ソーシャルグッド
ソーシャルグッド(Social Good)とは、「社会に対して良いインパクトを与える」という意味である。その訳のとおり、地球環境や地域コミュニティなどの課題に対して、良い影響を与える活動や製品、社会貢献度の高いサービスなどを総称した言葉である。
ソーシャルグッドが注目をあつめた背景として、2015年9月に開催された国連サミットにて「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択されたことで、サステナビリティを追求する取り組みが世界で広まったことがあげられる。
これにより、環境問題や貧困問題、健康問題など地球上で起こっている社会問題の解決に向けて、地球全体で取り組むべきであると認識される。海外ではソーシャルグッドはトレンドにもなり、その考え方は浸透してきている。
世界中でソーシャルグッドの考え方が浸透してきた中で、事業そのものがソーシャルグッドな「CSV」という概念も誕生した。
企業が行う従来の社会貢献といえば「CSR」が主流であった。
CSR(Corporate Social Responsibility)は日本語では「企業の社会的責任」と訳される。
それに対してCSV(Creating Shared Value)は「共有価値の創造」と訳され、本業を通じて社会問題の解決を図ることで「社会価値」と「企業価値」をどちらも高めていくという考え方である。
CSV経営に取り組むことで、経済的利益を生み出しながら社会的なニーズにも対応できるため、近年ではCSRからCSVへとシフトする企業が増加している。
社会の課題に対して、良い影響を与えるような活動や製品、社会貢献度の高いサービスなどを総称した言葉である「ソーシャルグッド」は、現在も世界全体で大きな注目を集めている。2015年9月に開催された国連サミットにて「SDGs」が採択されたことにより、地球上で起こっている社会問題への解決は地球全体で取り組むべきであるという認識が広がり、その影響を受け、ソーシャルグッドは海外ではトレンドにもなっている。
世界中で広がりを見せているソーシャルグッドであるが、その考え方や取り組みについて、日本ではまだ浸透していない。その理由として、耳にしたことはあっても日本で生活をする中で実感する機会は少なく、当事者意識が低いことがあげられる。実際に行われた調査でも日本は他国に比べ、ソーシャルグッドへの意識が低いことがわかった。しかし、同時に日本の中でもSNSへの投稿を多くしている層は他の層に比べてソーシャルグッドへの意識が高いことも判明した。グローバル化が進み、またSNSの利用者も増加するであろうこれからの世の中で組織運営を行っていくには、ソーシャルグッドへの取り組みは重要な課題となるだろう。
ソーシャルグッドな活動によって社会に良いインパクトを与えることができるが、メリットはそれだけでない。他にあげられるメリットとして考えられるのは次のとおりだ。
1.企業のイメージや評判の向上につながる、
2.企業の認知度向上を見込める、
3.従業員の帰属意識やモチベーションが高まる。
このように、ソーシャルグッドへの取り組みは社会貢献だけでなく、ビジネスにおいても多くのメリットをもたらすことが期待できる。
企業が行う従来の社会貢献といえば「CSR」が主流であったが、近年では事業そのものがソーシャルグッドな概念として「CSV」が浸透してきた。両者の違いとして、「企業の社会的責任」を意味するCSRは、企業が直接関連していない分野での社会貢献活動にも当てはまるのに対し、「共有価値の創造」を意味するCSVは、本業を通じて経済的な利益を生み出しながら社会問題の解決も図っていく、という点があげられる。近年では多くの企業がCSRからCSVへ取り組みをシフトしている。
社会貢献だけでなく、ビジネスにおいても多くのメリットをもたらすソーシャルグッド。さまざまな社会問題が叫ばれる現代で企業のさらなる成長を目指すためにも、ソーシャルグッドに取り組むことは非常に重大な課題といえるだろう。
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