健康経営には軽労化ナビ

アシストスーツの「スマートスーツ」を開発している札幌の企業(北海道大学認定ベンチャー)…

健康経営には軽労化ナビ

アシストスーツの「スマートスーツ」を開発している札幌の企業(北海道大学認定ベンチャー)です。 軽労化という概念で、いつまでも元気にはたらく人を応援します。 https://smartsupport.co.jp https://smartsuit.org

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  • スマートスーツに関する記事

    スマートサポート社が開発した軽労化をコンセプトにしたアシストスーツ「スマートスーツ」に関する記事をまとめています。

  • 健康経営には軽労化ナビ®️

    軽労化トレーナーが職場に伺い、体幹力チェックや作業の腰部ストレスチェックを行います。腰痛による生産性の低下を防ぎ、はたらきやすさもはたらきがいもある職場づくりを支援します。

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アシストスーツ導入の目的と選び方

当社はアシストスーツの企画・開発・販売を20年近くやってきました。正確に言えば、最初の数年は、私が経営する農業コンサルティング会社で開発をしていましたが、農作業以外にも介護や製造業など多くの需要があるのではないかと考え、2008年に当社をベンチャー企業(今風に言えば、スタートアップ)として立ち上げました。 開発のきっかけは、農家のお父さん、お母さんたちの多くが腰痛に悩まされていて、農作業が立て込んでいる時に腰痛を発症すると経営を圧迫するような状況になりかねない。という声を聞

    • スマートスーツは中腰姿勢から起き上がる時に4つの機能を同時に発揮します。

      当社はスマートスーツの開発のさきがけであると思っています。当初はモーター付きの製品開発をしていましたが、モーターをつけるということは、制御や電源を必要とします。当然、コストも高くなるし、故障もしやすくなります。 そこで、パッシブなアクチュエータとして弾性体(ゴム)を選び、ゴムの力だけで、中腰姿勢からの起き上がりをサポートする構造を考えました。 この構造は特許になっています。 腰痛は腰の骨や筋肉に大きな負荷がかかることで発症します。 中腰姿勢から起き上がる時に、背骨が釣竿

      • 腰痛の経済損失は年間約3兆円以上!

        寒くなると運動量が低下し、身体がかたくなってしまいます。 そこで無理に身体を動かそうとすると、膝や肘、首や腰に痛みを発症することになります。特に腰に痛みが出ると、立ち上がったり、歩いたりするときに痛みを感じるので、どうしてもゆっくりとした動きになってしまいます。 誰もが一度は経験する腰痛ですが、日本人のおよそ8割の人が生涯に1度は腰痛を発症するとのことです。腰痛は症状であって、腰痛で病院を受診して、レントゲンやCTなどをやってみても、異常が見つからないケースがほとんどだそう

        • 若々しい姿勢や歩き方は運動習慣から

          ゴルフに行くと、遠くにいる前の組の人たちが見えます。 その人たちが若い人たちなのか、老人なのかを判断するのに、服装もありますが、"姿勢" と "歩き方" で見分けることができます。 おそらく、服装よりも姿勢、動作の方が年齢を推測しやすいと思います。 年寄りかな?って思える人は、まき肩(両肩が前側、内側に入り込んでいる)で、顎が前に出てうつむき加減、背中が丸まって、腰が落ちています。 この姿勢だと、歩幅は小さくなり、トボトボとした感じに見えてしまいます。もちろん、移動は遅

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        記事

          補助金で軽労化ナビを導入する

          厚労省の補助金である「エイジフレンドリー補助金」の締切が1ヶ月前倒しになって、10月1日に終了してしましました。 エイジフレンドリー補助金には3つのコースがあって、高年齢労働者の労働災害防止対策コース、転倒防止や腰痛予防のためのスポーツ・運動指導コース、コラボヘルスコースがあります。 当社で企画開発製造販売している、腰痛予防のための軽労化スーツ「スマートスーツ」や、「軽労化ナビ」は補助対象の製品やコンテンツになっています。 スマートスーツについては、厚生労働省の令和2年

          補助金で軽労化ナビを導入する

          軽労化トレーナーと従業員のワンオンワン・セッション

          筋トレやジョギングなど、日常的に運動習慣がある人は経営者に多いイメージがあります。これは、経営者は長時間労働や大きな責任というストレスに耐え、業務を効率化し事業を成功に導くために、心身の健康を高いレベルで保つことが必要であるからと言われています。 もちろん、時間的な制約やストレスから健康管理が後回しにしてしまう人も多いので個人差は大きいでしょう。また、従業員が経営者と比較して、健康にに対する関心が低いとは一概には言えません。 しかし、健康に対する関心を高く維持することは、

          軽労化トレーナーと従業員のワンオンワン・セッション

          体幹力さえあれば

          「体幹力」とは、身体の中心部分の安定性を示します。具体的には「胴体」の剛性やバランス力などで、体幹がしっかりている(体幹力がある)ということは、身体の軸がぶれにくくなります。 身体の軸とは、どこにあるのでしょうか? 体幹、いわゆる胴体を構成するのは、背骨(脊椎)と内臓を収めている腹腔、それらを取り巻く腹筋や背筋、骨盤底筋、横隔膜などの筋肉であり、これらの筋力があって、それぞれの筋肉が連携してバランスをとることで、身体の中心である軸を作り出します。 下腹部を引っ込めるように

