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頑張らなければならないのは誰なのか。

こんにちは☺️児童養護施設出身、少年院出身の青年をサポートする団体 NPO法人スマイルリングでの、青年たちとの日常をnoteします✨

社会的養護
と言われる青年たちのサポートをしている。

児童養護施設と、少年院出身の青年達である。


具体的にはどのようなサポートかと言うと、
衣食住や就労などの

今、生きていく為のサポート

それから、(スマイルリングでは結構いろんな活動を行っているのだが、それはホームページの方を覗いていただくとして…。)

https://npo-smilering.jimdofree.com/



毎日、全国あちこちからかかってくる電話やLINE。
直接会う事の出来る青年達との対話。

悩み事を聴いたり、

一緒に買い物に行ったり、

ご飯を作って食べたり、

ドライブをしながら…

そんな風に、ただただ一緒に居る。

そしていろんな話をする。

『彼等のことをよく見てあげること』

『彼等の話に耳を傾けること』

これが、私が思う一番大切なことだと思っている。


彼等は小さな頃から

本当に安心して暮らせて居なかったのだ。

一人一人が
様々な“生きづらさ”

それぞれが
複雑な心の傷や問題を抱えている。

そんな彼らの問題は、簡単に解決などしない。


彼等が深い心の傷や、諦め、困難を抱えつつ、
これから先の長い人生を生きていくには
どうしたら良いのだろうか。

そんな彼等青年と関わっている、

“私達大人の役割”とはどうあるべきか。


私はこう思う。辛抱強く彼らに寄り添い続け、
本当に本当〜に!
目に見えないぐらいの、小さな小さな彼等の成長を見つけていきながら、私たち大人も成長していくのだ。一緒に成長する。それしか無いと思っている。


当たり前の話だが。

人には“良いところも悪いところもある”

それが本来ありのままの人の姿だ。


まだ若い青年達の未熟な一面だけで決めつけ、

立派ぶって上から叱咤激励する。

そんな安っぽい大人の言葉や態度は全て見抜かれ、
彼らに馬鹿にされるだけである。


自分達の話には耳を傾けてくれず、

よく自分を見てもくれず。

どんな気持ちでいるのか”に想いを馳せてもくれなかった。

散々、そんな大人達に振り回されてきた彼らには、

どんな立派な美辞麗句を並べたてたとしても

誤魔化しは通用しない。


私達、サポートする側の大人が、

いつでも決して“忘れてはいけない”ことがある。

それは絶対に

彼等の尊厳を大切にしなければならない』

と言うことだ。


とても残念な事に

『助けてやっている根性』の大人がいる。

びっくりする事に『感謝せよ。恩を仇で返す人間は三流だ』などと言う、“三流の大人”もいる。


小さな頃から

大人に大切にされる実感が無かった。

そんな彼等は、

自らの存在も大切に思えず

自分の存在がグラグラしていて

どうせ、自分なんて…』と

自暴自棄な言動を繰り返す事も多い。


そんな言動に付き合うのは

私達だってハッキリ言って疲れるし、

とても辛抱がいる時もある。


でも、そこが大切なのだ。

その行動や言動を咎める以上に、

彼等の存在を尊重していく。

何回も何回も、

繰り返し繰り返し、

関わる大人が根気強く、

あなたが居てくれて良かった』とメッセージを送り続け、その存在を尊重し、認めるのだ。


“子供、青年を育ててやろう”と

“子供、青年を傷付ける残念な大人”は、

上から立派な言葉を雨のように降らせながら

“自らには甘いし、浅い”ものだ。

少なくとも、青年達は

そんな大人の根性を厳しく見抜く。


“頑張らなければならない”のは誰なのか。

私たち関わる大人たちが

決して忘れてはいけないことは何か…。


これからも私達スマイルリングは

彼等の『尊厳』を守る為に頑張りたいと思う。

君は素晴らしい人なのだから✨
NPO法人スマイルリング
理事 ののむら ちあき☺️

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