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スマートスーツの開発とウエルネスの関係

当社はスマートスーツの開発をメインに事業展開していますが、同時にウエルネス事業にも取り組んでいます。

ウエルネスとは、直訳すると「健康」(=ヘルス)という意味ですが、私たちは心身ともに健やかな状態で暮らしの質が高まっている状態というふうに解釈しています。
ネットでウエルネスを検索すると「よりよく生きようとする生活態度」とありますので、ニュアンス的には同義で、積極的に心身の良い状態を求めようとする姿勢と考えても良いでしょう。

スマートスーツの開発概念である「軽労化」は、ただ動作や筋力をアシストするだけでなく、作業による身体への負荷をトレーニングとして受け入れ、体力を維持、増進させようというウエルネスの思想があります。

若いうちは、高いウエルネス・レベルを求めることができますが、加齢による身体の衰えがあると自力でウエルネスを得ることが難しくなってきます。それを技術で支えて行こうというのが軽労化の考え方です。

少子高齢化が進行して、人口に占める高齢者の割合が今後もまだまだ高まっていくでしょう。一方で、高齢者と一概に言っても、ウエルネスな人と、そうでない人います。年齢はただの数字に過ぎません。

これからは、年を重ねてもウエルネスの状態を高く維持することを意識することが各々に求められるでしょう。しかし、ウエルネスは毎日、意識的に小さな取り組みを何年も継続して得られるものです。

今、高齢者と言われている方々は、日本の高度成長期を駆け抜けてきました。モーレツ社員とか、ビジネスで”24時間戦えますか?”とか、今、聞けば相当ブラックだった時代です。ウエルネスなんて言葉もなく、酒やタバコは当たり前、運動なんかしない。という不健康な暮らしをしている人も多かったのではないでしょうか?
当時の定年は55歳、60歳で、その先は年金で暮らせるから心配ない。と信じられていました。モーレツに働き、前向きに倒れてポックリ逝く。それが理想的な生き方だったかもしれません。
しかし、今はウエルネスの状態が悪ければ、老後に長い被介護状態が待っています。

現場にスマートスーツの導入のお手伝いに出かけると、定年を過ぎて再雇用された方も多くいらっしゃいます。みなさんお元気なのですが、高齢者と言われるようになって、自分の体力を過信していた。と気づいたとか、もっと若いうちから健康を考えた生活をしていればよかった。と言われます。

人生は思うよりずっと長くなっています。
若いうちからウエルネスを考えることで、もっと幸せな人生を歩むことができると思うのです。