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それでも、教材が紙であるべきと考える理由①

今回は、教材について。
前にタブレットPCへの活用について疑念を書いたことがあります。

本稿はこの続編のようなイメージで書いていきます。

昔からデジタル機器が好きで、教材のデジタル管理を率先してきた私ですが、最終行程となる受講生への教材配布は現在でも紙で行っています。

冊子形式にした方がいいかなと思うことはあっても、デジタル配布は考えていません。受講生のデジタルデバイスのバックグラウンドが異なっていることもありますが、

最大の理由は、デジタル教材について、依然として効果に疑問があるからです。

前回は、記憶の残り方について、疑念があるからだと書いていましたが、その疑念は解消されることなく、今も残っています。

前回の記事を書くときは気が付かなったのですが、もう一つ重要な理由があったので、今回、そのことを書きます。

それは、画面越しにテキストを読むときの集中力の問題です。

私は、教材をPCで作ったあと、必ずプリントアウトして確認をします。理由は、誤記などの間違いが見つかるからです。
画面越しにテキスト(文章)を読む場合、どうしても集中が落ちてしまうようです。
これは、皆さんにもご経験があるのではと思います。

また、生徒たちを見ていて、気になっているのが、スマホを触っているときのスワイプの速さです。街中でスマホをいじっている人を見てもそれは観察できます。次々にスワイプして次の画面をみている。コンテンツがそのような構造になっているためでもあるようです。

もし、教材をデジタルで配布した場合、基本テキスト(文章)で書かれていますから、一定の読む時間が必要になります。
しかし、生徒たちがスワイプするスピードで読まれた場合、頭にどのくらい入っているのか心配になります。

人間は画面越しにテキスト(文章)を集中して読むことが苦手なのではないでしょうか。kindleなどの電子書籍がレイアウトに工夫を凝らしているのも、この問題が大きいのではと思っています。

なので、教材のデジタル化には懐疑的です。むしろ、デジタルは避けるべきだとさえ、思っています。

それには、まだ理由があって、それは次回以降触れます。


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