「スマートスーツで軽労化」日記

アシストスーツの「スマートスーツ」を開発している札幌の企業(北海道大学認定ベンチャー)…

「スマートスーツで軽労化」日記

アシストスーツの「スマートスーツ」を開発している札幌の企業(北海道大学認定ベンチャー)です。 軽労化という概念で、いつまでも元気にはたらく人を応援します。https://smartsuit.org

最近の記事

職場の腰ストレス度の測定をやっています。

転倒による怪我と腰痛は労災の中でも頻度が高いと言われています。特に、加齢によって体力が低下しつつある50歳代以上に多く見られる労災です。 腰痛を予防するための取り組みは、多くの作業現場ですでに実施されていると思います。現場作業でまず取り組むべきは下記の2点かと思います。 作業姿勢の改善 腰へのストレスは中腰状態でもっとも大きくなります。中腰にならないように作業台の高さを調整することは最も有効な手段になります。また、作業台の高さを変えても身長の高い人は中腰姿勢で仕事をするこ

    • 上向き作業時の腕のアシストについて

      内装工事で天井を張ったり、天井クロスを貼り付けたりする方や、天井照明を取り付ける電気工事屋さん、りんごなどの果樹を収穫する農業者の方々が悩まれるのが上向き作業時の肩や腕にかかる負担です。 特に、四十肩、五十肩に悩まれる方は、そもそも肩が上がらないとか、上げた状態を保持するのがキツいと言われます。肩が上がらないとそもそも仕事にもならないので大変お困りのようです。 筆者も長らく五十肩に悩まされてきたので、その辛さはよくわかります。整形外科でレントゲンを撮って、痛み止めの注射を

      • スマートスーツの導入動機

        アシストスーツの機能としては、大きく増力化と軽労化に分類することができます。これらは当然、導入目的が異なります。 増力化は文字通り、自分の筋力や持久力などのレベルを高めることです。できないことをできるようにすることが目的となります。 一方、軽労化は、作業(動作)によって身体にかかる負担や疲労を軽減することを目的としています。 しかし、アシストスーツのイメージとして増力化の方がわかりやすいし、インパクトもあるので、本来、軽労化を目的としていたものが、増力化と混同してしまうと

        • スマートスーツで腰痛不安をなくそう

          この10年、アシストスーツは世界中で開発されていますが、目的や用途について、当社を含む、各メーカや販売店がその選び方をユーザにしっかりとお伝えできていないように思います。 私たちが開発するスマートスーツは軽労化を目的にしています。軽労化とは、作業によって身体にかかる負担と疲労を軽減して、腰痛等の疾病を予防することであり、作業をするという身体に対する運動刺激によって、体力を維持・増進するというものです。これは、「できないことはできない(でも、楽にする)」技術です。 一方で、

        職場の腰ストレス度の測定をやっています。

          こんなところにも「軽労化」

          私たちが製品やサービスの開発コンセプトとしている「軽労化」(商標は当社が所有しています。)ですが、このnoteでも何度もご紹介していますが、念押しで、あらためてご説明します。 ご理解いただけていますでしょうか? 私たちの製品である「スマートスーツ」は中高年の労働災害で最も多いと言われている"腰痛"を対象としてますので、疾病リスクの軽減とか書いていますが、実は、作業(動作)にかかる負担を減らす工夫がされている商品はたくさんあります。 例えば、今では自動車に当たり前に装備さ

          こんなところにも「軽労化」

          スマートスーツの購入方法

          スマートスーツに限らず、アシストスーツを入手しようとしても、どこで買えるのかわからないと思っている方も多いと思います。 また、アシストスーツを買ったものの、結局、使わずに倉庫に眠っているという方も多いと思います。 当社のスマートスーツをご購入される方の多くは企業ですから、購買担当者や労務管理者など実需者に近い方から会社に直接、電話やメールでお問い合わせくださる方がほとんどです。大企業の場合には商社を通じてお問い合わせをいただくこともあります。 当社ではお問い合わせをいた

          スマートスーツの商標について

          「スマートスーツ」は2011年に商標を取得しています。 iPhoneが発売されたのが2008年(当社の創業年)で、その後、アンドロイド端末が発売され、電話以外にもインターネットが使える情報端末のことを”スマートフォン”と呼ぶようになりました。”スマホ”と略されるようになったのは、相当程度普及した2013年ごろからでしょうか? スマホ以外にも、スマート●●(家電とか、ウォッチとか、テレビとか・・・)が続々と世の中に登場しました。 そのような場合、「スマート」(smart)

          スマートスーツの商標について

          スマートスーツの効果の実証について

          ご安心ください。 スマートスーツの軽労化効果はさまざまな手法によって実証されています。 多様な作業現場でスマートスーツを導入する際に、実施者から効果の実証を求められることがしばしばあります。 私たちは創業以来、あらゆるところで何度も何度も実証実験をやってきました。そのたびに、スマートスーツの腰部負担を軽減する効果、軽労化効果を実証してきています。 われわれは大学発ベンチャーですので、スマートスーツの開発や設計の際には、北海道大学で何度も実験を重ねています。その成果を活用し

