          叱る前にすることがある②

          叱ることは、難しい。 「叱ることは少ないが、叱るべきときには叱る」という姿勢をもっていないといけない。 4回に分けて、そのための方策を、叱ることを考えていきたい。 <ブックの目次>  Ⅰ 叱らなくてすむシステムをつくる ★Ⅱ 叱る前にやるべきことがある  Ⅲ 叱るまでの段階を意識する  Ⅳ 叱るときには真剣に叱る Ⅱ 叱る前にやるべきことがある (1)教えることを抜かさない ☆「やってみせて、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という有名

          叱る前にすることがある②

          叱る前にすることがある①

          叱ることは、難しい。 叱られることについて、子どもたちはどう思っているか。 「できれば叱られたくないが、悪いことについてはきちんと叱ってほしい」と考えている子が多いようだ。 大人も、「叱ることは少ないが、叱るべきときには叱る」という姿勢をもっていないといけない。 4回に分けて、そのための方策を、叱ることを考えていきたい。 <ブックの目次> ★Ⅰ 叱らなくてすむシステムをつくる  Ⅱ 叱る前にやるべきことがある  Ⅲ 叱るまでの段階を意識する  Ⅳ 叱るときに

          叱る前にすることがある①

          先生の歩き方について

           先生は役者である。  動きの1つ1つが、見る側に何らかの印象を与える。  机間指導の歩き方、というのではなく、   歩き方そのものについて考えてみる。 ①少し、ゆっくり歩いてみる。 ・先生を先頭に、並んで体育館に行くとき。  全校朝会や終業式などには、気持ちを落ち着かせて参加させたい。  せかせか歩くと、心もせかされる。  そういうときには、ゆっくりと歩く。 ・休み時間や掃除の時間に校内を歩くとき。  胸を張って、ゆっくり歩いていると、  他の学年の子

          先生の歩き方について