サミュエル・スマイルズの自助論

(下記の文章は音声の内容を再編集したアップデート版です)

明治・大正・昭和と日本の歴史の転換点はいくつかあったと思うのですが、その中でも書籍に焦点を当てて述べたいと思います。

明治・大正に発売され現在でも読まれているベストセラーといえば

内村鑑三「代表的日本人」

新渡戸稲造「武士道」

渋沢栄一「論語と算盤」

本多静六「私の財産告白」

など多くの若者に影響を与えた本のタイトルが思い浮かぶと思うのですが、なんと言っても明治といえば

福澤諭吉「学問のすすめ」が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?

今日のテーマはそれらの本ではなく、「学問のすすめ」の発売される前年に出された、1冊のベストセラー本です

むしろこちらの方が日本の近代史において大きな影響を与えたのではないでしょうか?

その本の名前は「西国立志編」

旧幕臣でありながら明治政府でも教育行政の要職にも就いた中村正直による翻訳本

原題は「SELF HELP(セルフヘルプ・自助論)」

作者も名前はサミュエル・スマイルズです

明治最初の自己啓発書、ベストセラー本と言っていいでしょう

なぜその本が日本の若者に影響を与えたかというと、数多くの著名人が座右の書としています。トヨタ自動車創業者の豊田佐吉、政治家の後藤新平や、小泉純一郎、プロサッカー選手の本田圭佑選手など

そしていまだに売れ続けており、現代においても数多くの出版社から新装版や現代語訳版が発売されております

それでは次回は、その自助論がなぜ多くの方に読まれるのか、そのエッセンスについてお話しします!



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