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誰にでもつかえる三人称は?LGBTQ+/多様性

私は手話通訳の仕事もしている。
その際、必ず頭を悩ませるのが一人称と三人称の日本語訳だ。

日本語の主な人称代名詞としては、以下のようなものがあります。

一人称 : わたし、わたくし、ぼく、おれ、おいら、あたい…
二人称 : あなた、きみ、おまえ、あんた、きさま、なんじ…
三人称 : かれ、かのじょ、このかた、そのかた、あのかた、こいつ、そいつ、あいつ…
不定称 : どなた、どちら、だれ、どいつ…
株式会社篠研HPより

一人称については事前に話者と確認が取れればある程度は解決する。
二人称も事前に確認できることが多い。
確認が取れなくても、一人称なら「私」、二人称なら相手の名前を呼んだり「あの」「すみません」でごまかせることもある。
場の雰囲気や、その人のキャラクターで「ぼく」「おれ」と使う人もいるので、そこは本人に合わせる。

ただ、三人称となると不特定多数の人がいる場面などで確認が取れないことがほとんどである。
さらに、一般的に使われる日本語の三人称は「彼女」「彼」という表現。
性自認がわからない相手に対して決めつけているような違和感を毎回感じる。

見た目で判断するわけにもいかず、名前もわからないので、「この人」「この方」「こちら」でやり過ごしているが、何か良い言い方があればぜひ知りたい。

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