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ウチの子 発達障害!?vol.51~55

vol.51「卒業を目前に控えて」

 いよいよ息子は小学校卒業。6年間はあっという間だった。嬉しいこと、楽しいこと、辛いことや悲しいこと、いろんなことがあった。手のかかる息子だが、やること言うことにユーモアがあり、周りから気にかけてもらえたのは良かった。
 2月に行われた最後の授業参観は、子ども達が買い出しに行って準備した食材で、お弁当を作って親と一緒に食べるという会食会だった。息子の弁当箱は、好きなものだけを詰めたスカスカのお弁当。でも私の弁当箱にはみんなで作ったおかずを詰めてくれていた。
 会食中に同じ班の男の子の母親が「うちの子がね…」と声をかけてくれた。その子は息子が言った面白いことを、家で話して笑い転げているそうだ。別の子の親からは、息子が友だちと作った紙の電車をもらい、それに手を加えて大事に飾っていると聞いた。周りにたくさん迷惑をかけてきた息子だが、支えてくれる子どもや先生方がいらしたことに感謝している。
(2015.3.26)

vol.52「中学生になりました」

 3月に小学校を卒業して、春休みは音楽教室の発表会と練習で忙しかったが、合間に息子は趣味の鉄道の撮影に出かけて楽しく過ごした。そしてあっという間に中学校の入学式を迎えた。地元の中学は、ほとんど小学校からの持ち上がりの顔なじみばかりなので安心している。
 心配なのは朝の身支度で、ネクタイを締めるのに朝からてんやわんや。中学校までは徒歩で20分かかる上、8時15分までに行かなければならないらしく、のんびりしている間はない。2日目の朝はネクタイが上手く締められないまま慌てて出かけて行った。
 まだ始まったばかりなので、いろんなことに慣れるまでに時間がかかるだろう。慣れた頃に問題点が浮かび上がってくるかもしれないし、先生からの指摘をたくさん受けることになるかもしれないが、とりあえずは元気に毎日通ってくれたらと思う。部活動は入りたい部がないので入らないそうだ。音楽教室の練習や鉄道研究など、家でもやることがある子だから、まぁいいか。(2015.4.23)

vol.53「勉強=面白い?」

 入学して1か月ほどになり、相変わらずネクタイとは毎朝格闘しているが、学校で楽しく過ごしている様子。一般的に通級の子どもたちにとっては先生が教科ごとに替わることが一番心配されるのだが、息子には全く問題ないようだ。勉強ができる子ではないので数学や英語が特に心配だが、数学はまだ小学校の復習ばかりなので私にとっては少し嬉しい。英語もアルファベットをひたすら書くだけとか単語を少し書くとか、こちらも初歩的なことばかりなので安心している。でも息子はこんな風に「単純な作業をこなすこと」が特に苦手なので、まぁ辛いと思う。
 ある日の数学の宿題で、問題数は少ないが息子の嫌いな小数点の割算があった。「どうやるんやったっけ?」と言いながらのんびり解いていたが、全部終わったあとに「答えがきっちり合ったら気持ちいいな!」と言った。息子からこんな言葉が出てくるとは思わなかった。この気持ち、これからも忘れないでいてほしいなと思う。(2015.5.28)

vol.54「テストの結果は…残念」

 5月から6月は体育祭、家庭訪問、中間テストと行事が続いた。一番心配で大変だったのが中間テスト。私がつきっきりで勉強を見たが、英語以外は残念な点数だった。息子は「赤点じゃないからいいやん」って、でもそういうことじゃなく、もう少し自力で頑張ってもらわないと、私もそんなに勉強ができる人ではないので、どう教えてやればいいのか等色々と困るんですが。
 数学に関しては、もう一度レポート用紙に問題を解いて提出しなければならない。ただ問題を解くだけでなく、似た問題を作って解いたり解説を入れたりと、色々と手を加えると点数(内申点のことでしょう)が上がるらしい。問題を一通りやり直すことだけでもうんざりしている息子に、さらにやる気を出してもらうためにどうすればよいのか…、悩むところだ。自分でさっさとやってくれる子なら楽なんだけどなぁ。本当に一々手間のかかる息子である。(2015.6.25)

vol.55「三者面談…やっぱり嫌い。」

 7月に中学生になって初めての三者面談があり、中間テストの点数と各教科の自己評価表が渡された。点数が悪かったので色々と小言を言われると思っていたけれど、あまり何も言われなかった。中学の面談は成績が良くても悪くてもこんな感じなのだと、知り合いが教えてくれた。親ばかりがうるさく言うのも鬱陶しがられるので、息子には先生から「しっかりやれよ」くらい言ってくれたらいいのに、と思った。
 そして夏休みに入り、息子は宿題の多さにうんざりしている。“少しやったら休憩”を繰り返しているうちに休憩の方が長くなり、私がイライラしてしまう。さっさと宿題を済ませてからやりたいことをやればいいのに、なかなか難しい。
 自己評価表でチェックが入っていた「集中力がない」というのは、そういうところなのだろう。遊んでいる時は集中力が高いのに、勉強となると全くダメ。嫌なのは私も同じだったから息子の気持ちは分かる。でも嫌でも面白くなくても、今は勉強しなければならないのだ。(2015.8.27)

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