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デザイナーをマネジメントすることになったら

スマートキャンプデザインブログ、モリシゲです!

「デザイン経営の一歩目」と題して、プレゼンを行う場がありまして、今回のブログではそのプレゼン内容について、一部をご紹介します。

デザイナーを部下やメンバーに抱える上長クラスの方に、「どのようにデザインやデザイナーと向き合うべきか」を考えるきっかけになるような構成しました。

(背景としては、スマートキャンプがマネーフォワードグループにジョインしてから、グループ合同のミーティングも増えてきており、そんななか「デザイン経営を進めたい」という意向もあって、「副本部長以上の方が全員出席する会議でプレゼンをしてほしい」というお願いがモリシゲにきた、という流れです。)

意思決定者としてデザインを選ぶことになったら

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場面:
新しい商品のロゴ案が4つ、デザイナーからあがってきました。あなたは最終意思決定者としていずれかを選択しなければなりません。


問題を出して少し考えてもらった後、「正答はBです」と伝えました。


当然、この質問に明確な答えはありませんが、「表面上には現れていない何かをデザイナーは持っているんだ」という意味で、あえてBにしました。


デザイナーの思慮深さを探ろう

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成熟したデザイナーはビジュアルが持つさまざまな性質を考慮してデザインを作っています。

それは「遠くから見てどうか」であったり、「デバイスが違うときの見え方」であったり、「シリーズ化できるか」であったりさまざまです。

それらの性質は、制約にもなり得ます。
例えば「遠くから見てもわかるようにしなければならない」といった具合にです。その制約の中で、いくつもの案を作るのは非常に難しいですし、無限にアイディアが出るものではないと私は思っています。

でも、非デザイナーは盲目になりがち

デザインの現場では往々にして「デザイン案、あと5パターンぐらい追加でだして!」とより良いものを求めて、デザイナーにお願いするということがあります。

一つひとつ簡単には創り出せるものではないこと、また、その一つひとつにどれだけ思考が張り巡らされているかということは、ほとんどの場合わかりません。

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このことを理解せず、

デザイン案を追加させれば、数合わせになってしまい、思慮の浅いデザインを作らせるという無駄な時間が発生しますし、

自分だけの考えで選んでしまえば、数合わせで適当に作ったものを選んでしまい、実はデザイナーは全然納得していなかったという事態が発生したりします。

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デザイナーにデザインの説明を求めよう

「デザインについてわからないから」と思わず、しっかりヒアリングすることは大事ですし、そうすることでデザイナーも「あ、ここが足りなかったな」と気づくことができます。

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スキルに自信がついてきたデザイナーにはおもいきって決定権を委ねるのもいいことだと思います。

デザイナーが選んだものが成果につながれば評価しやすくなる点、責任感から改善欲求が生まれる点など、メリットもあります。(ただしヒアリングはしっかりしましょう!)

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お互いが成長しあえる関係になろう

もちろん、デザイナーの能力を伸ばしたり、力を100%以上引き出したりするための「いい意味での負荷」をかけていくことも必要ですので、タスク状況も把握しながらお願いをすると良いと思います。

そして、デザイナー側も、数合わせをしたり、適当なものを作ったりしないで、自信を持って説明できるようなデザインを作れるようにならなければなりません。

WRITER & EDITOR
SMARTCAMP Designer モリシゲ @MorishigeYuta




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