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小説を書きたいなら、部活に入ろう!(学生向け)

今回はこちらの動画のテキスト版になります。

こんにちは、染島です。学生時代は剣道部に所属して2段まで取りました。

というわけで、今回はタイトルの通り部活の話です。新型コロナウイルス流行のため新学期がまだ始まらず、新入生は部活の所属先も決めていないという人が多いかと思います。
そんな学生向けに今日はアドバイスしていきます。小説を書きたいなら経験として、部活は入るべきです。執筆に専念したいからと言って、帰宅部になるのはもったいない。弱小でもいいので、自分が楽しめそうな部活に入って活動しましょう。

今回の流れですが、まず最初に小説を書く上で部活に入るメリット、次に入る部活の選び方を解説していきます。小説を書いている新入生の皆さんは、是非参考にしてみてください。

①部活に入るメリット

率直に言って、部活での経験はそのまま小説のネタになります。

運動部でも文化部でも、部活で打ち込んだ分野の知識や経験は自分の身体で覚えることができます。そして、そうやって10代のうちに覚えたことというのはなかなか忘れません。
例えば、自分の場合は最初に触れた通り剣道部に所属していました。もう引退してから10年以上経って、それ以来一切剣道には触れていませんが、それでも何となく試合の時の感覚などは覚えています。なので、その時の感覚を剣道の試合のシーンはもちろん、バトルシーンでも活かすことができました。
詳しくは自分の「魔法少女はヒーローの夢を見る」という作品で描かれているので、是非ご覧になってみてください。

また部活のいいところとして、新しいことを始めるためのハードルが低いという点もあります。
例えば部活としてサッカーを未経験から始める場合、サッカー部に入部した時点で練習場所と練習時間、ボールやサッカーゴールと言った必要最低限の道具は用意されますし、もしレギュラーになればお揃いのユニフォームも調達されます。

ところが、社会人になってからサッカーを始めようとすると大変です。まず仕事が最優先になるので時間の確保が難しいです。そして、部活だったら事前に用意されていた道具や練習場所は全て自分で用意しないといけません。当然、全て予算は自費なので経済的な負担がもろにかかります。

そう考えると、興味のあること+学生時代の部活でできることがあるなら、部活で経験しておくのが圧倒的にコスパ最高です。このチャンスに未経験のジャンルへ足を踏み込んでみましょう。

②部活の選び方

では、どのような部活を選ぶのがいいか、という話になりますが、何より大事なのは自分が小説以外で一番興味のある部活に入ることです。ただメリットだけを考えて興味のない部活に入部すると、結局長く続けられずに辞めてしまうことになります。それだと部活に入った意味がないので、まず何より辞めずに楽しく続けられる部活に入りましょう。
その上で、もし可能であればまだ未経験な部活に入るのがいいです。そうすれば、①で解説したメリットが存分に活かされます。この機会に新しいことに挑戦して、自分の知見を広げていけば作風の幅を広げることができます。
ただ、未経験な部活に入る注意点として、強豪の部活は避けましょう。この場合、入部希望者のほとんどは経験者の中でも強者な人たちです。よほどの努力をしない限り彼らには敵いません。そうなると、自分の活躍できる場所はどうしても狭くなります。
なので、入部するなら「定期的に活動はしている中堅〜弱小部」くらいが狙い目です。

ここまででオススメな部活の選び方を解説しましたが、ここからはあまりオススメできないパターンを紹介します。

・バイトに専念
まず1つ目はバイトに専念することです。というのも、バイトは学校を卒業してからでも経験できるので、バイトのためだけに貴重な学生としての時間を消費するのはもったいないです。
経済的にバイトをしないと苦しいとか、よほどの理由がない限りバイト1本で頑張るのは避けましょう。もしバイトをするなら部活と並行できるペースで続けるのがいいと思います。

・文芸部
また、これは意外かもしれませんが、部活の中でも文芸部はあまりオススメできません。理由としては3つあって、

①小説の執筆は1人でできる。
②特別な道具がいらない=お金がかからない。
③仲間はオンラインで作れる。

以上の理由で、わざわざ部活として活動するメリットは少ないです。なので、やり方としては学校では別の部活に所属しつつ、執筆関係はオンラインのコミュニティに参加して活動、という形がいいと思います。

ただし、どうしても文芸部に入りたい譲れない理由があるなら入るべきだと思います。
例えば、直接指導を受けたい顧問がいるとか、あるいはその文芸部が全国的なコンクールに毎年参加するようないわゆる「強豪校」であるとか。
このような明確な動機があるなら、文芸部に入ることで得られるメリットはあるはずです。

要は、「趣味で小説書いてるから何となく文芸部」という選び方はオススメできない、ということです。それならば、思い切って未経験の領域に足を踏み込んで、書けるネタのレパートリーを増やしたほうがいいです。

まとめ

以上が、今回の部活についてのお話でした。

部活に所属するという経験そのものは、学生のうちにしかできない貴重なイベントです。
社会人になってしまうと部活というものは基本的に存在しません。一部で野球部や駅伝部などといった部活が存在する企業もありますが、そのほとんどが実質「プロチーム」なので、学生時代の部活とは別物になってきます。

学生時代の部活は価値観の近い同世代と毎日顔を合わせることができます。社会人になった人間からしてみたら、それだけでも貴重な場だったと感じます。
別に強い部活に入る必要はありません。運動部でも文化部でもOKです。ただ部活に所属し、部員として活動したことが、小説家としてだけでなく人間的にも大きな財産となります。
新入生のみなさんは是非、自分が楽しめる部活に所属して学生ライフを謳歌してください。

それでは!

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