          体幹力測定会を開催

          先週、札幌で開催されていた No Maps というイベント(?)では、Wellnessをテーマにした展示があり、SS社が参加している 北海道ヘルスケア産業振興協議会 のスペースがあったチカホ(札幌駅前通地下広場)で体幹力測定会を実施しました。 通常実施している体幹力測定は7種目の体力測定から構成されますが、今回は簡易的に、閉眼方足立ち、2ステップ、座位ステッピング、ファンクショナルリーチ、握力の5種目で実施しました。 会場となったチカホは、札幌駅から大通駅(地下鉄で一駅)

          腰痛発症リスクを可視化するサービス

          日本人の腰痛罹患率はおよそ8割と言われていて、ほとんどの人が経験する症状です。若い人よりも中高年に発症が多いと言われ、腰痛で動けなくなって仕事に行けなくなったという経験がある人も多いと思います。 仕事を休むまでもないけれど、腰痛に不安を感じていて普段の仕事でベスト・パフォーマンスを発揮できていない状態。つまり、出勤しているものの、仕事に支障を期待している状態(プレゼンティーイズム)は、年間3兆円にも上るそうです。労働者ひとりあたりおよそ年間45,000円です。 最近は人手

          腰痛発症リスクを可視化するサービス

          軽労化ナビについて

          腰痛による経済損失腰痛とは病気の名前ではなく、症状の総称であり、腰部の痛みやハリ、不快感を示す症状のことです。日本人の生涯有訴率は8割を超え、休業4日以上の業務上疾病において腰痛が全体の6割を示します。腰痛による生産性の低下等による損失額は年間3兆円(ひとりあたり約45,000円/年)にものぼります。 プレゼンティーイズムとは プレゼンティーイズムとは、出勤しているものの腰痛などの健康上の理由によって生産性が低下している状態のことを言います。プレゼンティーイズムによる経

          軽労化®️社会とは?

          私たちは「軽労化®️」というキーワードをもとに技術開発やビジネスを進めてきました。 起業した動機が、「現場で働く人たちの負担を軽減して、元気にいきいきと働き続ける」ことを応援したい。という想いに後押しされていたからです。 スマートスーツ®️というアシストスーツを開発・製造・販売していますが、これは、「農家のお父さん、お母さんが苦しんでいる腰痛をなんとかしてあげたい」という課題解決意識があったからです。 詳しくは別記事の "スマートスーツの開発ヒストリ(1)" をご覧くださ

          軽労化®️社会とは?

          はたらく人の能力開発

          これから先、日本ではずっと労働力不足は不足すると予測されています。 少子高齢化社会の進行と人口減少によって、いわゆる15−64歳の生産年齢人口が減少しています。生産年齢人口とはいっても15-20歳ぐらいの若い人たちの多くは学生で仕事はしていません。また、専業主婦や定年退職して働いていな人もカウントされていますので、就業の意思のある人たちを示す労働力人口で表すのが適当でしょう。しかし、日本での労働力人口は生産年齢人口の8割に達していて労働力余力も高くはありません。 そこで、

          経営者の8割が悩んでいるのが”人”のこと

          経営者の皆さんは、常に何らかの悩みを抱えていると思います。 そのストレスの中で、連日、大量の情報と接して、いくつもの決断を下していることでしょう。 さまざまな悩みがあるなかでも”人”に関する悩みや問題は、経営者の8割が抱えていると言います。特に最近では、人手不足やハラスメント、従業員のストレス管理などで最適解を探して悩んでいるのではないでしょうか? 私たちが「軽労化ナビ」のサービスの開発過程で多くの経営者や労務、人事担当者からヒアリングをしました。そして、社員と経営者や経

          経営者の8割が悩んでいるのが”人”のこと

          スタッフのエンゲージメントを高めるインナーブランディング

          少子高齢化と人口減少で、今後は長期的に人手不足が続くと言われています。 人手不足に対応するために、製造業などの現場では自動化、機械化、ロボット化などを推進しようとしていますが、現場には「人」でなければできない仕事も多くあり、ロボット化や機械化などへの投資が難しい企業も多くあると思います。 最近は人材の流動化も進んでいて、転職も容易になってきました。外資系の企業が進出し、高い給与で人を集めている事例も聞かれます。中小製造業などでは、ますます人を集めるのが難しい時代になってき

          スタッフのエンゲージメントを高めるインナーブランディング

          軽労化ナビのサービスについて

          先日、有名な除草剤のメーカさんと人力による草むしりと除草剤散布の場合の腰にかかる負担のシミュレーションを行いました。 撮影現場には弊社の山本研究員が参りました。 シミュレーション結果については、YouTubeで動画として公開されています。(下記のリンクからご覧ください。) この動画で示した腰部負荷の算出について解説します。その作業を行う作業者の腰部負荷許容値を知れば、腰痛予防に効果があると思います。 腰部負荷計測は、作業姿勢と手元負荷(取り扱うモノの重量など)と作業者

          軽労化ナビのサービスについて

          スマートスーツの開発ヒストリー(1)

          スマートスーツの開発をはじめてまもなく20年になります。何回かに分けてスマートスーツの開発の歴史を振り返ってみます。 1.スマートスーツの開発は2006年から 2006年春、北海道大学に助教授として赴任してきたばかりの田中孝之氏(スマートサポート社技術顧問・共同創業者)と農業コンサルタンティング会社を創業してまもない鈴木善人(スマートサポート社代表取締役)との出会いがスマートスーツ開発のきっかけとなりました。  鈴木が田中に「農業者が高齢化しており、特にスイカやメロン、

          スマートスーツの開発ヒストリー(1)