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「はこ、これあげる。最近、はこが明るくなって、嬉しいの」 学級委員の夢ちゃんから手渡さ…
歌姫は、杖を突きながら、ゆっくりとステージに立った。 長いスカートのワンピースで、華…
元気ですか? 今、どんな景色を見ていますか? そこからは、私が見えるかな。どんな風…
友人が結婚した。嬉しくてたまらない。 久しぶりに、友人達と食事をする機会を持つ事にな…
高校三年生の時のクラスは、ひとことで言うと熱かった。 私は人から「熱い人ですね」と、…
「はこべちゃん? はこべちゃんなの?」 最後にお会いした時、私は小学生の終わり頃だった…
「あなた達は、神様に選ばれて、この学校へやって来たのです」 高校の入学式での先生の言葉。第一志望を落ちて、仕方なく入学したすべての同級生が「いったい何を言っているのか」と思ったに違いない。 もちろん私も思った。 ---★--- 第一志望は少し高望みだったのは、自分でも分かっていた。 進路を決める際の模擬テストで、かなりいい点数を取ったのも、自分ではまぐれだと知っていた。でも、周囲の大人は、そうは思わなかったようだ。 自分の実力より、偏差値の高い高校を勧
「清水さんは、『おとこ』ですね。それも、『漢字の漢』と書いて『おとこ』と読ませる、あれで…
「電車止まってます! 設備の故障だそうです。私は歩いて帰ります。清水さんもお気をつけて!…
彼女の事は、名字に「さん」付けでしか、呼んだ事がない。 だいぶ親しくなってからは、呼…