          スマートスーツの効果の実証について

          スマートスーツを試す

          スマートスーツは軽労化効果を売りにした商品ですが、軽労化を実感したことのある人はあまりいないのではないでしょうか? 軽労化という言葉から、「疲労を軽くする?」、「労働負荷を軽くする?」とか、「少ない力で仕事ができる?」・・・とかイメージすると思います。 労働負荷(身体にかかる負担)を少なくして、疲労を軽減する。ことは正しいのですが、「少ない力で仕事ができる」のは、少し違います。しかし、「同じ疲労感でたくさんの仕事ができる。」という意味では正しいと言えるでしょう。 そもそ

          スマートスーツの開発とウエルネスの関係

          当社はスマートスーツの開発をメインに事業展開していますが、同時にウエルネス事業にも取り組んでいます。 ウエルネスとは、直訳すると「健康」(=ヘルス)という意味ですが、私たちは心身ともに健やかな状態で暮らしの質が高まっている状態というふうに解釈しています。 ネットでウエルネスを検索すると「よりよく生きようとする生活態度」とありますので、ニュアンス的には同義で、積極的に心身の良い状態を求めようとする姿勢と考えても良いでしょう。 スマートスーツの開発概念である「軽労化」は、ただ

          スマートスーツの開発とウエルネスの関係

          【自己紹介】スマートサポート社について

          株式会社スマートサポートSmart Support Technologies Inc. 北海道大学発認定ベンチャー企業 主な事業: スマートスーツ の開発、製造、販売 軽労化技術の研究開発 労働災害予防のための身体にかかる負荷計測、分析、評価 労働者のための体力測定、体力づくり支援 連絡先: 〒060-0061  北海道札幌市中央区南1条西5丁目7 愛生舘ビル4階 電話: 011-206-1462 (平日9:00-17:00) FAX: 011-206-1463

          【自己紹介】スマートサポート社について

          腰痛対策のスマートスーツを開発するためにベンチャー企業を立ち上げた話

          スマートスーツを開発する株式会社スマートサポート社も第15期を迎えます。さすがにベンチャー企業とは言えない社歴になってしまいましたが、現在も「北海道大学発認定ベンチャー企業」の称号をいただいています。 時代も変わり、”ベンチャー”はちょっと古い言葉になりました。今では、”スタートアップ”って言うんですかね? 考えてみれば、研究開発先行で会社を立ち上げるなんて無謀な話でした。何しろ売るための商材はなく、研究開発費を使うばかりなのですから。当時は今のようにベンチャーキャピタル

          腰痛対策のスマートスーツを開発するためにベンチャー企業を立ち上げた話

          運送業界は年末の超繁忙期、倉庫でのピッキングやドライバーさんの腰痛対策は万全ですか?

          年末やクリスマスやお歳暮など物流が大幅に増えて、トラックドライバーさんは大忙しです。最近はAmazonをはじめ、ほとんどのネット通販では「ブラック・フライデー」なるプロモーションを行なっています。11月末から年末にかけて個人消費も増大するので経済効果は大きいでしょう。 一方で、運送業界も人手不足に悩んでいます。 ドライバーだけでなく倉庫で品出し(ピッキング)の仕事をされる方も不足しているとのことです。また、現場で働く方も高齢化しており、加齢による体力低下から腰痛を訴える人も

          運送業界は年末の超繁忙期、倉庫でのピッキングやドライバーさんの腰痛対策は万全ですか?

          うちの現場でスマートスーツが使えるのか?とお考えの方に

          スマートスーツはアシストスーツのひとつですが、アシストスーツといってもさまざまな製品があります。その中でどれを選ぶかは、作業現場の環境や作業者の体力、期待する効果などによって異なります。 もし、作業者の筋力増強を希望されているのでしたら、スマートスーツを選ばない方が良いでしょう。なぜなら、スマートスーツは自分が本来発揮できる力以上の力をアシストする目的で開発、提供していません。 たとえば、床の上いある20kgの材料をコンテナに入れて机の上に持ち上げる作業があって、これを担

          うちの現場でスマートスーツが使えるのか?とお考えの方に

          その腰痛、労災ですか?

          腰部負担の軽減、腰痛による労災予防のためにスマートスーツの開発や販売をしていると、労使双方からさまざまな相談があります。当然ながら、我々は腰痛を診断できる立場にはありませんが、産業医の先生などから話を伺っていると、腰痛というのは労災として判断するのが難しいようです。 腰痛以外の労災の場合、作業中の事故と疾病が瞬間的に結びつきます。多くはつまづきによる転倒や、高所からの落下など、疾病の原因が瞬時に特定することができます。 しかし腰痛は、必ずしも腰痛の原因が業務上に由来するか

          スマートスーツの腰痛予防効果はわかるけど、現場の作業者は着用したくない?

          スマートスーツに関してお問合せをいただく方の多くは労務管理者や経営者です。中には”ひとり親方”の方もいらっしゃいます。 作業者の高齢化が進む中で、腰痛発症による労災やそれに伴う欠勤などで、現場の人ぐりがつかず悩んでいる方が多く、その解決策としてスマートスーツを選択肢のひとつにしてくださるようです。 スマートスーツは、北海道大学をはじめ共同研究先の研究機関や大学、企業、あるいは第三者機関による検証を重ね、「腰痛予防に効果がある」ことが認められていますので、しっかりと作業現場に

          スマートスーツの腰痛予防効果はわかるけど、現場の作業者は着用したくない?