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やっと会えたね、月のうさぎさん

 「月にかわってお仕置きよ!」の話ではありません。昭和な皆さん、すみません。でも、この一言は、ノスタルジックに浸れて、元気になれるパワーワードですね!
 さてさて、今日の記事は「わかったつもり」のことが多いなぁ、という当たり前のことを思い起こした、話です。

 子どものころ、「月にうさぎがいる」って話を聞いていました。「いなばの白兎」を聞いていたのと、中秋の名月に大人が言い聞かせてくれたのためでしょう。サンタさんほど自分に関りがないし、信じる、信じない以前に関心もなく「そんなものかぁ」と考えていた気がします。

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Photo by pure julia on Unsplash

 時はたち、中学生の頃。理科の地学で月の満ち欠けを習います。私、大の苦手だったんです。平面で見る月と太陽と地球の関係と、目で見ている月と太陽の関係が全くつながらなかったんです。悔しくて夜道に月を見ながら、あれこれ考えて、電信柱にぶつかる、といったしょうもない感じでした。
*以前書きましたが、方向音痴なので、もともと空間認知力が低いのでしょうね。

 もう一つ、国語の古典の授業で、「竹取物語」を暗唱したりしました。「竹取の翁なんありける。。。」のあれです。なぁんで、昔の人たちの言葉を覚えにゃならんのか、という反感と、あの白いだけの月でよくもまぁ、話を膨らませたものだなぁ、という無知ゆえの暴慢な尊敬の念があったことを思い出します。

 月は、かつて、うさぎがいて、地学の問題になって、古典の物語りになるもの。それくらいで、分かったつもりでした。

  その後、月を知る機会は多くありました。

 ケプラー大先生の功績とその後の科学者の知見の蓄積で、数学・モデルとして天体の位置関係を把握できるようになりました。物理を学んだわけです。
*ただ、いまだになぜ、月がいつも同じ面を地球に向けているのかは、よくわかりません。

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ケプラー初期の多面体太陽系モデル
from 「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」
「Kepler's Platonic solid model of the Solar System, from Mysterium Cosmographicum (1596)」

 また、歴史や文化を学んだり、月に関する物語り、特に、スタジオジブリの「竹取物語」お陰で、月に対する理解も深まったような気もしてました。

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【スタジオジブリの作品の静止画は、2020.9より一部無料提供】

 そんなこんなで年をかさね、それなりに月のことを知っている気でいました。

 そんな、ある日、娘と前述の「いなばの白兎」読んだあと、「うさぎさんは、どこにいるの?」との問いに「あれっ、わからない。。。」となったんです。「クレーターが、、、」などと野暮なことを言わず、「父ちゃんもわからない」と白状しました。

 それから夜、月を見ながら「うさぎはどこ?」ってみてみたんです。「あれっ、わからない。どこにいるんだ!」

 もちろん、ググれば出てくるんでしょうけど、どう見ればうさぎに見えるのか?と観察することにしました。

 まずもって、私は目が悪い、マスクでメガネが曇る頭が固いわけで一向に手掛かりがつかめない。しかも、うさぎが見えるのは、月に数日しかねぇじゃねぇか!そんなことすら、わかってなかったのだ!!

 「まずは、耳を探そう。」と作戦を練り、月を見ます。

 耳は上向きにあるはずだ、という思い込みが障壁になりました。それに2か月、費やしました。次に、丸っぽい2つのもの、を探してみるに作戦変更。数か月のプロジェクトだ、今月こそと、頑張ります。
 ベートーベンの「月光のソナタ」をYOUTUBEで聴いたりして、モチベーションを高めます。

  それが功を奏したのか、ある夜、突破口が開けました。

「なに~~~、もしかして、横を向いているのかい、うさぎさんよ。」

「そうだ、餅をついていたはずだ!だから横でよいんだ!」とこれまでの自分の頭の固さを痛感する。

「ってことは、傾いているってことか。そうか、そうか。」
「確かに、うさぎっぽい!!」

アハ体験をして、すっきり。
う~~~~~ん、ようやく千年前の人たちと共感できました!!!

 

 いや~~~~~~~、そんなわけで、このほかにも分かったつもりになっていることは、多いだろうな、と感じ入る夜でした。

 まぁ、普段は、わかったつもりで済ませられるから、円滑に暮らせるんです。だから、大部分はそれでよいんです。でも、たま~~~には小さな疑問を(調べるのではなく)考えるのは、大切だもと思った次第です。

 今日は、新月に近いので、空を見上げてもお月さんは少し顔を見せるだけ。来週にすればよかったと思いつつ、三日月も悪くないので、空を眺めてみましょう!!

 最後まで、お読みくださり、ありがとうございました!!!!!!
 ここのところ、宇宙の話を書いてきたので、コラム的に記事にしました。

 初めての方は、こちらをご覧くださると嬉しいです!!!


「世界を変えるお金の使い方(Think the Earth Project編)」に基づいて100円単位~数万円単位でできること、50項目を実行し、その報告を記事にします。 「毎日使う100円玉にも世界を変える底力があります(P11)」 応援、ありがとうございます!!!!