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#けテぶれFC で切磋琢磨⑩(9月第1週~9月第2週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。


今回で「けテぶれFC」の記事も第10弾。
続けるって大事ですよね。


前回(9月4日)のけテぶれFCも
実に有意義な時間でした。


けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

今後1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しが持てたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。


それでは今回は、
「9月第1週~9月第2週」の振り返りです!
どうぞ!



「9月第1週~9月第2週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・自由進度(全体→班)で行ってきた算数を「学び合い」にシフト。意図としては、自由進度学習中の姿として、心マトリクスで言う「月」モードが強い子が多いので、「太陽」への意識を強化するため。「学び合い」は今年度初めに採り入れておりそれ以来の実施。以前は、授業開始後にすぐに子どもたちに委ねていたが(本来の「学び合い」はその流れであるが)、今回は校内研究の文脈も踏まえ、授業冒頭に、前時の既習の押さえや「見通し」をもたせる流れを入れるようにした。以前より「知る」のフェーズを丁寧にするようにしている。その効果は経過観察中。
・教務主任に理科を担当してもらっているが、理科のテスト勉強に「けテぶれ」を採り入れていた(子どもたちは「〇〇先生もけテぶれ知ってるの!?」と驚いていた)。起案した学級通信を読んでくださっているので、そこでけテぶれを知り、採り入れてくれたとのこと。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・ある子がぼそりと「6年生になってから算数好きになったんですよー」とみんなに聞こえるくらいの声で言っていて、私は嬉しさを堪えながら「それはきっと自分で決めているからだよ」「何かをやらされるより自分で決めたほうが絶対に楽しい」と伝えた。続けて「でも自由の中で自分をコントロールするのって難しいんだよねーだから面白いんだけど」「うんうん」とその子と共感しあった。
・我が家に心マトリクスを導入。朝、学校に行く前の我が子が、心マトリクスで心の現在地を教えてくれた。どの場所にいても良いこと、どの気持ちでいるときも大切なあなたであることを伝えることができた。(心マト図が気に入ったようで、いつも自分のそばに置いている)


3 子どもの実態

・算数「分数と小数の計算」という難単元に班別の自由進度学習で取り組んだが、通分のやり方や三角形の面積公式を忘れているなど、前提の知識が大きく不足している実態が浮き彫りになった。苦手な子に個別にフォローアップしてきたが、それではまかないきれないほどだったので、この単元に関しては自由進度でなく一斉指導(+班での関わり)とした方が良かった気がする(ミニレッスンでは不十分だった?)。自由進度学習ありきでなく、なぜ採り入れるのかを考え、実態に応じて学び方を適切に選択する必要がある。→本来は子ども同士で学び合えると良いのだが、月モードにハマり抜け出せない子が多かったので、先述のように「学び合い」スタイルに移行して太陽の力を高めたい。
・最新の算数テストで、日々の丸つけや直し、けテぶれ等を実直に取り組んだ子は良い結果が出て、サボっていた子はそれ相応の結果が出た。実直に取り組んできた子は自信に、サボってきた子は「やらねば」と思う契機にしてもらいたい。


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・道徳で「QNKS×心マトリクス」ワークシートを導入した。道徳の流れはファンタジスタさんのScrapboxを参考に。手応えがあったので、ワークシートとともに別記事で紹介したい。
・漢字スキルは下巻が届き、上巻に続いて自由進度で進めている(土居正博先生方式)。昨日のけテぶれサロンプラス限定会でさんてぃさんがお話しされていた。これもいずれ別記事でお伝えしたい。
・体育の「ソフトバレーボール」でけテぶれシートを導入。け(練習や試合で意識すること)テ(ゲーム前半戦)ぶ(ハーフタイムに+-→)れ(後半のゲーム)。体育で初めてのけテぶれ導入だったためか、効果的だと言えるところまで行けていないので、今後も継続的に取り組んでいく。
・保健の学習は班別の自由進度とした。用意したワークシートを埋めるのに終始してしまう時間が長く、もっと自由度を担保(上限の解放など)すべきだった。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・隣のクラスの算数を教えているのだが、全く学習に取り組まない子にどうアプローチするか試行錯誤している。その子がやらないだけなら「豊かに放っておく」のだが、他の児童の邪魔をすることもある。他人の自由を侵害しない範囲でのみ自由であることは繰り返し伝えている。一斉授業や指示において「席に着かせておく」ことはできるが、学びに向かえていなければ解決ではなく、結局反動があるように思う。自学級の子だったら1日の全時間をかけて徐々にアプローチしていけるが、交換授業で、しかも算数のみであるとなると頃合いが難しい。
・毎日の生活けテぶれシートと、1週間振り返りQNKSシートを統合した「自分探求シート」は、日々の振り返りと1週間の振り返りの接続がよくなり良き。ただ「心マトリクス」をシート内に入れていないので、心の現在地について言及する記載が減ってしまっている。「自分探求シート」内に心マト図を入れるか思案中。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・家庭学習のけテぶれ熱、質は少しずつ上がってきている。さらに広めていくべく、素敵なけテぶれをフィードバックしたり語りを入れたりはしているが、その意義がクラス全体にはまだまだ伝わり切っていない。繰り返し伝えてきて、やっと以前よりも「丸つけしなきゃ意味ないんだな」となってくる子が増えてきた感じ。大きな山が少しずつ動いてきた、かもしれない。
・例えとして適切かは分からないが、「『けテぶ』しかしないのは、病院で検査して病気を見つけたのに、放っといて治療しないみたいなものだよー」と言ったら何人か腑には落ちていた。ただ、授業でテスト対策けテぶれをすると、「れ」が思いつかず(例示はいくつもしているが)、というか必要性を感じていない子が多く、無思考にデジタルドリルに終始する子も散見される。けテぶれの意義をさらに浸透させるにはどうすればいいか考えている。ただ、何のための「れ」か考えられる子は確実に出てきてはいるので、諦めずに粘り強くアプローチし続ける。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・いよいよ校内の研究授業があるので、
 学び多き時間、提案性のある時間にしたい。
 校内研究の文脈である従来の一斉授業と
 教師主導でなく子どもたちが主体的に学ぶ授業と、
 参観されている先生の中で
 折衷点が見つかるきっかけになればと思う。

・来週から持久走が始まる。
 こんなに暑いのに大丈夫?とか、
 シンプル持久走でなく思考が生まれる内容にしては?とか
 色々と思うところはありますが、力及ばず。
 であれば少しでも活動に意義や思考が生まれるように、
 けテぶれ×持久走ができないかと思案中。
 とりあえず「持久走カード」いじります。



それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC





ここで本日、緊急告知が!

夏休みに開催された、けテぶれ初の全国イベント
ALLけテぶれFesta」に続いて、
けテぶれ実践者が集うイベントがこの秋
再び開催されます。その名も、

「けテぶれ交流会 in TOKYO」


わたくしsmyleも参戦させていただきます。
(名古屋より近いー)

15/50

定員50名なので、すぐに埋まってしまいそうです。

私の場合は、
身近にけテぶれを実践されている方が
ほとんどいない(出会っていない)ので、
実践歴が長い方とも短い方とも、
良き交流の場がつくれると嬉しいです。

参加される方、よろしくお願いします!


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