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【転職理由調査より】若手社員が仕事に求める3つのもの

「新卒入社社員の3割は3年以内に転職する」というのは、HR領域にかかわる方であれば多くの人がご存じの定説になっているのではないかと思います。

この傾向は令和の時代になった今も変わっておらず、厚生労働省のサイトでも発表されております。

社会人になって数年以内の若手社員は、仕事に何を求めているのでしょうか?今回は若手社員に対する様々な調査結果から、若手社員の仕事に対する考え方を整理できればと思います。

若手社員は自分主体を求める

dodaの実施した年代別の転職理由では、20代、30代の転職理由1位が「ほかにやりたい仕事がある」になっています。エン人事のミカタの調査では、20代では、「他にやりたい仕事が見つかった」という動機が、他年代より高い傾向があります。

「やりがい」という言葉で表現されることもありますが、もっというと「自分主体」を重視している若手社員が増えていると考えることもできるのではと思います。

弊社のジョブクル転職でも、やりがいのある仕事はもちろん、「自分に合った仕事を探したい」という若手社員の相談が増えている印象です。

コロナの影響もあって働き方が多様化しているので、「在宅勤務をしたい」「自由な場所や時間で働きたい」と考える層も増えることも一助になっているのではないでしょうか?

若手社員は誰と働くのかが大切

上記は就活生への調査ですが、「どんな企業に対して魅力を感じるか」という質問に対して、「社内の雰囲気がよい」をあげた人が全体の8割を超えているという調査結果もあります。

これは私の体感も同様です。転職の傾向を見ていると、有名私立大学や国公立大学の比較的優秀な若手社員でも、「会社の雰囲気で選んだ」と転職される求職者の方が多くいらっしゃいます!

初めての転職だったり、若手であるほど、転職先でなじめるかといったことに不安を感じているのだと思います。弊社サービスでは、アプリ内でチャットによる転職相談と求人への応募ができるようになっていますが、20代の求職者は応募する前にチャット相談をされる傾向が強いです。

また、SNSの利用者増加も影響していると思います。人事の方がSNSで情報を発信する機会も増えておりますし、企業の雰囲気をSNS上で知ることができるようになり、企業の魅力がより具体的に気軽に見えやすくなっていることも背景にあるのではないかと思います!

迷いを抱えながら仕事を探す中で、転職先でどんな人たちと仕事をするのか?気持ちよく働けそうかといった項目は、重視される傾向にあるのだと思います。

若手社員は市場価値に価値を置く

学情の調査では、転職理由のトップは「給与・年収をアップさせたい」、次いで「よりやりがい・達成感のある仕事をしたい」「市場価値を高めたい」と続きます。

給与や年収のアップは、年齢による差異なく常に上位に出てくる転職理由だと思うのですが、「市場価値を高めたい」というのは若手社員に強く出る傾向にあると思います。

S&P500企業においては、1960年代には最大61年だった大企業の寿命が現在では25年程度になっています。優秀な若手社員ほど、こうした背景も理解をしたうえで、自らの市場価値向上に取り組んでいると思います。

市場価値を高めて退職されたらというリスクも当然考えられると思います。しかし今後、会社側が若手社員の市場価値を高める努力をすることで、結果として人材が長く残ってくれる割合が高まっていくのではないかとも思います。

まとめ

こうした若手社員の「仕事に対する考え方」や「転職理由」における傾向をつかんでおくことで、採用や育成における、若手社員とのかかわり方が見えてくるのではないでしょうか!?ぜひご紹介させていただいた調査結果なども含めて、ご活用いただければ幸いです!