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ハラスメント防止のために知っておきたい「3つのK」

ちょっと注意したらハラスメントだ! と受け取る社員がいて、やりにくい、何に気をつければいいのかわからないと嘆く管理職、リーダーの悩みをよく聞きます。部下を注意指導するときに意識して欲しいポイントがあります。それは「3つのK」です。

➀感情的にならない


同じミスを繰り返す社員、大切な会議に遅刻してきた部下、ついカーッと怒りたくなってしまう場面がビジネスの現場ではあります。が、叱るという行為が理性的なのとは対照的に、怒るという行為は感情が先行します。理性が働かない状態で感情的に怒ってしまうことは良いコミュニケーションではないことは言うまでもありません。怒りをコントロールするには、少し冷静になり理性を取り戻す時間が必要です。深呼吸する、6秒数えるなども有効ですが、怒りの感情が湧いてきているときに6秒も待てないという方も多いのではないでしょうか。私がオススメしたいのは、「外す」ことです。その場から一旦離れる、一歩後ろに下がるだけでもOKです。少し外すことで落ちつくことができますので、少し間をおいてから感情的にならずに注意指導するようにしたください。

②過去のことは持ち出さない

今回のことだけでなく、あのときもこうだった、そういえばあのときも・・と怒っているうちに以前のことも思い出し、ネチネチ叱るとハラスメントにつながる可能性があります。自分の思うとおりに行動しない部下には、つい過去のことを持ち出して怒りたくなる気持ちはわかりますが、以前のことを蒸し返して叱っても、叱る時間が増え続け、部下は萎縮しハラスメントにもつながり、部下との関係は悪くなる一方です。今回のこのケースだけについてしっかり注意指導する。例えば同じミスを繰り返す社員には「次、同じことを繰り返さないために、どこを変えたらいいと思う?」と質問し部下に考えさせて行動変容へとつなげるというやり方もあります。

➂関係ないことは言わない

「親の顔が見たい」「お前はバカか」「お前の給料で何人人が雇えると思ってるんだ」などと、人格を否定するような暴言はハラスメントです。注意、指導の過程で、今ここでのこと以外の関係ないことは言わない。これを意識して仕事内容と関係ない、「人格否定」「思想否定」などの個人攻撃、暴言にならないように注意してください。

いかがでしたか、ハラスメント防止のために知っておきたい3つのK。意識するようにしてください。ハラスメントのない明るく誰もが働きやすい職場になるようにしていきましょう。

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